ネットを見ているとブレーキランプが点灯しない減速に対して様々な意見が飛び交っていた。
面白いなと思ったのは、多くの人が他人のブレーキランプを見て自分もブレーキを踏むという事実だ。
そんなことを書いてみた。
そもそも車間距離が足らないのとちゃう?
町中でクルマが多くて平均速度が低い場合と、郊外で流れがよく平均速度が比較的高い場合とでは異なるとは思う。
さらに適度な前車との車間距離が取れているという前置き付きでのお話だ。
そもそも前車がブレーキを踏んだからって自分がブレーキを踏むのか?という問題。
人それぞれだとは思うが、管理人の場合は基本的に踏まない。
もう少し正確に誤解のないように言うと、先行車のブレーキランプ点灯は自分がブレーキを踏む判断材料の一つではあるが全てではないということ。
そこで普段から管理人が実践していることは、ある程度流れていたら前車との間隔を”多少”の加減速があっても対応できる車間距離にする。
前車のアクセルのオンオフやブレーキのたびにこちらもブレーキを掛けるハメになるからだ。
というのは、クルマの運転って大いに運転者のクセが出るものだからだ。

クルマの運転には人それぞれのクセがある
先行車の運転を見ていると様々な運転があることがよく分かる。
その中でも”加減速”に関わる部分として気をつけたいのは以下のようなことだろうか。
・少しでも流れに変化があるとすぐにブレーキを踏む人
ブレーキランプ点灯しまくりで後ろに付くと大いに迷惑
・アクセルワークがOn/Offの2通りしかないような人
アクセルワークがラフなため結局ブレーキの回数が多くなる
・必要以上に加速をする人
これもアクセルワークがラフなため結局ブレーキの回数が多くなる
・ブレーキングが遅い人や早すぎる人
流れに乗れない感じ
・フルブレーキングに近いブレーキの踏み方をする人
減速がきついので後ろもブレーキをかなり踏むハメになる
・逆に減速していないのにブレーキランプだけ点灯する人
ほとんど減速しないのにブレーキランプだけが点灯する人
先行車がこういった運転をする人ならどうするか?
車間距離を取るか、車線が複数あるようなら後ろにつかないという事にしている。
先行車の加減速が必要以上にきついと、こちらもギクシャクするし燃費も悪くなってしまう。
さらに心理的なものとして
郊外のよく流れている一般道という状況限定だが先行車がその前との車間を必要以上に多く取る人もいる。
一言でいうと流れに乗れない(流れの限度はあるが)、とでも言うべきだろうか。
車間のとり過ぎは間に横から合流してくるクルマが入ってしまい、総合的に加減速が多くなりスムーズではないしリスクが高くなる。
こういったクルマの後ろについていると不必要にイライラしてしまう。
適度な車間を保って流れに乗りトレイン状態で走ればスムーズに走れるし脇道から他車が入ってきて減速をしなければならないという状況も回避できる、管理人はこれを”金魚のフン作戦”と呼んでいる。
管理人はこの”金魚のフン作戦”は、郊外のよく流れる一般道ならかなり有効な走り方だと思っている。

ブレーキを踏む必要がある時って
ブレーキのお話に戻るが、管理人がブレーキを踏むかどうかを判断するのは次のようなこと(全てではないかもしれないが)。
よく流れている郊外の一般道という想定だ。
・先行車との車間が縮まりアクセルワークで対応できないと判断したとき
これが非常に重要、常に車間距離を保てるように気を配る
・先行車のその前で何かが起こっているとき
先を見通すということも大いに重要、工事だとか渋滞だとかをできる限り早く発見する
・先行車の前の道路状況に変化があるとき
トンネルの出口は雪で真っ白だったとか、きついカーブがあるとか、減速の必要をできる限り早く発見する
・もちろん信号が変わるとき
信号がある時は行けるかどうかの判断は早めに行うが先行車は行ってしまうかもしれない
また後続車にも注意だ
肝心なことは、先行車との車間距離を適度に取るということが前提だが、ブレーキを踏む判断を他人任せにしないことだと思う。
こんなこともあるかもしれない。
ひょっとしたら先行車はすごいドライビングスキルの持ち主で短い制動距離で止まれる人だったとしたらどうだろう。
先行車がブレーキを踏んだタイミングで自分もブレーキを掛けるとする。
果たして自分が先行車と同じ減速ができるだろうか?、できるかもしれないし、できないかもしれない。
こういった状況はなかなかリスキーだ、だから自分で判断する。
逆に言うと、先行車がブレーキを踏まない場合でも管理人はブレーキを踏む場合もあるということだ(当たり前だけど)。

ブレーキランプを点灯させずに減速する方法はいくつかある
先行車のブレーキランプを見て自分がどうするか決めるということについて、実はクルマってブレーキランプを点灯せずに減速させる方法はいくつかある。
エンジンブレーキ(シフトダウンしない時)
一番わかり易いのがアクセルを抜いてしまった状態(エンジンブレーキと言ったりする)。
これはクルマによってエンジンブレーキの減速状況が異なる。
たぶん今どきの2ペダル車はアクセルを抜いた時にはほとんど減速しない。
例えば、嫁さんが乗っているZC6_BRZのAT車はほとんど減速しない。
一方、管理人が乗っているJB74_ジムニーシエラはAT車だがかなり減速する。
クルマによってもかなり特性が異なる。
シフトダウンする(エンジンブレーキのバリエーション)
ATでもMTでも選択しているギアからシフトダウン(例えばATならD→3とか、MTなら3→2とか)するとクルマは減速する。
この時にブレーキランプは点灯しない。
サイドブレーキを引く
最近の車はスイッチになっていたり、足踏みになっていたりするので全てのクルマではないが、走行中にサイドブレーキを引くとクルマは減速する。
この時もブレーキランプは点灯しない。
トラックは排気ブレーキもある
トラックの場合はアクセルオフで排気ブレーキやリターダーという装置が働いて積載時の減速を助ける装置が付いていることがある。
これらは積載時のことを想定している装置なので、かなり強力に効くのでビックリするほど減速する場合もある。
この場合もブレーキランプは点灯しないと思う(すいません未確認です)。
昔はブレーキランプとは別のランプが点灯するトラックがあった記憶がある。
ザッと挙げただけでもブレーキランプが点灯しない減速方法ってこれだけある。
逆に言うとブレーキランプが点灯するだけマシで情報量が多いということだ。
だから先行車のブレーキランプのみを判断基準にしてはいけないと思うのだ。
じゃあスムーズに走るにはどうしたら?
よく流れている郊外の一般道という想定だとして。
管理人が思うに、クルマでスムーズに走るには、先行車の前とその前(自分から2台から3台前)くらいの状況を常に見ておくことが必要だと思う。
そうすれば先行車がブレーキを踏んだとか踏まないとかには関係なく余裕を持って自分のクルマをコントロールできる。
そして先行車との間に適度な車間距離を保てば良い。
個人的な思いだが、自動運転になればこうしたことにも気を使わなくても良いようになるのだろうが、人間としての危険察知の能力が退化してしまわないかと心配になる。
便利で安全になるのは良いことだが、人間は頭や身体を使わないようになると退化してしまうのがちょっと心配な今日このごろ。
今回はこのへんで
では