ヴィッツのホットバージョンの噂、そう言えば全日本ラリーで「ヴィッツ GRMN ターボ」走らせてたのを思い出した

ヴィッツのホットバージョンが出てくるという噂がある。
あくまで噂であるとお断りしておく。
その噂の裏側を考えてみたので書いておこう。

「ヴィッツ GRMN ターボ」のリア画像
↑ 「ヴィッツ GRMN ターボ」のリア画像、2013年に台数限定で発売されたヴィッツのホットバージョン、エンジンはターボが付いて152PSを発揮する、画像はメーカーサイトより拝借

トヨタのヨーロッパでのハッチバックの現状

トヨタのヨーロッパ市場でのハッチバック主力車種はヤリス(日本ではヴィッツ)とオーリスだろう。
どちらのモデルともホットハッチと呼べるグレードは無い。
新型オーリスハイブリッドのフロント画像
↑ ヨーロッパでのオーリスハイブリッド、ヤリス(ヴィッツ)よりもオーリスのほうがライバルと渡り合えると思うのだが、画像はネット上から拝借

一方ライバルとなるフォードのフィエスタやフォーカスはSTというホットなモデルがある。
さらにフォーカスはRSというスペシャルモデルまである。

フォーカスSTのフロント画像
↑ フォードのフォーカスST、ヨーロッパのハッチバック車には必ずこうしたホットモデルが用意されている、画像はメーカーサイトより拝借

またVWゴルフにはGTI、BMWにはM135i、メルセデスにはA45 AMGがある。

BMW新型M135iフロント画像その2
↑ BMWのM135i、この個体は3ドアハッチバックモデルだ、ヨーロッパでは3ドアハッチバックは非常に一般的だ、画像はネット上から拝借

トヨタにはこうしたライバルたちと対抗できるホットハッチを持っていないのだ。

ヨーロッパではホットハッチが必要なのだ

ヨーロッパのハッチバック事情は日本とはずいぶん異なる。
各モデルとも日本では死滅してしまった3ドアハッチバックがラインアップされている。

さらに強力なエンジンとそれを支える足回りを持ったモデルが必要なのだ。

これが現在トヨタには無いのだ。

トヨタがホットハッチを補強しようとすると

管理人TomTom的にはヤリス(ヴィッツ)よりもオーリスにこうしたホットなバージョンを作ったらよいと思うのだがなぜかヤリス(ヴィッツ)なのだ。

これにはいくつかの事情があるだろうと思う。

トヨタは2017年にWRCへ復帰予定

まずトヨタは2017年WRCに再び参入する予定だ。
その車両はヤリス(ヴィッツ)となる予定となっている。
WRCはヨーロッパではサッカーの次くらい(たぶん)に人気のあるスポーツなのだ。
せっかくWRCに参加するのだからそのイメージを生かしたモデルが欲しいところだ。

Yaris WRCのフロント画像その3
↑ トヨタのWRC参戦用のヤリス、せっかくWRCに参戦するのに直接セールスを受け止めるモデルが無いのはマーケティング上の失敗なのだ、画像はメーカーサイトより拝借

「ヴィッツ GRMN ターボ」というスペシャルで全日本ラリーへ参戦中

次にヤリス(ヴィッツ)は2013年にターボエンジンを積んだホットなバージョンを限定で出している。
そのモデルが「ヴィッツ GRMN ターボ」だ。

そしてトヨタは「ヴィッツ GRMN ターボ」を全日本ラリーに2015年の夏から投入している。
この「ヴィッツ GRMN ターボ」投入には不思議なところがある。
というのは「ヴィッツ GRMN ターボ」はすでに製造が終わった絶版モデルなのだ。
全日本ラリーに投入するなら現行モデルとすべきだろうと思うのだ。

全日本ラリーに投入されている「ヴィッツ GRMN ターボ」はデータ取り?

わざわざ絶版モデルを全日本ラリーに投入している訳だ。
これは将来ホットハッチを発売するためのデータ取りという事なのだろう。

当然これからの時代はターボモデルとなるだろうから「ヴィッツ GRMN ターボ」がそんまんま復活するような形になるのではないかと思う。

2017年のWRCが開始されるまでにはこのホットハッチモデルが投入されなければならない。
現行のヴィッツは2010年に発売されたモデルなのでひょっとしたら次期のヴィッツになるのかもしれない。

「ヴィッツ GRMN ターボ」のフロント画像
↑ 「ヴィッツ GRMN ターボ」のフロント画像、たぶん時期のヤリス(ヴィッツ)にホットバージョンが設定されるのではないかと思う、画像はメーカーサイトより拝借

コンパクトカー好きな管理人TomTomは強力なホットハッチが日本メーカーに無いのは常々寂しいと思っていた。
これが変わっていきそうな気配なのだ。
他のメーカーも含めてコンパクトホットハッチはこれからの注目株だ。

今回はこのへんで
では