2014年秋デビュー予定のSCION「FR-S RS 1.0」中身はTRD、ただしアメリカ

2014年のニューヨークショーで発表されていたSCION「FR-S RS 1.0」は今年2014年の秋にアメリカでデビューの予定だ。

SCION(サイオン)はアメリカでのトヨタの1ブランド

まずSCION(サイオン)というのはアメリカでのトヨタの若者向けのブランドなのだ。
トヨタの高級版ブランドがレクサスとすれば、それとは反対に若く溌剌とした雰囲気を醸し出している。

次に車名の「FR-S RS 1.0」のFR-Sとは86のサイオンブランドでの車名となる。ちなみにヨーロッパではGT86と呼ばれている。

そして次のRSとはリリースシリーズの略ということだ。リリースとはソフトウェアの世界ではよく言われることで、本番用のバージョンを指すようなことを示している。
つまり要約するとバージョン1.0という事らしいのだ。
とすると次のバージョン2.0とかが控えているのだろう。

SCION「FR-S RS 1.0」はTRDスペシャル

まぁこうした車に直接関係のないことはさておいて中身を見てみよう。車名には一切出てこないがこの車TRDスペシャルなのである。
限定1,500台となっており、通しのシリアル番号がシフトレバーの根元に張り付けられる。

装備を見るとベースは日本で言うGTのようで左右独立温度調整を備えたモデルだ。

ボディーカラーは柚子(英語では何というのだろう)をイメージした黄色でかなり彩度が高いので目立つ色だ。
外観はTRDのエアロキットを装着し、オッサンには少しアグレッシブすぎるかもしれないが、これがなかなか良い感じだ。

足回りはTRDのスプリングでローダウンしている。
またマフラーは圧巻の左右振り分けの4本出しだ。

こうして内容を見ると外観に重きが置かれ、メカ的な装備はほとんど無い。
つまり外観にのみ力を入れたモデルなのだ。
日本でもTRDの86用パーツは既に販売されているが、それとはほんの少し異なるパーツのようだ。
SCION「FR-S RS 1.0」フロント画像
↑ SCION「FR-S RS 1.0」フロント画像、綺麗な黄色で柚子をイメージしているそうな、フロントはかなりアグレッシブな印象のエアロだが全体のまとまりは良い、全体的にエアロの路面に近いところに黒いパーツを配して安定感のあるイメージ作りができている、画像はネット上から拝借

SCION「FR-S RS 1.0」リア画像
↑ SCION「FR-S RS 1.0」リア画像、リア下部のバンパーのセンター部にはTRDのロゴが入っている、国内のTRDの同パーツとは若干デザインが異なる、ちょっとうるさい感じだ、マフラーは左右の4本出しで大層だ、こんなにたくさん出さなくても良いだろう、トランクリッドのスポイラーはボディーと一体化して自然な仕上がりだ、全体的にコテコテした印象、画像はネット上から拝借

SCION「FR-S RS 1.0」トランク画像
↑ SCION「FR-S RS 1.0」トランク画像、トランクマットも標準装備!?、ここでもTRDのロゴが光る、だからなんですかって感じ、ご覧の通りTRDという文字は車名には一切出てこないが車にはTRDのロゴだらけだ、成り立ちが理解しにくい車だ、画像はネット上から拝借

SCION「FR-S RS 1.0」リアサスペンション画像
↑ SCION「FR-S RS 1.0」リアサスペンション画像、こうして見るとスペシャルなのはスプリングだけのようだ、これではちょっと肩すかし状態、もっと足回りも手を入れてほしい、本当に外観だけの車となっている、画像はネット上から拝借

SCION「FR-S RS 1.0」インパネ画像
↑ SCION「FR-S RS 1.0」インパネ画像、ステアリングホイールやシフトノブそれにTRDのシリアルプレートが特別装備な室内、まぁ弄るためのベース車と考えれば外観は完成しているし後はエンジンやら足回りを弄れば良い、しかし地味なインパネだ色目のモノが全くない、画像はネット上から拝借

アメリカではルックス重視の車が受ける?

なかなか興味深い車だ、アメリカではこうした車を買ってそのまま乗るのだろうか。
日本であれば外観だけでは難しいだろう、足回りとか機構部品についても手が入っているほうが良いと思う、例えばノーマルのLSDに変えて少し強力なLSDを装備するとかすると面白いのではないだろうか。

今回はこのへんで
では