車からミラーが無くなる日 国土交通省が認可の方向

車においてミラーでは無くカメラの使用はすでに一部は実用化されているが国土交通省が全面的に認可の方向で来年度2016年度にも新基準が発効する予定になっている。
一例として日産なんかはスマートルームミラーとして市販車に搭載していてルームミラーがモニターになっている。
ミラーが不要になるとデザイン的にももっと自由度が上がる事や安全対策として車の死角の問題には有効な解決策になる。

最初は拒絶反応が出るが・・・

管理人TomTomが最初に日産のスマートルームミラーの発表を聞いた時に大丈夫かいなと感じたものだ。
車は従来機械的な存在で動かすのもこうした周囲を認知するのも機械式だった。
これに馴れた頭と体にはこうした車の電子化は少し抵抗があるのも事実だ。

しかし考えてみると管理人TomTomもこうしてPCの前に座り記事を書いているがこれらの操作は全てディスプレーを通して作業している。
まぁPCと車とは全く異なる存在だがディスプレーを通じて何かをするというのはすでに生活の一部になっている。
例えばいつも見ているテレビもそうなのだ。

管理人TomTomが考えるマンマシンインターフェースはシンプルな方が良いと思っている。
ディスプレーだと遅れが出たり、機能しなくなる等々の心配もある。
こうした不安を取り去ることがこれから重要になるだろう。
日産のスマートルームミラー
↑ 日産のスマートルームミラー、カメラから取り込んだ映像をミラーのようなディスプレーに映し出す仕組みだ、画像はメーカーサイトより拝借

こうした映像技術を支えるインフラの発達

実はこうした車の中の技術の進化に重要なのがネットワークの速度なのだ。
シールド無しのツイストペア線により1Gbpsの速度が出るようになって来ている。
こうした技術の裏付けにもよって映像の高速伝達が可能となって来ているのだ。

ネットワークの速度が上がると当然のことながら映像の遅れも出なくなる。
それに高精細の映像を送れるようになるというメリットも出てくるのだ。
さらにこうした高速のネットワークを利用した車の利用方法なんかもどんどん出てくるだろう。

オープンアライアンステクノロジーによる車内ネットワークの利用方法
↑ オープンアライアンステクノロジーによる車内ネットワークの利用方法、PCの世界でも1GBbpsという速度は普通になったが車の中でもこの速度が出るようになる、これで処理できるデータは格段に広がるだろう、画像はwww.opensig.orgより拝借

こうして車はどんどんIT化していく

管理人TomTomは頭が古いのかもしれないが機械仕掛けの車が好きだ。
それには操作する上での味がありそのモノの息吹と言うか感触が手に取るように感じれるからだ。

IT化するという事は現在のところこうした味は出せていないので感覚的には物足りない。
ギアとギアが噛み合う時のニュルっとする感触だったり。
ステアリングを切った時のグっと手ごたえを感じるような感じだったり。
こうした感じることが非常に重要だと思うのだ。

IT化するというのはある意味で避けられない時代ではあるがこうした味わいを大切にしたい。
単純にIT化するのではなく味わいを加味できるような方向にきっと進んでいくのだろう。
ますます車と人間のマンマシンインターフェースが重要な時代になってきたと思う。
ちなみにあまり関係ないが管理人TomTomはヒューマンマシンインターフェース(HMI)という言い方はあまり好きではない。

高精度な機械仕掛けの車も珍重される時代が来るかも

IT化が進み車がPCのようになってくると機械式の車が珍重される時代が来るかもしれない。
わざわざ熟練職人に依頼して機構部品の精度を上げて作り上げた高級車なんかが出てくると面白い。

もうこうなると近未来の社会だが趣味的な車はこういう風になっていくのだろう。
そしてこういう車を運転するにはこれまたちょっと特殊な車用の免許証が必要になる時代が来るのだろうか。
もう少し長生きしてこうした社会を見たいものだと思った。

今回はこのへんで
では