レクサスLF-SAは都市型高級車のトレンドを作るのだ

    2015/07/10

2015ジュネーブショーでレクサスから発表のあったLF-SAについて、個人的にはかなり衝撃的だった。
というのはレクサスのブランドイメージからしてこれほどの小型車を射程範囲に入れているとは思っていなかったからだ。
レクサスLF-SAのサイド画像
↑ レクサスLF-SAのサイド画像、なんだかマイクロクロスオーバーと言った風情だ、ゴツゴツしたデザインが最近のレクサスのコンセプトカーのトレンド、デザイン自体はフランスの拠点が行った、車の構成自体は非常に保守的と言うか普通だ、画像はネット上から拝借

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サブBセグメントという新しいジャンルの車

今回のレクサスLF-SAのサイズについてはウルトラコンパクトと言われてみたり、サブBセグメントと言われてみたりややこしいので少し整理してみよう。

まずは今回のレクサスLF-SAと既存車種のサイズ比較をしてみよう。ボディーサイズの順に並べてみた。

IQ(Aセグメント)

サイズ:全長3,000mm×全幅1,680mm×全高1,500mm
乗車定員:4名
車両重量:950kg
最小回転半径:3.9m

LF-SA(サブBセグメント?)

サイズ:全長3,450mm×全幅1,700mm×全高1,430mm
乗車定員:4名

FIAT500(Aセグメント)

サイズ:全長3,585mm×全幅1,625mm×全高1,515mm
乗車定員:4名
車両重量:990kg
最小回転半径:4.7m

ヴィッツ(Bセグメント)

サイズ:全長3,885mm×全幅1,695mm×全高1,500mm
乗車定員:5名
車両重量:1,000kg
最小回転半径:4.7m

IQよりは大きいがヴィッツやFIAT500よりは小さい車と言うサイズとなる。
乱暴な言い方になるがレクサスLF-SAとFIAT500は概ね同じサイズでAセグメントに属する車と言うことだ。
サブBセグメントと言っているがBセグメントの車と言うのは長さが3,750mmを超えるサイズなのだ。ヨーロッパではこのAセグメントサイズの車をマイクロカーと言っている場合もある。
現実的にはこのレクサスLF-SAについてはAセグメントでマイクロカーと呼ばれる範疇にあるという事だ。
しかしサブBセグメントと呼んでいるあたりに思惑が隠れているのだろう。Bセグメントよりは小さいがBセグメント並みの何かを持っているAセグメントのマイクロカーという事なのだろう。

都市での移動手段としてのAセグメント

1人か2人の都市内での移動だけを見てみればIQのサイズがあれば事足りる。
人間が2人とほどほどの荷物が収容できれば良いわけだ。IQはこの目的だけに絞った車であり単機能の車なのだ。車自体も小さいし駐車スペースも極小で済む、それに最小回転半径が小さくどこへでも入り込めるだろう。
しかしこれだけでは付加価値が無く実用一点張りの車となってしまう。レクサスが作るのであればAセグメントでもスパイスの効いた車としなければならないだろう。
高級ブランドがこうしたAセグメントを手掛けるのは珍しいが前例が全く無いわけでもない。
例えばアストンマーティンのシグネット(限定1,500台)はトヨタのIQをベースにした車だが、あの高級ブランドのアストンマーティンがマイクロカーを作ったというインパクトがあった。
アストンマーティンのシグネット
↑ アストンマーティンのシグネット、世界限定1,500台で作られた、ベースはトヨタのIQだが特に内装はアストンマーティンがやり直していてIQとは全く別物になっていた、外装もアストンマーティンのアイデンティティーが良く表現されている、画像はネット上から拝借

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小さい車=入門車、という構図を変えることができるのか

車の場合はサイズ小さいほど価格が安いというのが普通だ。価格が安い車は入門者用で若い人が乗る車、という構図が出来上がっている。
最近の車業界はこうした事に両極端で、でかくて大パワーの車が人気を博しているということもある。
逆にコンパクトカーのあり方を模索する動きもある。トヨタなんかは小さくても高級車というコンセプトで日本でプログレを展開していた時期があるがこれは上手く行かなかった。
小さな車で上質や高級という所を目指すのは成功例が少なく至難の業なのだ。
そこを狙ってレクサスLF-SAを投入するのだろうか非常に興味深いと思う。
レクサスLF-SAのフロント画像
↑ レクサスLF-SAのフロント画像、最近のレクサスらしいアグレッシブな外装が特徴、小さくてもレクサスだぞという主張が強い、サイズ以外のスペックは不明だがフロントエンジンだろうと想像できる、画像はネット上から拝借

レクサスLF-SAのフロント画像その2
↑ レクサスLF-SAのフロント画像その2、フェンダーのラインがなかなか凝っていて複雑な形状だ、ドアは外観からはどのように開くのか良く分からない、フロントウィンドウはかなり寝ていてキャビンは非常に小さく見えるので2シーターかと思ってしまう、画像はネット上から拝借

レクサスLF-SAのリア画像
↑ レクサスLF-SAのリア画像、リアも複雑な形状、フェンダー部分とリアウィンドウ部分が分かれているようなデザイン、リアハッチは開くようだ、リアウィンドウ形状から後方視界は悪そう、マフラーは見えないのか無いのかは不明、画像はネット上から拝借

レクサスLF-SAのインパネ画像
↑ レクサスLF-SAのインパネ画像、かなり大胆なデザインの運転席周り、スピンドルグリルと同じ形状のステアリングホイールが泣かせる、ドライバーズシートは固定でステアリングとペダルが動く構造、ここまで凝った事をする理由があったのだろうか、ペダルのトンネル側にスライド機構がチラっと見える、バックミラーはモニターだ、小さいだけにもう少し実用的な提案が欲しいところ、画像はネット上から拝借

レクサスLF-SAのキャビン画像
↑ レクサスLF-SAのキャビン画像、リアシートはミニマムなスペースで非常用と割り切っている、でも一応車検証上は乗車定員4名となるだろうから会社経費で落とすにはもってこいなのだ、ダッシュボードのデザインはなかなかカッコ良い、画像はネット上から拝借

レクサスLF-SAはコンパクトカーのあり方を変えてしまう可能性がある。
特にヨーロッパでは通勤や仕事で使用する都市向けの車としてマイクロカーの需要があるはずだ。それも小さいだけではなくキチンと高級感やブランド感を持った車、小さくても高級という路線だ。
レクサスLF-SAのパワートレインは都市で使われることが中心となるのであればEVとなるのが自然だろう。仮想のライバルはBMWのi3あたりかと想像する。
今後どうなっていくのか追っかけてみたいと思う。

今回はこのへんで
では

 

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