ミニ「John Cooper Works Challenge」という車 十分スポーツカーだとは思うが・・・

管理人にとってミニと言う車には様々な思いがある。
特にクラシックミニはその雰囲気が大好きなのだが未だに所有した事が無い
現代のBMWミニになってからはなぜか興味が薄れてしまい何度か見に行くのだがどうにも範囲から外れてしまう事が多い。
そこでサーキット向けに「John Cooper Works Challenge」という車が出たのを機会にそれは何故なのかと考えてみた。

「John Cooper Works Challenge」のサーキット走行の図

BMWミニはゴーカートフィーリング

BMWミニになってからキャッチフレーズはゴーカードフィーリングというモノになった。
ミニのオーナーには申し訳ないが管理人TomTomはこれがあまり好きではない。
ご存じの通り一般的なゴーカートはサスペンションが付いていない。
重量のある車をこれと一緒に考えてしまうこと自体があかんのだ。
3ドアハッチバックではサスペンションストロークが確保できないから全日本ラリーにはミニクロスカントリーがエントリーしているのだろうと想像する。

管理人TomTomの持論であるサスペンションストロークの確保、特に伸び側の重要性については特にFF車の場合は非常に重要だと思っている。
自らこれをスポイルするようなコンセプトを好きになれないのだった。
ロールしないのはある意味カッコ良いかもしれないがドライビングを詰めて行くと限界が見えてくるような気がするのだ。

次にクラシックミニの雰囲気を追うがために少しばかりファッショナブルな方向へと行き過ぎていると思っている。
JCWをはじめとするBMWミニの内容は我々が考えている以上にスポーティーなのだがこれが隠されてしまっていると思う。

最後にライバルとなる同じクラスの車たちよりもミニが高価な事だ。
余りに高価であるために走るツールとしての存在価値をスポイルしていると思うのだ。
例えばルーテシア R.S. トロフィーあたりと比較しても60万円以上も高価だ。
もっと走りを前面に押し出したモデルがあっても良い。
内装は簡素で必要最小限の装備を持つモデルがもっと廉価で出てくると印象も変わるだろう。

上のサーキットでの左コーナーを攻める「John Cooper Works Challenge」はFFとしては理想的な姿勢を見せる。
ロールは少ないがサスペンションストロークはやはり少なそうだ。

100台限定の「John Cooper Works Challenge」というスペシャルマシン

今回紹介する「John Cooper Works Challenge」はサーキットでのパフォーマンスを高めた限定車という位置付けになる。
もちろん「John Cooper Works Challenge」は市販の計画があり2016年グッドウッドフェスティバルで詳細が発表される予定になっている。

発表されているスペックは次のようなものだ。
エンジン:2.0L 4気筒 ターボ
最高出力:231hp
最大トルク:320Nm
ミッション:6MT
サスペンション:Nitron アジャスタブル(伸び側/縮側/車高)、キャンバー/キャスター調整式
駆動系:ヘリカル式LSD(Quaife ATB)
タイヤホイール:17×7.5 Michelin Pilot Sport Cup2
ブレーキ:前ドリルド 330mmディスク 4ポッド Bremboキャリパー
空力付加物:JCW Pro Aerokit
価格:£32,000(約490万円)

「John Cooper Works Challenge」の外観はそれほど奇抜なモノでは無い。
多少の空力付加物とカラーリングが施されるがもっと過激でも良いのではないだろうか。

「John Cooper Works Challenge」のフロント画像

「John Cooper Works Challenge」のフロント画像その2

「John Cooper Works Challenge」のサイド画像

「John Cooper Works Challenge」のリア画像

「John Cooper Works Challenge」の内装はこうしたサーキット向けの車としては高級すぎる。
もっともっと簡素化して走る機能に振った方が良いと思う。

「John Cooper Works Challenge」のインパネ画像

「John Cooper Works Challenge」のフロントシート画像

トラックモードにするには下の左のシルバーのスイッチをダブルクリック。
だがトラックモードはサーキット専用ですよと注意書きが付く。
そんなに過激なのだろうか?乗ってみたい気がする。

「John Cooper Works Challenge」のモード切替スイッチとコーションプレート画像

エンジンはいたって普通の眺めだ。

「John Cooper Works Challenge」のエンジン画像

「John Cooper Works Challenge」にはNITRONの足回りが付く。日本では聞かないメーカーだ。
このアッパーマウントはいかにも丈夫で精度が確保されてそうな雰囲気がある。
ネガティブキャンバーは最大2度調整できる。
ダンパーもアジャスタブルタイプだ。

「John Cooper Works Challenge」のフロントアッパーマウント画像

大きくなったミニの行く末は?

管理人TomTomがミニを取り上げる機会は前述の通りコンセプトがあまり好きでないため少ないが過去に何度か取り上げている
最近のミニは大型化が進みもはやミニと呼ぶには大きすぎる。

それに加えてボディーのバリエーションが飛躍的に増えてもう何が何だかわからない状態だ。
思うに1車種で展開するにはこうしたボディーバリエーションを増やす作戦を取っているのだろう。
と考えるとボディーが異なると全く別の車だと思った方が良いのかもしれない。

その中でも一番スポーティーなボディーはなんといってもシンプルな3ドアハッチバックボディーだろう。
今回紹介した「John Cooper Works Challenge」は走りに振ったモデルだがいかんせんまだ高級すぎる。
これをベースに今回の「John Cooper Works Challenge」よりももっともっと簡素な走りに振った廉価なモデルが出てくればもう少し活性化するのではないかと思う。
価格だけを見れば現在のミニは少々高級車になりすぎたと思う。
今後に期待したい。

今回はこのへんで
では