トヨタ「Fortuner(フォーチュナー)」というSUV、質実剛健だがスタイリッシュ

トヨタはつい先日2015年7月17日に新しいSUVである「Fortuner(フォーチュナー)」を発表している。オーストラリアやタイ向けに発表されたようだがこの「Fortuner(フォーチュナー)」は質実剛健なSUV、つまり4WDなのだ。

オーストラリアではすでにSUVのラインアップとしてRAV4、FJクルーザー、クルーガー、プラド、ハイラックス、ランクル70、ランクル200がある。そこに新型のクリーンディーゼル1GD-FTVを積んだ「Fortuner(フォーチュナー)」を投入したという訳だ。
「Fortuner(フォーチュナー)」のイメージ画像
↑ 「Fortuner(フォーチュナー)」のイメージ画像としてはこうしたSUVらしい感じが必要なのだろう、全体のデザインは良くまとまっていてSUVらしい塊感とタフさが表現されている、画像はメーカーサイトより拝借

「Fortuner(フォーチュナー)」のスペック

それでは発表されている「Fortuner(フォーチュナー)」のスペックを見てみよう。

サイズ:全長4,795mm×全幅1,855mm×全高1,835mm
エンジン:1GD-FTV、2.8L直列4気筒、直噴ターボディーゼル、ユーロ5適合
最高出力:177PS/3,400rpm
ミッション:6MT、6AT
最大トルク:6AT:450Nm/1,600~2,400rpm、6MT:420Nm自動回転合わせ機構付き
サスペンション:前ダブルウィッシュボーン、後5リンク、コイル
駆動方式:パートタイム4WD、リアデフロック付き
乗車人員:2-3-2、7名
タンク容量:80L
販売地域:オーストラリア、タイ
「Fortuner(フォーチュナー)」のエンジン画像
↑ 「Fortuner(フォーチュナー)」のエンジン画像、つい先日に日本でもプラドに積まれた1GD-FTVを搭載している、こうした4WDらしい使われ方をするのであればこのエンジンンが直列4気筒で排気量の割りにパワーが出ていないのは理解できる、なんせ構造が簡単でメンテがやりやすいからだ、画像はメーカーサイトより拝借

「Fortuner(フォーチュナー)」は質実剛健な4WDマシン

どうも我々が思っているよりもオーストラリアでの利用状況はハードなようだ。
荒れた地形で一番役に立つといえば「Fortuner(フォーチュナー)」のようにパートタイム式の4WDで副変速機付きがベストだ。
もちろんランクル70もこの方式だし、クロカンマシンとしてのジムニーもこの方式なのだ。
昔ハイラックスサーフという車種があったがこの後継と思えば理解しやすいかもしれない。
こうした4WDマシンが要求されるのはオーストラリアならではの特性だろう。タイについても未舗装の道路や道路事情の悪い地方部ではこうした需要が高いのだろう。
「Fortuner(フォーチュナー)」のリア画像
↑ 「Fortuner(フォーチュナー)」のリア画像、フロントWウィッシュボーンとリア5リンクのサスなのでこうした地形での足は伸びないが実用的な構成を取る、リアにはデフロックが装備されて不整地での走破性を考慮している、リアフェンダーあたりは往年のハイラックスサーフを髣髴とさせる、画像はメーカーサイトより拝借

「Fortuner(フォーチュナー)」は意外とスタイリッシュ

「Fortuner(フォーチュナー)」はこうした背景を持った非常に実用性のある4WDマシンなのだが意外と言っては失礼だが外観はスタイリッシュだ。
「Fortuner(フォーチュナー)」のフロント画像
↑ 「Fortuner(フォーチュナー)」のフロント画像、非常に嵩高い(天地方向に分厚い)印象のあるボディーだ、最低地上高は225mmを確保した上にボンネットが高い位置にある、フロントマスクはなんとなくVWのトァレグのような印象もある、フェンダーが適度に膨らんでいてボリューム感を与える、タイヤホイールは17インチまたは18インチを履く、画像はメーカーサイトより拝借

「Fortuner(フォーチュナー)」のサイド画像
↑ 「Fortuner(フォーチュナー)」のサイド画像、横から見ると寸詰まりな印象を持つ、全体的にグラスエリアが小さいので嵩高く見えるのだろう、この角度からだとトヨタの車と言われても分からない、サイズ的にはそれほど大きな車では無い、日本ではこうした4WDのSUVは現在のところそれほど需要が無いだろう、もう少し小型のSUVが欲しいところだ、画像はメーカーサイトより拝借

「Fortuner(フォーチュナー)」の真後ろ画像
↑ 「Fortuner(フォーチュナー)」の真後ろ画像、リアはかなりスッキリしたデザインだ、ダートで巻き上げた泥を簡単に落とせるようにこうしたデザインになっているのだろうか、リアハッチのガラスが小さくて後方視界は悪そうだ、画像はメーカーサイトより拝借

「Fortuner(フォーチュナー)」のカラー
↑ 「Fortuner(フォーチュナー)」のカラーラインアップ、渋い色が多いのは街中での利用を想定していないのだろうか、画像はメーカーサイトより拝借

「Fortuner(フォーチュナー)」は日本では今のところ需要無しか?

日本のSUVというかクロスオーバー市場はライトな方向へ向いていて2WDで十分事足りる。近所のお買い物に4WDは必要無いし燃費も落ちるからだ。
逆に林業等でハードな利用を考えればこのサイズのSUVは今のところランクル70くらいしか無いので貴重な存在かもしれない。しかしそのマーケットは大きくは無いのだ。
ひょっとしたら2WDモデルなら日本でも展開できるかもしれないと思った。

今回はこのへんで
では