タイヤの思い出 「ADVAN HF Type D」が復活だがヒストリックカー向けなんですって・・・

「ADVAN HF Type D」といえばハイグリップラジアルタイヤの走りのようなタイヤだ。
ちょうど管理人が車に目覚めた頃に出てきたこともあり管理人の頭のなかでは「ADVAN HF Type D」はアドバンの代表として認識しているのだった。
そんな「ADVAN HF Type D」が復活したということらしいが用途がヒストリックカー向けという事だ。
現代の車にも対応してほしいものだがそんなタイヤのことを書いてみた。

2017年に復刻されるヨコハマタイヤの「ADVAN HF Type D」

それは1980年代初頭の初体験のお話し

管理人TomTomが若かりし頃のお話しである。
時は1980年のはじめ頃、管理人TomTomは友人の車の助手席に乗せてもらい六甲山を攻め込んでいた。

乗せてもらった車はTE47トレノでソレックスキャブが付いた2TGを積んだ1.6Lのモデルで少しだけ弄った車だった。
キャブにファンネル、50パイ(直径50mmということ)のマフラー、カヤバのガスショック、タイヤはなんとツルツルのラリータイヤをワタナベのホイールに履いていた。

ツルツルのラリータイヤと言っても馬鹿にしてはいけない。
舗装路では非常に良くグリップしてタイヤ自体の横剛性も高かった。
ちまたの噂ではダンロップのラリータイヤのコンパウンドは当時舗装路用のタイヤの選択肢であるダンロップのフォーミュラと同じだと言われていた(都市伝説だと思うが)。
言い換えればラリータイヤ以外の適当なスポーツタイヤがそれほど多くは存在しなかったのだ。

当時管理人TomTomは自動車免許は持っていたがモータースポーツや車弄りとは無縁の青年だった。
そのTE47の鮮烈な印象は今でも覚えているが思い返すと面白い。

  • うるさい
  • 熱い
  • 乗り心地悪い
  • 横Gが凄い
  • 前後Gも凄い

こういった弄った車に乗ってそれなりの速度で走ったのは初体験だったのでもう少しで車酔いするところだった。
今思えばこのことがきっかけとなって管理人TomTomはエンスーへの道を歩み始めたのだった。

TE47トレノ

「ADVAN HF Type D」との出会い

「ADVAN HF Type D」の前身として「ADVAN HF」というアドバンブランド初代のタイヤがあった。

ADVANの最初のモデルHF

ADVANと名前の付いたハイグリップラジアルタイヤのはしりのモデルだ。

その後に発売されたのが「ADVAN HF Type D」というわけだ。
「ADVAN HF Type D」は、その面構えが不敵でいかにもグリップの良さそうな雰囲気を漂わせていたのだった。
ちなみにType DのDはディンプルのことらしい(ショルダーにある丸い穴)。

当時は扁平率70%でも扁平タイヤと言われて高嶺の花だった。
ピレリのP7なんかも当時はじめて目にしたのを覚えている。
こういうことで当時若造だった管理人TomTomは「ADVAN HF Type D」を買える経済力もなかった。

ただ「ADVAN HF Type D」の面構えは強烈な印象を残したのは間違いない。

ラリーにハマっていた時代のタイヤ

時は移って1980年台半ばから後半、周りがダンロップユーザーが多かったせいもあり管理人TomTomもダンロップのラリータイヤを使っていた。
当時出ていたラリーは近畿チャンピオンシップが主なところだがダートの割合が結構高かった。
常に金欠の管理人TomTomはダートタイヤにしかお金を回すことができなかった(それでも3セット持っていた)。
だから管理人TomTomはこの時期ほとんどダンロップのラリータイヤSP83-Rを履いていたのだった。
もちろんお金を持っている人たちは舗装主体のラリー向けに今で言うSタイヤを調達していたものだった。

だけどこのSP83-Rというタイヤは舗装でもなかなかの実力を示した。
元々ブロックパターンだがすり減るとタイヤハイトが低くなり扁平率が低くなったのと同じことになった。
コンパウンドもダート用だけに柔らかい、これがすり減ると舗装路用のタイヤのように使えたのだ。
というわけでダートでも舗装路でもこのSP83-Rというタイヤで走り回っていた。

ダンロップのSP83-Rラリータイヤ

管理人TomTomはこの時も「ADVAN HF Type D」には手を出せなかったのである。
そうこうしているうちに「ADVAN HF Type D」は廃盤となり後継モデルが出てくるようになった。
したがって個人的には「ADVAN HF Type D」は一度も履いたことがない。

個人的には「ADVAN HF Type D」は80年台の代名詞なタイヤ

管理人TomTomの場合こういういきさつなのだが「ADVAN HF Type D」は80年台を代表するスポーツタイヤだという印象が強烈にある。
だからショルダーがディンプルになっていたり、スリック形状だと刷り込みの通り速いタイヤだと思ってしまう(苦笑)。
それほど「ADVAN HF Type D」は強烈な印象だったのだ。

今回ヨコハマタイヤから「ADVAN HF Type D」が復刻されるということを聞いて非常に懐かしくこうしたことを思い出した。
今回開発されているのは 195/70R14 91H というサイズだそうだ(直径がかなり大きい)。
新たに開発される「ADVAN HF Type D」はヒストリックカー向けにラインアップする計画になっている。
そして要望に応じてサイズバリエーションを増やす計画にしているという。

このヒストリックカー向けというのがなんだか微妙だが現代の車にも履けるようなサイズをラインアップしてほしいと思う。
できたらインチダウンしてこうしたタイヤを履きたいものだ。

今回はこのへんで
では