たまにはアメリカンマッスルも見てみたら、カマロにコルベット

個人的には全くアメ車には縁が薄く、乗ったことも触ったこともないのだ。

周りにはアメ車が好きな人達もいるにはいるのだがごく少数なのだ。個人的にはアメ車は嫌いではないがイメージとしては巨大なボディーと大排気量のインパラとかキャディラックとかがアメ車のイメージなのだ。

実際には現代ではこういった車は少なくなっていて少しだけ小さくなっているのだはなかろうか。それにヨーロッパ車や日本車も大型化していてサイズがそれほど違わなくなってきている。

ただ心情的には大排気量=低燃費=自動車税がバカ高、というイメージが出来上がっていて全く導入する気になれなかった。排気量だけを見てみればAMGでも現在は6.3Lだったりする。また以前乗っていたE51エルグランドは3.5Lだが燃費はハイオクで5km/Lくらいだった。たとえ大排気量の車を変える境遇であっても日本の自動車税制の抑止力は大したものだ。

そこで改めて最近のアメ車を調べてみたらなかなか楽しそうではないか。

まず以前にも紹介したキャディラック「ATS」だが、程よい大きさに2.0Lターボエンジン、かなりスポーティーなセッティングでキャリパーはブレンボを装着する。このあたりが現在のアメ車セダンの少しスポーティーな車の一例だ。

 

↑ キャディラック「ATS」、意外と端正なシルエットを持つセダン、最初は少しアクの強いデザインだが見慣れると意外といける、サイズは4,680mm×1,805mm×1,415mmで意外にコンパクト、重量1,580kg、2.0Lターボから276PSと35.9kgmを発揮、燃費は約12.2km/L、サイズと排気量や馬力だけを見たらアメ車とは思わないだろう、安全装備もかなり充実している、価格は499万円

次にシボレー「コルベットZ51」だが、この車はスーパースポーツとでもいうべきジャンルの車だ。なんせエンジンが凄い、ドライサンプV8エンジン6,153CCで466PS/64.2kgmというスペックだ。もちろんキャリパーはブレンボだし、電子制御式のLSDを装備する。イメージとしては後輪から白煙モクモクという感じなのだ。ただこうしたアメ車のスポーティーな車達は90年代以降にかなり洗練されてきて、特に足回りの考え方なんかはヨーロッパ車的だ。
↑ シボレー「コルベットZ51」、サイズは4,510mm×1,880mm×1,230mmとビックるするようなサイズでは無い、かなりの軽量化を施された重量1580kg、エンジンは非常にアメリカンで6,153ccOHVから466PSと64.2kgmを絞り出す、なんと6速ATと7速MTが選択できる、両方用意されているのも凄いが7MTというのがもっと凄い、外観はスーパースポーツそのもの、マフラーはセンター4本出し、価格は約1,100万円だが内容を考えると安いと言えるかもしれない
アメリカンマッスルと言えば大排気量に大パワーとトルク、でもコーナリングはイマイチで直線が速い車というイメージが長く続いていたと思う。しかし90年代辺りから変わり始め、今ではなかなか面白い存在となっている。大排気量の車も残っているし、ダウンサイジングを果たした車も非常に多い。これには少し事情があってグローバルな自動車業界の再編が影響を与えている。
現代のアメ車は昔のイメージからは随分と異なるのだ。ここは認識を新たにしなければならないポイントだろう。ただしマーケティング的には日本に持ってきても右ハンドル化する車は非常に少ないというかほとんどない。これは売れる数が少ないということもあるだろうが、日本のマーケットに対して力が入っていない証拠だ。車は良くなってきているのにこういった事や販売体制が全く充実しておらず勿体ない事だと思う。
今回はこのへんで
では