ポルシェ「Mission E」に見るスポーツカーの未来

 

2015フランクフルトショーでポルシェからEVスポーツカーの「Mission E」が発表された。
性能もさることながら将来のスポーツカーのあり方を問うモデルとなっていると思うのだ。
そんなことも考えながらポルシェ「Mission E」を詳細に見てみよう。
ポルシェ「Mission E」のリア画像
↑ ポルシェ「Mission E」のリア画像、全体に流れるような流麗なデザインでいかにも空力が良さそうだ、サイズは発表されていないが4人乗りだけにかなり大きな車のようだ、ちなみにホイールは前21インチ後22インチ、画像はメーカーサイトより拝借

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ポルシェ「Mission E」のスペック

情報は現在のところ多くは無いがまとめると次のようなスペックを持っているようだ。

最高出力:600hp以上
パワーユニット:PMSM(permanent magnet synchronous motors)×2
 初めての800Vを採用する事により急速充電時間の短縮や軽量化等のメリットがある
 919 hybridの技術が生かされている
駆動方式:All-wheel drive、all-wheel steering
車両制御:Porsche Torque Vectoring
充電方式:800V(急速)、400V(通常)、非接触充電対応(静止)
ホイール:カーボン製、前21inch、後22inch
乗車人数:4名
航続距離:500km
0-100km/h加速:3.5秒
急速充電:15分で80%以上
ニュル参考タイム:8分以下
リモート制御:
 Porsche Car Connect(車両への接続)
 Over the Air and Remote Services(遠隔での車両設定やドライブガイド等)
 クラウドでの認証管理(オーナー/家族/友人等)
外観:
 918 Spyder and Porsche race carsを意識したオマージュ
内装:
 ジェスチャーによる操作
 メーターOLEDのディスプレーパネル
 eye-tracking system
  ステアリング上のスイッチを押し視線を注ぎ焦点が合ったコントロールが有効になる
 ドライバーの気分を読み取る(fun factor)
ポルシェ「Mission E」のフロント画像
↑ ポルシェ「Mission E」のフロント画像、確かにフロント部分には918 Spyderの雰囲気もある、しかしかなり現実的なデザインであるという事も言える、このまま市販されてもおかしくない出来栄えだ、フロントフードとルーフにはリブが入っている、画像はメーカーサイトより拝借

ポルシェ「Mission E」のサイド画像
↑ ポルシェ「Mission E」のサイド画像、前後のドアは観音開き、リアエンドには918的な造形も見て取れる、フェンダーの盛り上がりがスポーツカーらしくて良い、フロントフェンダーはトレンドである穴開きだ、しかしホイールがでかい、画像はメーカーサイトより拝借

ポルシェ「Mission E」のリア画像その2
↑ ポルシェ「Mission E」のリア画像その2、リアはキャビンとフェンダーの横幅比が面白い事になっている、左右を合わせるとキャビンと同じ幅のフェンダーだ、リアエンドのテールライト部分は非常にシンプルでクリーン、全く角が無いデザインだ、フロントフェンダーの開口部がかなり大きいのが分かる、バンパー下部には非常に効きそうなデフューザーが装備される、画像はメーカーサイトより拝借

ポルシェ「Mission E」のリア画像その3
↑ ポルシェ「Mission E」のリア画像その3、後方上方から見た画像、このかくどだとRX-8みたいにも見える、ルーフにはリブが入っていて太陽電池なんかは搭載しないようだ、画像はメーカーサイトより拝借

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EVの弱点である充電時間の短縮

ポルシェ「Mission E」は800V化する事により充電時間の短縮と軽量化(配線材の小ゲージ化)を行っている。
対応の充電設備があれば15分で80%まで充電する事が可能だ。この15分と言うのは現在でも急速充電器においては一部の車種でも実現しているが、小1時間ほど掛かっていた従来の急速充電に比較すると劇的な短時間化だ。

EVは燃料補給(充電)に時間が掛かるというイメージはこれで確実に払しょくされる事だろう。ただし管理人TomTomは何度も言っているがEVの普及には充電インフラの全国隅々までの設置がカギとなる。山奥の村々までこれが普及しないと国全体としては意味が無い。

しかし良く考えてみるとキャンプに行った際に思う事がある。キャンプ場で電気が来ていない所はまず見たことが無い。しかしガスや水道が来ていない所は沢山あるのだ。インフラとして日本全国の隅々まで行き渡っているのは確実に電気なのだ。
従って将来的に日本の隅々どこでもEVのインフラを整えるという事は決して非現実的な事ではないと思っている。
ポルシェ「Mission E」の充電部画像
↑ ポルシェ「Mission E」の充電部画像、左フロントフェンダーをずらすと充電部が現れる、今回目玉の800V急速充電で15分で80%まで充電可能、スライドしたフェンダーの上端には小型のカメラが見える、この画像をフロントガラスの端っこに映し出してミラーの代わりにしている、ホイール形状が非常に複雑だが骨格はカーボン製、画像はメーカーサイトより拝借

