6年目のZC6_BRZの純正ドラレコを交換する 純正品は複雑な構造だった

皆さん連休はどのようにお過ごしだろうか。
お仕事している方はご苦労さまです、行楽へ出かけていらっしゃる方はご安全にお過ごしください。
管理人は連休の時間を利用して以前から気になっていたZC6_BRZのドラレコを交換した。
そんなことを書いてみた。

さすがに6年目ともなるとイロイロ出てくる

嫁さんのZC6_BRZは2023年5月で丸6年となる車齢。
走行距離は4万キロと少しなので大したことはないが、そこはさすが国産車であるトラブルはほぼ無い。
最近の国産車は10万キロくらいまではそれほど大きなトラブルは出ないみたい。

以前乗っていた欧州車、例えば2009年まで乗っていたX3なんかは4年を超えた時点で電気系統が怪しくなってきた。
その時思ったのは欧州車はやはり日本の気候風土に合ってないのだなと思ったものだ。
今はどうなっているかは不明だが経年変化でワイヤーハーネスや接点に支障が出るようだった。

そうは言っても嫁さんのZC6_BRZの場合は確かに電気系統が少しヤレてきたという感覚はある。
室内灯(白熱球)が接触不良でチラチラしたり、今回のドラレコが少しヘンな動作をするということが出てきている。
だが、それ以外は全く問題無く走る機能はもちろん快適装備等々も問題は無い。
さすが国産車といったところだろうか。

今回はドラレコが本来の動きをしないという症状

今回嫁さんのZC6_BRZで不都合があったのはドライブレコーダーだった。
このドラレコはZC6_BRZを購入した際にディーラーオプションで取り付けたスバル純正のドライブレコーダーだ。
ドライブレコーダーって走り出すと電源が供給されて録画が始まる、これは当たり前のこと。
その後、走っていると「録画を開始しました」と何度もアナウンスするのだった。

最初は装着しているマイクロSDカードが原因だと思っていた。
ドラレコって記録媒体にとっては非常に酷な環境となる。
同じ媒体に対して連続して書き込み、古いファイルは上書きされる。
これを繰り返すものだから記録媒体のファイルシステムに支障というかほころびが出てしまう。
SDカード自体の耐久性も問題がある。
こうしたことがあるので何度もSDカードを交換したが症状は改善されなかった。

取り外してから分かったことだが、スバル純正ドラレコは台座部分にセンサーが入っておりクルマの振動を検知しているようだ(配線がある)。
この振動と給電で録画を始めるということになっているみたい。
台座と本体を繋いでいる部分が経年変化で割れてネジが十分締めれない状態になっており、そのため振動を検知しすぎる状況になっていたと思われる。
なので走っている途中に振動を検知してこうした動きになっていたのだろう。

これはいけない、現代のドラレコはクルマを運行する上で第二の保険のような存在だから非常に重要なのだ。
こうしたことからZC6_BRZのドラレコを新調し交換作業を行うことにしたのだった。

管理人がドラレコに求めるもの

管理人がドラレコに求めるのはキチンと映像が残ることだ。
その他の機能はそれほど重視しない。
とは言え、欲を言えば駐車中の録画だとか後方の録画ができるに越したことはない。

最初は管理人のJB74_ジムニーシエラに装着しているパイオニアの「VREC-DH700」にしようと思っていた。
その理由としては、撮った動画は同じようにハンドリングできること(ビューワーをそれぞれ用意しなくても良い)。
さらに後方を既設バックカメラの動画を保存できること(これは結構便利だ)。
ネットで探してみると在庫が無かったり価格が高かったりした。
きっとモデル末期で出荷が絞られているからだろうと判断した。
ということで後方録画に既存のバックカメラを利用するのは断念したのだった。

改めて今回のドラレコに求めた機能としては後方の録画だった。
後方の録画をしようと思うと別体のリアカメラユニットを装着する必要がある。
配線の引き回しを考えるとなかなか手間ではある。

管理人の最近のお気に入りはユピテル

管理人の最近のお気に入りはユピテルだったりする。
レーダー探知機や今回のようなドラレコは、ユピテル・コムテック・セルスター・パイオニア・ケンウッド等々(順不同)がメジャーどころかと思う。
今回は早々にパイオニアの「VREC-DH700」を断念しユピテルから選択した。
世間は連休中ということもあり素早く入手できるアマゾンでユピテルのWDT610cという機種をポチった。
前後カメラ対応、200万画素、フルHDといったスペックのモデル、内容からすれば販売価格はまずまずといったところだろうか。


