十分過ぎるキャンバー角で無敵のコーナリングは危険と裏腹 S660も良く似た状況

    2017/01/24

十分すぎるキャンバー角はコーナー初期での頭の入りが良い。
この現象と管理人が最近乗り始めたS660のステアリングフィールが似ていると思った。
この状態はコーナーのアプローチでは反応が良いために車の性能がすごく良くなったと勘違いする。
この時ドライバーはどんなコーナーでも曲がれると思ってしまう、だがここに落とし穴があるのだ。
そんな事を考えていたので書いてみようと思う。

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キャンバー角を付ける目的

キャンバー角は何のために付けるのか?
それはコーナリングの際にタイヤの性能を100%使い切ろうとするという目的だ。
だから走る場所により最適なキャンバー角と言うのは異なってくる

大きなコーナーがあるところ、小さなコーナーが連続するところ、直線が長いところ、と様々なコースがあるだろう。
サーキットのようにコースが分かっているところはどのコーナーに対して最適化し総合的にタイムがどうなるかを見て決めればよい。
このようにキャンバー角はダンパーの減衰力と同じようにコースによってセッティングが異なってくる。

しかし我々のような一般ユーザーは一度キャンバー角を決めてしまえばそうそう変更できない。
だから街乗りでも、目的とする場所でも、両方をこなすことができるセッティングにするしかない。
さらにキャンバー角はその角度によりステアリングフィールが大きく異なってくるので好みの部分もかかわってくる。

キャンバー角の付け方とそのフィールについては以前書いているので参考にして欲しい

S660納車当日フロント画像

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キャンバー角を付けても無敵では無い

フロントタイヤを相当なネガティブキャンバー(4度とか5度)にするとコーナリングの初期段階の食いつきが格段に向上する。
この時はどんなことをしても曲がれるような雰囲気になる。
極端に言えばコーナーへのアプローチではノーブレーキでも大丈夫という感じだ。

だが良く考えてほしい、タイヤに角度を付けただけでタイヤ自体は変わっていないのだ。
単にコーナリング中のタイヤの路面への設置角度が変わっただけなのだ。
どこかでタイヤの限界は来るし、フロントの食いつきに付いていけないリアがブレークするかもしれないのだ。
そして一番大切な事はこの時にタイヤからのフィードバックが聞こえにくくなる事なのだ。

キャンバー角がそれほど付いていない状態だと、そろそろグリップの限界ですよ~とタイヤが教えてくれるのだがそれがない。
だからビックリするほど唐突にフロントの限界があっさりと訪れる事がある。
そうなると素人ではもう手の施しようが無いのだ。

キャンバー角に頼ったコーナリングはある意味危険な両刃の剣なのだ。
管理人TomTomがお勧めするのが極端なキャンバー角を付けるのではなく適度な角度にしておいてタイヤからのフィードバックを受け取る事だ。
そうすればタイヤと相談のうえでコーナーを攻められる。
タイヤの限界を知る事も重要だ。

ZC31のセントラルサーキット走行後の左フロントタイヤの状態

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S660のコーナリングは極端なネガティブキャンバー状態と同じ

管理人TomTomが最近乗り始めたS660について思うのはS660がこうしたキャンバー角が付いた車とよく似た雰囲気を持っている事だ。
AHA(アジャイルハンドリングアシスト)の効果なのか、それとも車体が軽いからなのか分からないがS660はこうした特性を持っている。
通常の速度域ではS660のハンドリングが破たんする事はない。

しかし様々な条件が重なった場合、若干登りでフロント荷重ができていない時なんかは悪い面が出る。
さらに雨の六甲山で試したのだが低ミューではやはりステアリングだけでは曲がらない
きちんと荷重をフロントにかけてていねいにコーナリングする必要がある。

S660のステアリングでさらに悪いのは、今まで書いてきたようにキャンバー角を付けたような雰囲気なのにステアリングセンター付近が過敏な事だ。
普通キャンバー角を付けた車はステアリングセンター付近のフィーリングがあいまいになるが切り込んでいくに従って手応えが出てくる。
S660は切り込んでからも手ごたえがありキャンバー角を付けた車のような雰囲気だ。
これに加えて小舵角時のふるまいが過敏でたいへん神経を使う。
なんと面白い極端なステアリング特性なのだろうと思う。

EK9のキャンバー角を付けた後の左フロントホイール前から見たところ

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自分の腕を過信してしまう事が怖い

ここまで書いてきたように大きなキャンバー角を付けた車はそのフロントのコーナリングフォースに酔いしれてしまう。
まるで自分の腕が上がったような気分になるのだ。
それで基本を忘れて荷重を十分掛けてやらなかったり雑なステアリングワークになってしまう。
これでは本来のタイヤを十二分に使ったコーナリングはできない、単にキャンバー角のお世話になっているだけだ。

S660のステアリングにも同じような事が起こる。
ドライ路面ならS660のフロントをブレークさせるのは至難の業だ。
それこそどんなことをしてもフロントが逃げる事は無い。
さらにステアリング切り込み始めが敏感なために必要以上に切り込んでしまうのだ。
管理人TomTomはこんな車には初めて出会った。
だがこれはAHAも含めて厚化粧!?の結果であり本質は雨の低ミュー路での振る舞いが本来のものだ。

管理人TomTomがS660をドライビングする際に気を付けている事は次のような事だ。

  • コーナー入口ではフロント荷重を意識する
  • ステアリングは丁寧に切り込む
  • ステアリングは必要以上に切らない
  • フロントタイヤからのフィードバックに耳を傾ける

こうした事を習慣にすればきっと楽しく安全にコーナリングできると思う。

S660のレーダー探知機とナビの設置完成の図

今回はこのへんで
では

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