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ドライバーと車のマンマシンインターフェース

これはEVに限ってのお話では無いかもしれないがポルシェ「Mission E」では新しい試みがされている。
管理人TomTomは車と人間のインターフェースはブラインドタッチできないといけないと考えている。それは走行中の車で視線を前方から計器類に移すこと自体がドライビングの妨げになると思うからだ。

こうした考えから言うと少し前のガラケーと現在のスマホの操作性を考えるとおのずと良く分かる。スマホはブラインドタッチできないのだ。
そういう意味では車の操作系でタブレットをそのまま搭載したようなマンマシンインターフェースはあり得ない。これは危険極まりない車となってしまう。

しかしIT技術の発展によりタッチディスプレーを利用する事は非常に省スペース、軽量化につながるのも事実である。だからこそ単純にタブレットを搭載しただけのマンマシンインターフェースではいけない。
今回のポルシェ「Mission E」を見ていると異なるアプローチをしていて興味深い。

それはスイッチを押し目的のコントロールに視線を注ぐとそれが有効となる仕組みでドライバーの目の動きを認識して動作する。ブラインドタッチとは行かないがディスプレー上のポインターを探すよりははるかに短時間で操作できるモノだ。
ポルシェ「Mission E」のインパネ画像
↑ ポルシェ「Mission E」のインパネ画像、かなりスッキリした室内のインパネ周り、全体的にはなんだか古臭い印象もある、ステアリングの向こうにはドライバー向けのディスプレー、助手席の前にはサブのディスプレー、センターコンソールにはタブレットのような操作部がある、その後ろにおもちゃのようなシフターがあり機械的な操作を残してある、画像はメーカーサイトより拝借

ポルシェ「Mission E」のインパネ画像その2
↑ ポルシェ「Mission E」のインパネ画像その2、ドライバー用のディスプレーは5眼の懐かしいレイアウトをシュミレートしている、目線でコントロールする仕組みはどこにあるのか不明、ジェスチャーでも操作ができるようになっておりこれはこれで新しいブラインドタッチというか操作方法だと思う、画像はメーカーサイトより拝借

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人間の感情とスポーツカー

かつて管理人TomTomが若い頃にラリーの練習をしたいた時の事だ。今日は調子が良いと感じるとコーナーにオーバースピードで入りコースアウトする確率が高かった。
これは人間の心理とドライビングの関係の端的な例だと思っている。ドライバーの感情はあまり頼りにならなくて調子が良いと思うがために無理をしてしまう部分が発生する。単純に精神修行が足りないだけかもしれない。

それだけ人間の感覚は不確実でうつろぎ易いとも言える。こうした弊害を修正するために感情は無視して区間タイムを参考にするようになったのはそのためだ。

ポルシェ「Mission E」にはこうしたドライバーの気分を測定する機構があるようだ。
何からそれを測定しているのか不明だが、表情や心拍数とかだろうか。こうした技術が安全に速く走る方向に生かせればそれに越したことは無い。
でもその前にドライバーの精神修行は必須だ。
ポルシェ「Mission E」のシート画像
↑ ポルシェ「Mission E」のシート画像、シートは近未来的だが反面非常に現実的でもある、高級感と言うよりも機能性が優先のデザインのように見える、シートベルトの掛け方が逆になっているところに注目、画像はメーカーサイトより拝借

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スポーツカーとしてのポルシェ「Mission E」

スポーツカーと言う定義が各人バラバラだろうし、自動車メーカーが考えるスポーツカーと言うのもそれぞれだと思う。
古い車が好きな人はその振動や吸気音、排気音に痺れるだろう。一方新しい車が好きな人は車両制御を楽しみつつ安全に速い速度でコーナーを駆け抜けるのが好きな人もいるだろう。

ポルシェ「Mission E」は乗ってみない事にはこうした人間の車を早く走らせることに対する楽しみをどのように満足しているのか分からない。
だが人間お楽しみと言うのはある意味危険と隣り合わせという状況をハラハラしながら楽しむという部分があるように思う。ハラハラが大きいほどそれを乗り切った際には満足度も大きい。これはリアル世界ではある意味イチかバチかという事にもなり危険な匂いをプンプンさせているのだ。
あ~人間って欲深いなと感じる。

今回はこのへんで
では

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