BMWの小型車のFF化が進む 残念だが時代の流れか

BMWと言えばご存じのようにFRでかつ重量配分にこだわった車作りとなっている。
最近のBMWは2シリーズアクティブツアラー、X1と立て続けにFFベースのモデルを投入してきている。
この時にBMWよお前もか!と少し落胆した方も多いのではないだろうか。
そして次は1シリーズと2シリーズがFF化され、この動きが加速されていくことになる。

「Concept Compact Sedan」もこの流れ

先日中国マーケット向けに発表された「Concept Compact Sedan」についても当然のことながらこの流れとなっている。
この「Concept Compact Sedan」は次期1シリーズセダンとも言われていて1シリーズと2シリーズの刷新の先鋒となりそうだ。

現在1シリーズはFRのハッチバック3ドアと5ドアとなっている(X1を除く)。
さらに2シリーズはFRの2ドアクーペとなっている(ツアラーモデルを除く)。
これらの小型レンジのFF化を着々と進めている訳なのだ。
BMW「Concept Compact Sedan」のサイド画像

コンパクトボディーのFR車は貴重な時代になった

小型車のFF化の波はかなり浸透して大部分がFF化された。
現在の小型車ではBMWをはじめ一部の車やスポーツカーでFRが残るのみとなっている。
現行車種では今回のBMW1シリーズや2シリーズ、トヨタの86、マツダのNDロードスター辺りがFR車の代表格となっている。

BMW新型1シリーズのサイド画像、サイドも先代とは大きく変わっていないように見える、キャラクターラインが必要最小限で効果的なデザインだ、こうしてサイドから見るとボンネットの長さが強調される、画像はネット上から拝借

FRだからと言ってドライビングプレジャーがFFよりも大幅に良いのかという時代ではなくなったのは事実だ。
FFでもドライビングしていて楽しい車が増えて確実にそういった部分の実力を付けていると思う。
だがFR独特の楽しみがあるのも事実でアクセルコントロールで車の姿勢をコントロールする歓びは何事にも代えがたいのだ。

FR車は低効率の趣味車なのか?

だが高級車の分野を見てみるとFR車の比率が高くなっている。
各自動車メーカーのラインアップ中で高級車はほぼFR車なのだ。

FRでのコストやスペース効率を吸収できる高級車レンジであれば操舵と駆動が別になるFR車はメリットが多い。
特に大型で車重も重く大パワーでサイズも大きいのであればこうした条件を必要とする。
FFで500PSとかの市販車が無いというのはこれの裏返しだ。

管理人TomTomは好きなのは軽くてコンパクトなキビキビした車が好きだ。
駆動方式にはそれほどこだわらないが良く出来たFRは楽しいのは間違いない。
それだけにBMWの1シリーズは2シリーズは新車と中古車には注目している。
また出てくるかどうかは分からないがトヨタのS-FRには期待してしまうし86NDロードスターも貴重な存在だと思う。
これからは小型のFR車は趣味車しか残らないだろう。
S-FRのサイド画像

BMWに関しては2019年に小型クラスが入れ替わりFF化されるという噂だ。
小型のFR車を手に入れるにはそれまでにBMWの1シリーズか2シリーズを手に入れないといけないかもしれない。

なんとも小型FR車受難の時代になってしまったものだ。

今回はこのへんで
では