奥が深いホイールナット 実はあまり選択肢がないみたいだ

ホイールを固定しているナットは大変重要なパーツだと思う。
以前にも書いたが管理人はホイールナットは鉄製の袋ナットが好みだ。
改めてホイールナットをイロイロと調べてみたら意外なことが分かった。
そんなことを書いてみた。

ホイールナットに求められること

ここでは国産車のハブからスタッドボルトが出ていて、それにホイールを固定するためにナットを使用することを前提とする。
輸入車なんかではナットではなくボルトを使用し国産車とは全く逆の固定方法となる
その他にもちょっと特殊だがセンターロック等の固定方法もある。
が、今回はホイールナットだ。

ホイールナットの機能はホイールをクルマのハブに固定するというシンプルな機能だ。
だがこれはなかなか奥が深いし種類もたくさんあるので過去記事を参照して欲しい

以前にも書いたが管理人は鉄製のホイールナットが好みだ。
理由はいくつかある。
まずは耐久性だろう。
ホイールナットは付けたり外したりするものだ、だから耐久性がなくてはならない。
レースとか競技のように何戦かしたら交換するということを前提としていないからだ。

次に耐腐食性があると思う。
ホイールナットは風雨にさらされて常にアウトドア状態となっているし、使用方法によってはかなりの熱にさらされる。
例えばサーキットで何周か走ってみた後にホイールを触ってみたら触れないくらい熱いことがある。
もちろんブレーキから熱を発しているわけだからホイール自体も熱いしハブも熱い、そこに装着されているホイールナットも熱くなる。
熱と水分、腐食にはもってこいの条件だ。

もっと別なこともある。
それは重量だったり、緩みにくさだったり、見てくれの問題もある。

こういった条件をイロイロ考えてみて管理人的な結論としては鉄製の袋ナットがベストということになっている。
人によってはこれらの優先順位が異なるので別の意見もあるだろう、あくまでも管理人の意見としてだ。

まずホイールボルトを緩めてホイールを外す準備をする、リジットジャッキに上げてしまうとホイールボルトにはトルクを掛けれないからだ

普段はあまり意識しないホイールナット

こうしたことを管理人的にイロイロ考えたのだが、結局はどこにでも売っている何の変哲もない鉄製のラグナットと呼ばれているホイールナットを使用している。
普通の鉄製のホイールナット、重量は重いが鉄製なので耐久性もある。
安全性と耐久性を最優先に考慮したらこうなった。
それにクルマのパーツ屋さんへいけばどこでも手に入る。

管理人の場合ホイールの脱着は以前は多かったが、現在はそれほど多くない、サーキットも走っていない。
管理人はスペアのホイールナットもクルマに積んでいる。
管理人が現役でラリー競技をしていた頃、走っているうちにホイールナットが緩んで無くなっているということは時々あった。
また、あまりにコンディションの悪い道を走った際にホイールが割れるということも何度かあった。
まぁこの頃はホイールの脱着も多かったし、走る距離が長く、道も悪かった。

こんな経験があるからスペアホイールナットも積んでいるが最近はお世話になったことは無い。
昔の感覚から言えば最近の管理人は心配しすぎということみたいだ…。

ちょっと前置きが長くなったが、こんなことでもう少しかっこよくこだわったホイールナットは無いかと探してみたのだった。
もちろん鉄製のホイールナットがターゲットだ(苦笑)。

実はむっちゃ高いホイールナット

ということでホイールナットを改めて探してみた。
結論から言うとイロイロとあるにはあるのだが選択肢が少ないように思う。

できれば国産の鉄製、鉄製だができる限り軽いもの、そして見てくれが良いものという少し欲張りな条件である。
国産ということであれば、ホイールナットを製造しているメーカーは数えるほどしか無いようだ。
一番有名なのは協永産業だろうと思う。
それこそどこにでも売っているラグナットから競技用のモノまでラインアップしている。

管理人が協永産業の製品で気に入ったのは、SCM435(クロムモリブデン鋼)鍛造製のモノリスという内側にアダプターを突っ込んで使用するタイプのホイールナットだ。
内側というのは、外側が六角形になっておらずレンチやソケットが掛からない、内側にスプラインが切ってありアダプターを差し込んで使用するようになっている。
つまり専用のアダプターが必要になるタイプのホイールナットになっている。
外側が六角形になってないので外見が非常にスッキリしていて盗難防止効果もある。
だが価格は高価で20個入りで1万円台のなかばとなっている。

少し凝ったホイールナットはこのくらいの価格帯になるようだ。

国産じゃないけど良いもの見つけた

nut屋というメーカーがあり、低炭素鋼の冷間鍛造製法で作った精度の良さそうなホイールナットをラインアップしている
貫通ナットが多く袋ナットは管理人が見る限り種類が1種類しかないがラインアップしている。
このホイールナット、残念ながら国産ではないが、キチンと認証を受けた海外の工場で製造していて精度が高そう、評判も良いみたいだ。

一番の特徴は価格が非常に安いことだ1個200円しない、この価格で精度が良ければ言うこと無い。
この価格なら傷んだら即交換することも心理的に抵抗がない。

今回ホイールナットを調べていて気がついたのだが貫通ナットに装着するキャップが市販されている。
これなら貫通ナットの内部に何かが入るのをある程度防止できるだろうと思う。

nut屋の袋ナット、低炭素鋼の冷間鍛造、38ミリ
nutya.jp

ホイールナットは重要なパーツだ

ホイールナットは皆さん御存知の通り、かなりのトルクを掛けて締結するので精度が必要だ。
レンチを掛ける側やネジ側がなめてしまってはホイールナットの意味をなさない。
キチンとトルクを掛けて締結した後に緩んではいけない。
錆びてしまっては精度も出ない。

ホイールナットが緩んだり壊れたりすると非常に怖いことになる。
管理人の経験では、緩んで外れて無くなっていたことが何度かあった。
また大昔だがディーラー整備から戻ってきたら、ホイールナットがグラグラしていてスタットボルトごとねじ切れていたことがあった。
たぶん強力なインパクトレンチでトルクを掛けすぎてねじ切れたのだろうと想像している。

こんなことで管理人は鉄製の袋ナットを愛用しているのだった。
安全上ホイールナットは重要なパーツだ、そうしたことを念頭にホイールナットを選択してみてはどうだろうか。

今回はこのへんで
では