ユピテルのドラレコ、WDT610cという機種、今回は特にオプションは追加しなかった
ユピテルのドラレコ、WDT610cという機種、今回は特にオプションは追加しなかった
yupiteru.co.jp

作業としては前後カメラなので後方カメラをリアウィンドウまでケーブルを引き回す必要がある、たぶんココに時間がかかるだろうと思った。
フロント部分は現在付いているスバル純正ドラレコを取り外し、それに対して電源とリアカメラのケーブルを取り回すことが必要になる。
スバル純正ドラレコは給電が12Vなので電源ラインはそのまま使用できない、ユピテルのWDT610cに限らず最近の電装品は5V給電が普通になってきている。
ユピテルのWDT610cではシガーライターに突っ込む電源アダプターの出力は5Vなのでシガーライター型の電源取り出しコードを用意した。

実は管理人は丸6年を経過しようとしているZC6_BRZの内装を取り外すのは今回が初めてだ。
事前にネットでどこから外し始めるかの情報を入手しておいたが細かいところはその場任せとした。

とりあえず内装をバリバリと剥がす

前述のようにZC6_BRZの内装剥がしは初めて行う管理人だが、とっかかりが分かれば意外と簡単。
それにZC6_BRZの内装は精度が良く、外すも取り付けるも確実に行えるのがありがたい。
一番最初に電装弄りの基本バッテリー端子を外した。

まずはナビの周り・グローブボックス周り、次にシフトレバー周り、ドライバー足元、最後にリア周りをを取り外した。
ピンの方向が分かれば比較的簡単でそれほど苦労しない。


管理人はZC6_BRZの内装を引っ剥がすのは今回が初めてだったが比較的容易な部類だしシッカリした内装だった
管理人はZC6_BRZの内装を引っ剥がすのは今回が初めてだったが比較的容易な部類だしシッカリした内装だった

今回は配線計画は事前に立ててないが純正ドラレコの電源ラインの再使用を断念したので完全撤去も断念、途中でカットし末端の処理だけして放置。
ドラレコはルームミラーのところに設置なので以前は運転席側から電源ラインを取り回していたがアンテナ線を避けて左側にした。


ZC6_BRZのグローブボックスを取り外すと左上に丸いシガーライターがある、右の白い四角いのはエアコンのフィルターボックス
ZC6_BRZのグローブボックスを取り外すと左上に丸いシガーライターがある、右の白い四角いのはエアコンのフィルターボックス

グローブボックスの後ろ側には面白いことにシガーライターの差込口が用意してある(こんなの初めて見た)。
ここから電源を取ろうかと思ったがやめてセンターコンソールにあるシガーライターをいつものようにギボシで分岐することにした。

リアカメラの配線取り回しに難儀する

WDT610cのリアカメラへの配線は1本だけ(電源と信号線がまとまっている)なのでよく考えられている。
センターコンソールから後ろへ引き出しシフトレバーの横を通し、さらに後席中央の配線トンネルを通してリア左ピラーを経由してリアウィンドウ上部中央へ配線する。
後席中央の配線トンネル部分はスペースが小さいので配線通し工具が大活躍だ。

後席の後ろ側よりピラーまで立ち上げるのが大いに苦労した、なかなか貫通しているスペースが見つからずこれに小1時間掛かってしまった。
ここでも配線通し工具が大活躍、これが無いと出来なかったかもしれない。


リアシートが倒してあり中央に黒い配線、黄色いのは配線通し工具、シート下にトランクルームへ抜ける配線のトンネルがあるが狭い
リアシートが倒してあり中央に黒い配線、黄色いのは配線通し工具、シート下にトランクルームへ抜ける配線のトンネルがあるが狭い
リアシート後方部分にリア左ピラーへ向かって配線、スパイラルチューブを巻いているところ
リアシート後方部分にリア左ピラーへ向かって配線、スパイラルチューブを巻いているところ
リア左ピラーを通してリアガラス上部中央まで配線を持っていく、ここを通すのが難しかった
リア左ピラーを通してリアガラス上部中央まで配線を持っていく、ここを通すのが難しかった

