BMW新型7シリーズはどこが凄いのか? 調べてみた

BMWの新型7シリーズは2015年フランクフルトモーターショーで発表されたばかりだ。
その新型7シリーズは日本では2015年10月29日より発売開始となった。
これは非常に素早い展開でこんな早いのは聞いた事が無い。
それだけ日本のマーケットに期待しているという事だろうと思う。
改めてBMW新型7シリーズを見てみた。
新型7シリーズのリア画像
↑ 新型7シリーズのリア画像、新型7シリーズのリア部分は非常にあっさりした印象でアクが無くって良い感じだ、この角度からだとリアシートの居住性が非常に良さそうな事が見て取れる、画像はメーカーサイトより拝借

新型7シリーズのポイント

BMWのリリースによると主なセールスポイントは次のような項目となっている。

  • デザイン
  • 軽量化
  • 新世代直6エンジン
  • プラグインハイブリッド
  • ライドコントロール
  • ジェスチャーコントロール
  • 内装
  • スカイラウンジ パノラマグラスルーフ
  • リモートコントロールパーキング
  • レーザーライト
  • コネクティッドドライブ

全てを紹介するのはアレなのでいくつかピックアップしてみよう。

デザインと空力

今回の新型7シリーズのデザインはBMWらしくなく!?シューっとしたデザインとなった。
このデザインには空力に関してかなりの仕掛けがなされていて燃費向上に大いに寄与している。

まずグリルから外気を取り込む必要のない時はシャッターで塞いでしまう。
これは最近では他車でも採用されている技術だ。

さらにバンパー下のエアベンドからタイヤハウス内に気流を流しフェンダーより排気する仕組みも備わっている。
タイヤホイール後部のシルバーの部分がそうだ。
新型7シリーズのフロント画像
↑ 新型7シリーズのフロント画像、外観は従来モデルと大きく変わった印象が無いところが高級車っぽいところだ、画像はメーカーサイトより拝借

新型7シリーズのサイド画像
↑ 新型7シリーズのサイド画像、もともと7シリーズは大柄なセダンなのでコロっとした印象は無いが非常にスッキリ伸びやかなデザインだ、良く言えばコンサバだが高級感はたっぷりだ、画像はメーカーサイトより拝借

新型7シリーズのエアインテーク画像
↑ 新型7シリーズのエアインテーク画像、フロントバンパー下から空気を吸い込んでタイヤハウス内に送り込む仕組み、下のフェンダーのスリットから空気を排出して空力を向上させている、画像はメーカーサイトより拝借

新型7シリーズのエアブリーダー画像
↑ 新型7シリーズのエアブリーダー画像、上のインテーク部分から吸い込んだ空気はタイヤハウスを経由してシルバーのスリット部分から出てくる、これでタイヤハウス周りの空力が向上しているということだ、画像はメーカーサイトより拝借

ボディーシェルが先進的だ

新型7シリーズは軽量化のためにボディーシェルをスチール、アルミ、そしてカーボン(CFRP)で構成しているのだ。
ボディーシェルの画像を見れば分かるがこうした複合素材を高度に組み合わせている。
これにより従来比で130kgの減量を実現している。
こういったスポーツカーでは無くセダンでカーボン素材の構造材を使うなんてあまり例が無い。
新型7シリーズのボディーシェル画像
↑ 新型7シリーズのボディーシェル画像、黒く塗られている部分がCFRPでカーボン製だ、こうしたボディーシェルの一部のみをカーボンで作るのは珍しい、接合のための高度な技術が必要だ、画像はメーカーサイトより拝借

ジェスチャーコントロール

車のマンマシンインターフェースとしては画期的だ。
これならブラインドタッチと言うか目線をそらさなくても可能で使いこなせば非常に有意義なインターフェースだと思う。

管理人TomTomは以前から人間と車のインターフェースはブラインドタッチできないといけないと主張してきた。
だからタッチパネル式のインターフェースには懐疑的だ。
良く考えてみてほしい実際に車内で操作をする場合どう言った動作をしているだろうか?

