内燃機関にこだわるマツダ バリエーションの増えてきたSKYACTIV-D G R X 電動過給器も視野に入れる

ここのところマツダが立て続けにエンジンに関する技術を発表している。
それは SKYACTIV の一環だが今までとは少々異なる技術だ。
その技術はSPCCIといい日本語にすると火花点火制御圧縮着火という技術だそうだ。
これとは別にマツダはロータリーエンジンについても研究を続けておりEVのレンジエクステンダーとしての利用が見込まれている。
さらにアメリカでは電動過給器のエンジンの特許出願を行ったようだ。
そんな内燃機関にこだわるマツダについて考えてみた。

SKYACTIV エンジンのバリエーションが増えた

マツダの SKYACTIV と言えば現在はすっかりマツダのブランド名となって一般化した。
我々ユーザもまったく違和感がない。

この SKYACTIV というのは車全体にかかわる技術の集合でありエンジンだけのものではない。
その範囲はエンジン、ミッション、プラットフォーム、ダイナミクスとなっている。

その中でも SKYACTIV エンジンには次のような種類があるようだ。

SKYACTIV-D :ディーゼル
SKYACTIV-G :ガソリン
SKYACTIV-R :ロータリー
SKYACTIV-X :SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition=火花点火制御圧縮着火)

これらはすべて内燃機関のエンジン技術であるところにマツダのこだわりが感じられる。

SKYACTIV-X のSPCCIってなんだ?

SPCCI(火花点火制御圧縮着火)は現在の方式よりも混合気を薄く設定できるのが最大の特徴となっている。
ガソリンエンジンで圧縮着火を行うには技術的に大変大きな壁があるらしい。
それをプラグを併用することによりより広範囲の回転数において薄い混合気を燃焼することができる。
さらに高負荷時には高応答エアー供給機というデバイスによりシリンダー内に空気を押し込むということだ。

これにより低中回転域では圧縮着火、高回転時には火花点火を行う。
この事で燃費が良く、レスポンスが良く、高回転までスムーズに回る、という夢のようなエンジンなのだ。

ここで出て来る高応答エアー供給機というのはひょっとしたら次の事なのかもしれない。

次はターボ+電動過給器のエンジンだ!

これで終わりと思いきやアメリカではマツダがターボ+電動過給器のエンジンを特許申請したようだ。
しかもこのエンジンは縦置きになっていてFR車に搭載されることを前提としているようだ。
エンジン自体のスペックはまったく情報が無いが近い将来にFR車にターボ+電動過給器のエンジンを積んだ車が出てくるかもしれない。

この特許出願の中身がSKYACTIV-Xだとしたら、ターボ+電動加給の縦置き、SPCCIのエンジンであるということになる。
これは面白くなりそうだ。

マツダはなぜ内燃機関にこだわるのだろうか?

こうした動きを見てマツダはなぜ内燃機関にこだわるのだろうか?という疑問を持った。
しかもロータリーにSPCCI、それに電動過給器と現在考えられる最新技術のオンパレードなのだ。
逆に言うとEVについてはアドバンテージを見いだせない代わりに内燃機関をとことん突き詰めるという戦略なのだろうか?

管理人TomTomは個人的に内燃機関はまだまだ続くと思っている。
将来的にはEVへ移行するのだろうが、それは少々先だと思っている。
世界的トレンドではディーゼルエンジンを認めないという動きもあるようだが、これだけディーゼルエンジンが市民権を得ている現状を考えるとそれもあまり現実的ではないように思う。

そんな中、自前でEV技術を確立できないマツダはこのあたりを資本提携の相手であるトヨタに任せてとことん内燃機関を突き詰めるのだろうと思う。
たぶんトヨタともそのような筋書きが共有されているのだろう。
時勢が変わり内燃機関が立ち行かなくなったらその時はトヨタのEV技術を導入するということだろうと考えている。
それまでにトヨタはマツダから紹介してきたようなエンジン技術を導入するのではなかろうか。
一番実現性の高いのは SKYACTIV-R ロータリーエンジンを使ったレンジエクステンダー付きのEVじゃないか?と管理人TomTomは考えている。

内燃機関はどうなっていくのだろうか?

内燃機関とEVの他の技術はどうかと言えば燃料電池車も世の中には出てきたが急速に発展するとは言い難い状況だ。
それを阻害しているのが充電そのもの、次に航続距離、電池のリサイクルと考えている。

充電に関しては急速充電の技術が進んだが、それでもガソリンを給油する、水素を充填するという行為に比較して大変時間がかるのが問題だ。
80%充電に何分というところまで行けば現実的だと思う。

航続距離については新しい電池技術が出てくるまで待つしか無いだろう。
次に控える固体電池はトヨタが2020年には全固体電池を積んだ車を出してくるだろうと言われている。
こうした電池の技術革新が進むと航続距離も延びて来るだろう。

最後の電池のリサイクルについては、電池が古くなって航続距離が落ちてきた場合の事を考えると下取りして交換できる仕組みが必要だろう。
現在の状況では電池が古くなるとEVとしてまったく価値が無くなり二束三文になってしまうという事が発生している。

こうした事を確実に進めていかないとEVの発展は望めないだろう。
管理人TomTomはまだEVを購入しようという気にはなれないのだった。
逆に今のうちに内燃機関を楽しんでおかないといけないと考えているのだった(苦笑)。

デザインよりも技術を全面に出し始めたマツダ

以前のマツダはデザイナーが全面に出て「どうだ素晴らしいデザインだろう?」と押し付けがましく感じたものだ。
最近ではそうした動きは影を潜めて技術をコツコツと追求しているように映る。
管理人TomTomが思うにこれは良い傾向だ。

もちろんデザインは良いに越したことはない。
だが人の感性の領域なので万人に好かれるというのは難しいと思う。
それにシッカリしたデザインアイコンを持つ自動車メーカーであるという事はブランド戦略上非常に重要な事だ。
こうした事はマツダはクリアしたのではないだろうか。

現在の段階は技術面での裏付けだろうと思う。
マツダ → スカイアクティブ → デザイン → 新しいエンジンの技術 と進んできた。
その次にやらねばならないのが営業面となる。

マツダは一時期値引きはしませんという大胆な営業戦略を発表したが奢った考え方だ。
その商品の価値は顧客が決めるものだ。
ユーザは定価で高いと思えば買わないし、よければ買う、ただそれだけだ。
今までの営業戦略がよくないだけにマツダは真摯にユーザに向き合う必要があるだろう。
このあたりの戦略がしっかり打てれば、マツダにとってある程度のブランド力は身につくだろうと思う。

今後のマツダから目が離せない。

今回はこのへんで
では