ZC6_BRZのリアピラーにはエアバッグが内蔵されているので少しだけ慎重に引き回して中央まで持ってきた。
リアカメラユニットはガラス面に両面テープで固定した。

電源はいつものようにシガーライターをギボシで分岐

ZC6_BRZのシガーライターはセンターコンソールにあるのでここまで来ているシガーライターの配線を切断してギボシで分岐を造り電源を取ることにした。


センターコンソール部にシガーライターがあるのでここでギボシで分岐させて電源を取る、赤黒の線はギボシで分岐した電源線、コードの塊の中にシガーライターの電源アダプターがある
センターコンソール部にシガーライターがあるのでここでギボシで分岐させて電源を取る、赤黒の線はギボシで分岐した電源線、コードの塊の中にシガーライターの電源アダプターがある

シガーライターに突っ込む電源アダプターと余った配線がかなりのボリュームになるのでセンターコンソール内にうまく収まるようにした。
センターコンソールを元に戻した際にどこにも干渉しなかったのでほっと一息というところ。

フロントの配線はピラー部がミソ

フロント周りではグローブボックスの後ろからフロント左ピラーへ配線を立ち上げるのが難儀だった。
配線通し工具で突っつきながら貫通しているポイントを探る作業に時間が掛かった。
最近のクルマはこうした配線を通すスペースを見つけるのに時間が掛かる。


フロント左ピラーの根本のところ、黄色い線は配線通し工具、グローブボックスの後ろからここまで通す場所を探すのに時間が掛かった
フロント左ピラーの根本のところ、黄色い線は配線通し工具、グローブボックスの後ろからここまで通す場所を探すのに時間が掛かった

ドラレコを仮固定して配線の長さを確認してフロント左ピラー内をエアバッグに注意しながらタイラップで固定していく。
ちなみに天井内装の前端に配線を押し込んで隠すのだが、今回は両面テープを配線に巻き付けて内装の中に押し込んだ。
昔よくやっていたのはビニールテープを裏向きに配線に巻いて内装に押し込んでいたものだ。

ドラレコの取り付け位置だが、車検証シールがあって融通がきかない。
車検証シールを剥がしてみようと思ったが再利用できなさそうなので断念。
しょうがないので純正ドラレコが付いていた位置に取り付けたがこの位置では少々低くルームミラーの下端からドラレコのディスプレーが見えてしまう。
ドラレコのディスプレーは1分で消灯するように設定したので消灯してしまえばあまり気にならないかもしれない。

仕上がりはまずまず

今回ZC6_BRZの内装を剥がしたり取り付けたりした感想としては内装がシッカリしているということだった。
はめ込めばキチンと元に戻るのがありがたい。
クルマによっては内装の精度が悪くて元通りにならない時もあるので苦労する。


やっと完成したユピテルWDT610cの取付作業、本当は車検シールの部分に設置したかったが剥がすと再利用できなさそうなので断念この位置に貼り付けた
やっと完成したユピテルWDT610cの取付作業、本当は車検シールの部分に設置したかったが剥がすと再利用できなさそうなので断念この位置に貼り付けた
ユピテルWDT610cのリアカメラユニットを室内側より見上げたところ
ユピテルWDT610cのリアカメラユニットを室内側より見上げたところ

最近の電装品は5Vが多くて電源処理が嵩張ることが多い。
たいがいシガーライター型の12Vから5Vへの降圧アダプターとなっているのでコレを直結することができず外せない。
今のところドラレコとレーダー探知機が5Vの電源となっている。

ちょっと試しに嫁さんの所要の際に助手席に乗せてもらってちゃんと動くのかどうかを観察してみた。
丸一日バッテリーを外していたのでナビの設定が飛んでしまっていた。
後退の際にバックカメラが動作しないので再設定したら復帰。
その他は特に問題なく動いていたので今回はこれで終了だ。
ちなみにマイクロSDカードは128GBの高耐久モデルを入れておいた(添付品は16GB)。

配線もうまく引き回しできたし、隠すのもしっかりできたので見栄えもまずまずだ(自己満足!)。
時々こうしたクルマ弄りをしておかないと勘が鈍るというか忘れるというか下手くそになる。
大好きなギボシも補充しておかなくっちゃ。

今回はこのへんで
では