それは次のような動作だと思う(つまみを想定)。

  1. 操作するポイントを認識して手を伸ばす(目で確認)
  2. つまみを回して操作をする(ブラインド)
  3. ちゃんと設定されたかどうか確認する(目で確認)

これがタッチパネルになった途端に次のようになってしまう。

  1. 操作するポイントを認識して手を伸ばす(目で確認)
  2. タッチパネル上の位置を確認する(目で確認)
  3. タッチパネルの操作をする(目で確認)
  4. ちゃんと設定されたかどうか確認する(目で確認)

つまりタッチパネルになるとアクションが多いだけではなく操作完了まで目が離せない。
これでは車のマンマシンインターフェースとしては適切ではないだろう。

こうした例を見るまでも無く新型7シリーズのジェスチャーコントロールは最初から最後まで全く目線を離すことなく操作できるから素晴らしいと思う。
こうした例を見るにつけ車がIT製品になってきたような感覚がある。
新型7シリーズのジェスチャーコントロール画像
↑ 新型7シリーズのジェスチャーコントロール画像、車のマンマシンインターフェースでは現在一番素晴らしいものだろう、全ての操作に応用できるかどうかはこれからの研究次第だろうが完全に目視を無くした操作方法だ、画像はメーカーサイトより拝借

リモートコントロールパーキング

管理人TomTomはこれにもビックリしてしまった。
今までの車はパーキングアシスト機能と言ってもドライバーはシートに座っていた。
しかし新型7シリーズは車から降りて外部からリモコンで操作する形式を取っている。
第一印象は日本の役所がよく許可したなと思った。
実際にどういう動きをするのかは確かめてみないとなんともだが画期的な事に違いない。
新型7シリーズのリモートパーキング画像
↑ 新型7シリーズのリモートパーキング画像、一番びっくりしたのがこの機能だ、なんと人が降りてリモコンでパーキングさせる方式だ、日本の役所がよく許可をだしたものだ、ユーザーとしては少々不安な事もあるが画期的な事に間違いはない、画像はメーカーサイトより拝借

レーザーライト

最後にライティングだがレーザーライトという技術が採用された。
この技術は昨今非常に進んだ技術の一つだ。
LEDを採用する事によりヘッドライトの配光の自由度が増し走りながら状況により配光を変化させることができるようになった。
これがアダプティブヘッドライトと呼ばれる技術だ。
この技術の上により遠くへの光の照射を可能にしたのがレーザーライトなのだ。
なんと通常のハイビームでは300m程度の照射距離のところを600mまで照射する事ができる。
一昔前で言うとスポットライトとかドライビングライトという補助灯が受け持つ範囲となっている。
新型7シリーズのレーザーライト画像
↑ 新型7シリーズのレーザーライト画像、レーザーライト技術はハイビーム時の光の照射距離を大きく伸ばしている、もちろんこれにはアダプティブヘッドライトの機能がある上でのお話だ、画像はメーカーサイトより拝借

最後にパワートレーン

新型7シリーズはラインアップが豊富だがパワートレーンの種類としては次のようになる。

  • 2,998cc 直列6気筒DOHC ツインパワーターボ(326PS/450Nm)
  • 4,395cc V型8気筒DOHC ツインパワーターボ(450PS/650Nm)

日本では遅れてプラグインハイブリッドの740eも加わる予定になっている。

  • 直列4気筒エンジン+モーター(システム出力326ps)

ちなみに本国では730dというディーゼルモデルもあるが日本には未導入のようだ。

さすがBMWのフラグシップだけの事はある。最先端の技術がてんこ盛りとなっていて素晴らしい。
高級車は保守的になってしまう傾向が強いが非常にアグレッシブな事に驚く。
ちなみに価格は740iの1,218万円(税込)からとなっている。

今回はこのへんで
では