片岡義男の小説を思い出したアルファロメオジュリエッタのプロモーションビデオ

今日はちょっと個人的な回想だけど少しだけお付き合いいただきたい。
管理人が20歳代前半の頃(80年代)に片岡義男さんの小説をむさぼるように読んだ時期がある。
今振り返ると20歳台と言うのは一番感性の鋭い時期だし、その後の趣向のベースを決めてしまう時期でもあると思う。
ジュリエッタのホイールとキャリパー

片岡義男さんの小説が好きだった20歳代

管理人TomTomの車遍歴を見ていただくと良く分かっていただけると思うが、若い頃はラリーにのめり込んでいたものだ。

ラリーに打ち込む一方で古い車や純粋なスポーツカーに対しても興味が尽きなかった。当時はCG誌を毎月購入してむさぼるように読んでいたものだ。
そうした車との生活には登場人物が幾人か出てくる。その中でも彼女の存在は大きなモノだった。
こうしたラリーに打ち込む事を理解してくれ、ラリー以外では共有する時間を多く持っていた。その彼女の感性も影響しているのだろう。

幼少期から小説を読むのは大好きだった。読んでいるとどんどんその世界に引き込まれ自分がその出来事を体験しているかのような気持ちになったモノだ。20歳代でも様々な小説を読んでみたが、当時の生活パターンや憧れから印象に残っているのが片岡義男さんの小説Amazon)だ。たぶん一番最初は「スローなブギにしてくれ」だったかもしれない。

小説の中のシーンと自分を重ねるが現実は随分異なった

もちろん空想好きな青年は小説の中のシーンと現実を重ねたりするのだが現実はかなり異なった。

小説だから良かった点はそのシーンは自分なりにアレンジして空想する自由がある事だ。映画だと既にイメージが出来上がっているのである意味お仕着せのイメージになってしまうのだ。小説はそれを自分なりに拡張して自由に想像できる。

そんな風に自由に想像して自分なりの車と彼女とのシーンを楽しんでいたものだ。読者の皆さんで20歳代の方がいらっしゃるなら、今の時期は人生の中で一番感性の鋭い時期だと思うので様々な事を感じてほしい。後できっと糧になると思う。

こうして日常の生活では小説の中とはすごく異なるのだが、小説のようなシーンを思い浮かべながら楽しんでいたものだ。
4Cのリア周り

プロモーションビデオはあれこれ見るが

今回の本題に入ろう。車のプロモーションビデオはだいたい車自体の走る性能や外観をじっくり魅せるビデオが多いのだが、ドラマ仕立てになっているプロモーションビデオも数多い。
思うに車と女性は男にとって永遠のテーマの1つでもある(全部ではない)。
だから男性向けの車のプロモーションビデオには女性が登場したり、恋愛を連想させるような形も多い。そう車とは男性にとって女性と一対の存在なのだ(なんだか微妙だ)。

今回見たアルファロメオのプロモーションビデオはその中でも印象的だった。女優さんも非常に魅力的だし、こんな事は無さそうであり得る設定も良い。一番良いなぁと思ったのは「切なさ」を感じさせてくれたことだ。この切なさを感じるというのは、世の中全ての事が変わり行く諸行無常の世の中だと自分なりに理解しているのだがそれでももどかしい感情を持たせてくれるという意味だ。それだけ感情移入しているという事なのだろう。

是非、読者の皆さんも一度見てほしいと思う。それに車のプロモーションビデオにもかかわらず車が前面に出ないのも良いと思う。

アルファロメオのプロモーションは素晴らしいモノがある

時々外れもあるがアルファロメオのプロモーションは毎回なかなか素晴らしい。
ただ見る人に時間的余裕や受け止める感性が無いとスルーされてしまう絶妙なモノが多いように思う。ブランドとしてのアルファロメオは受け止める人により様々だと思う。

管理人TomTomの場合は1750GTVやその前後の時代の車達がアルファロメオの代表なのだ。だから年齢層やブランドとの関わり方によりイメージが異なってしまう事が多いだろう。息の長いブランドでは受け取る側の各人がそれぞれのイメージを持っている事だろう。

それだけにブランドイメージの作り方は非常に難しいだろうが日本ではそれほど老舗ブランドとしてのイメージは無い。もっと老舗ブランドのイメージを前面に出しても良いのではないかと思った。

今回はこのへんで
では