赤レンガ倉庫のGLION MUSEUMに行ってきた 古い車をまとまって見れる大変貴重な存在

以前から大阪築港レンガ倉庫に車の博物館があるのは知っていたが今回初めてお邪魔した。
GLION MUSEUMという名称でその名の通りGLION(ジーライオン)グループが運営している。
GLIONグループは兵庫県篠山市の自動車整備業からここまで大きくなった非常に勢いのある企業だ。
ビックリすることにGLIONグループ内には国産や輸入車の販売ディーラーはもとよりOS技研やトラストそしてオークションのHAAといったクルマ好きには聞き覚えのある企業がある。
そして管理人も何度かお世話になっているのだった。

GLION MUSEUMのお姉さま方

GLION MUSEUMの受付の方々、無理なお願いにもかかわらずありがとうございました。

GLIONグループのこと

GLIONグループは以前はクインオートというまぁ普通の自動車屋さんだった。
この時代に管理人TomTomもクインオートから中古車を購入させていただきお世話になった。
その後大阪のBMWディーラーを吸収し勢いがついて現在のような大きなグループに成長した。

GLION MUSEUMの全景、右がMUSEUMとショールーム、左がパーキングとステーキハウス

扱う車は多岐にわたる

GLIONグループの扱う車は国産車/輸入車の新車/中古車はもちろんだが今回紹介するGLION MUSEUMにあるようなクラシックカーやノスタルジックカーという分野もある。
管理人TomTomはクラシックカーの分野には疎いがノスタルジックカーなら多少は分かるし興味もある。
GLIONグループは新車からクラシックカーまで扱える守備範囲が広いのが特徴だろう。

GLION MUSEUMはショールーム

今回訪ねたGLION MUSEUMはミュージアムと名前は付いているがこうした車たちのショールームだ。
もちろんミュージアムと銘打っているので入場料が必要なのだがこれだけの台数と種類が揃っているところは珍しいのでその価値はあるだろう。
それに赤レンガ倉庫の雰囲気が大変良くてこれはかなり得点が高い。
こうした古い車たちを愛でる環境としては最高なのではないだろうか。

GLION MUSEUMの看板

古い車は気難しい

古い車は車自体も気難しいが、それを扱う自動車屋さんも気難しい。
こうしたところがクラシックカーやノスタルジックカーに興味のある人達のひとつのフィルターになっていると思う。

敷居の高い古い車を扱う自動車屋さん

この分野を扱う自動車屋さんというのはおおむね小さなところが多く非常にマニアックだ。
小さいがきれいに整理された整備工場に頑固おやじがいて気に入らない客は追い返すというイメージだろうか。
管理人TomTomも一時期古いクルマが欲しくて欲しくてしょうがない時期があった。
何度かこうした古い車を扱う自動車屋さんに出入りしたことがあるが初めて訪ねる際には非常に緊張したりする。
何かの道場に入門するような雰囲気なのだ。
こうなるとどちらが客が分からない状況だった。

ミュージアム形式は敷居が低くて良い

今回GLION MUSEUMを訪ねてみてこのあたりの敷居が低く良い感じだった。
マニアだけの世界ではなくふらっと入って行けるような気安さがある。
これだけでもGLION MUSEUMの存在価値は高いのではないかと思った。
GLION MUSEUMはミュージアムと銘打ってはいるが実態はショールームでうまい演出だと思う。
これならミュージアムに行く感覚で気軽に行ける。

下の画像はヴィンテージゾーンと呼ばれている展示室。
こうしたかなり古い車を見れる機会は関西ではほとんどないので貴重な存在。

GLION MUSEUMのヴィンテージカー展示ブース

下の画像は要所要所にある説明用のタブレット、こういう説明があると助かる。
これはなんと1910年のビュイック。

GLION MUSEUMの展示ブースにある説明用のタブレット

管理人の興味を引いたのはノスタルジックカー

管理人TomTomはクラシックカーの分野には詳しくはないが古い車は大好きだ。
特にノスタルジックカーの分野は大好きだ。
余裕ができたら古い車をある程度自分で整備して乗ってみたいと思うが床の間カーではなくガンガン走れる車が好みだ。

例えが極端だが本場のミッレミリアなんかでは古い車をビックリするような走らせ方をしているのが印象的だ。
その影には大変な手間と資金が投入されているのだろうとは思うがこれなら車も本望だろう。

下の画像はS30フェアレディーZ。
このプライスタグだけではどこまで手が入っているのか分からないが車自体は良い状態だった。
どの程度手が入っているのか分かるようになっておればわかりやすいだろう。

GLION MUSEUMの売り物のS30フェアレディープライスタグ

GLION MUSEUMの売り物のS30フェアレディー

下の画像はベレット。
この時代の車は味があって良い。

GLION MUSEUMの売り物のベレットプライスタグ

GLION MUSEUMの売り物のベレット

GLION MUSEUMの見どころ

そんなクラシックカーやノスタルジックカーを気軽に見ることができるGLION MUSEUMの見どころは3つほどある。

ヴィンテージと呼ばれる古い古いクルマたち

ビックリしたことにGLION MUSEUMにはかなり古い車がたくさんある。
見た中で最も古いと思われるのが1910年式のビュイックだった。
これくらいの古さになると管理人TomTom程度の知識では全く刃が立たず「ほぅ~」と感嘆するしかない。
しかし関西ではこうした古い古いくるまたちを見れるところは無いと思うので貴重だ。

GLION MUSEUMのロールスロイスのコーナー

比較的新しい、古いクルマたち

比較的新しい古い車たちというのはへんな表現だが上記のような100年も経っているような本当に古い車からするとまだ新しい古い車ということだ。
おおよそ1960年台から現代の車まで揃っていて、中でもスカイラインの数と種類はピカイチだ。
初代のハコスカGT-Rからケンメリ、R32、R33、R34、それにR35もあるようだ。
スカイラインに限らずGLION MUSEUMに展示してある車はすべて売り物のようで価格が掲示してあるモノもあるしASKのモノもある。
また傘下のOS技研が手がけるL型エンジン改のようなメカメカしいモノもあった。
管理人TomTomが興味をそそられたのはいすずの117クーペで今見てもきれいなボディーラインには惚れ惚れする。
また以前紹介したようなS30フェアレディーZも何台かありきれいに仕上げられていたのが印象的だった
これらのきれいに仕上げられたノスタルジックカーをまとまって拝見できるところは少ないのでこの年代のファンにはたまらないだろう。

下の画像はS31フェアレディZ、左ハンドルだが各部に手が入って良い状態。
アルフィンドラムが泣かせる。
後ろには510ブルーバードがチラッと見える。

GLION MUSEUMのS31フェアレディZ、左ハンドルだが各部に手が入って良い状態

GLION MUSEUMのS31フェアレディZ、アルフィンドラムだ

下の画像は117クーペ、個人的に一番そそられた1台。
今見ても十分通用するきれいなラインが印象的、欲しい・・・。

GLION MUSEUMの売り物の117クーペプライスタグ

GLION MUSEUMの売り物の117クーペ

下の画像はショールーム内のスカイラインのコーナー。
右奥にある青いR34はさる有名人の持ち物だそう、実際に行って確かめていただくとビックリすると思う。
FJ20ETを積む鉄仮面スカイラインがいい感じ。

GLION SHOWROOMのスカイランのコーナー

FJ20ETを積む鉄仮面スカイラインもあった

T3Rレーシングシュミレーターがあるっ!

GLION MUSEUMにはこうした古い車がたくさんあるのだが、ショールームの片隅には面白いものがある。
管理人TomTomはこれにも興味津々だったので有料だったが少し体験させていただいた。
非常に高価なレーシングシュミレーターなだけあり、リアルなドライビングが体験できる。
ただ管理人TomTomには少々難しくて鈴鹿サーキットをロータスエキシージで走る設定をしてもらったのだがうまく走れなかった。
歳食って身体が自由に動かなくなればこうしたレーシングシュミレーターがほしいところだ。
やはり自分で車を操ってGを感じながら走るのが一番楽しい。
T3Rレーシングシュミレーターは貴重なモノのようなので一度体験されてみてはどうだろう。
ちなみに料金は10分で1,500円となっている。

下の画像がT3Rレーシングシュミレーター。
シートが前後左右にGに応じて動く、ステアリングにはキックバックが返ってくる、シートはレカロフルバケット。
ペダルが本物のレーシングカーっぽい下から生えてるもの、ペダルだけでも本物気分が味わえる。

GLION MUSEUMのT3Rレーシングシュミレーター
ロータスエキシージで鈴鹿フルコースを走ったタイム、トホホである。

鈴鹿をロータスエキシージで走ったタイム、いまいち

GLION MUSEUMの存在自体が貴重だと思う

管理人TomTomが思うに関西はこうした古い車を見れるところが無い。
古い車を扱う個々のショップへ赴けばもちろん見れるだろうがまとまった形では無いのだ。

東京にも名古屋にも古い車を見れるところはあるのだが

例えば東京には各自動車メーカ系をはじめたくさんの車の博物館やコレクションがある。
東北にも名古屋にも北陸にもある。
さらに西へ行けば広島にもあるし四国にも九州にもある、しかし大阪にはダイハツの施設しか無いのだ。
全国的には北海道と関西はこうした古い車の博物館やコレクションが無いのだった。
だからこれだけの車があるGLION MUSEUMは貴重なのだ。
ぜひとも長く続けてほしいと思う。

もう少し再生過程とか職人技を見たい

GLION MUSEUMは前述したようにミュージアムというよりはショールーム的な要素が強い。
それであればなおさら、古い車をこうしてレストアしているとか職人はこうして作業しているとかという部分が見たい。
頑固おやじのところに行く勇気がない人は古い車がどうやって修理されているか見ればその手間がよく分かるというものだ。
手間がこれだけかかるということがわかればそのプライシングも理解できるというものだ。

OS技研のエンジン

持ち込みのレストアとかはできないのだろうか?

例えば古い車を所有している人がその修理や再生に困っている場合に相談する窓口があっても良いと思う。
そうすれば古い車の総合病院のような存在になれるだろうと思う。

GLION MUSEUMの目指すところはなんとなくわかったような気がする

実際にGLION MUSEUMに行ってみるとわかるが営業マンは非常にしっかりしていて教育が行き届いている。
頑固おやじのような人は全く居ないのだ、つまり営業面が前面に出ているということだ。

そこには古い車を愛でるという雰囲気は少々希薄な気がするのだった。
せっかく古い赤レンガ倉庫を再生して古い車を扱うのならもう少しそちらの面を押したほうが良いように思った。
古い車には愛情が必要だと思う。
そしたら清水の舞台から飛び降りる人も多くなるかもしれない。

いずれにしても長く続けてほしいと思う。

GLION MUSEUMの屋外にあるスカイラインその1

GLION MUSEUMの屋外にあるスカイラインその2

おまけ:管理人のS660と赤レンガ倉庫

GLION MUSEUMへS660で訪ねてみた

今回はこのへんで
では