趣味の車弄りに必要な工具を揃える-その5:電装周りの工具

    2017/01/16

前回はブレーキ周りを弄る際の工具を紹介した。
主にブレーキパッド交換とブレーキのエア抜き作業を行う際の工具だ。
今回は電装周りを弄る際に必要となる工具や材料とその注意点を紹介してみよう。
電装弄りの工具その1
↑ 電装弄りの工具その1、上から電気の導通や抵抗値を測定するテスターという機器、左中段の色が付いたのは平型のヒューズと黒い取り外し用工具、その右がギボシ端子と丸型端子それに被せるカバー、黄色い柄のペンチが電工ペンチで端子を圧着したり配線の皮むきをする、中段右端が配線用の電線で容量がいくつかあるが0.75sqと2.00sqは揃えたい、下段左下はコネクター外し用の工具だがあまり使わない

広告

電装周りの作業にはどのようなものがあるのか

車の電装周りの作業と言っても守備範囲が広い。
ココでは次のような作業を想定して必要な工具を紹介してみよう。

  • カーオーディオやナビ等の取付け
  • HIDを取り付ける
  • 電球を取り換える

電装弄りの工具その2
↑ 電装弄りの工具その2、工具と言うよりも材料だ、左から黒いのがコルゲートチューブ、その右がスパイラルチューブ共に配線を保護する、右上のテープは自己融着テープとビニールテープ、テープは配線保護と絶縁のために重要な役割を持っている、右の袋に入ったモノは熱収縮チューブで熱を加えると縮んで密着する、端子を絶縁する際に使用する

広告

車の電装と言えばギボシでしょ

車の電装を弄る際に避けては通れない部分としてギボシの存在がある。
ギボシと言うのは線と線を接続するためのコネクターの1種で1本づつで接続できる。

工作機械とか車以外の電装では複数の配線を接続できるコネクターを利用するのが一般的だ。
これに対して車の場合は1本づつでの接続の頻度が高いためにこのギボシが重宝されているのだろうと思う。

ギボシは圧着端子の1種で電工ペンチ(圧着ペンチ)での加工が必須なので1本揃えておきたい。
電工ペンチにはワイヤーストリッパーも装備されているので電線の皮むきにも使用できる。

ギボシを利用したことの無い人は是非この機会にギボシでの配線にチャレンジしてみてはどうだろう。
ギボシ自体は頻繁に使用する部材で安価なのである程度の量を確保しておきたい。足りなくなるとマゴマゴする。

またねじ止めした部分からの配線の取り出しは丸型の端子が必要になる。
丸く穴が開いていてボルト締めする事が出来る。
穴の大きさにより種類があるのでいくつかを揃えておく必要がある。
電装弄りの工具その3
↑ 電装弄りの工具その3、こちらも工具と言うよりは材料だ、左から丸型端子、これは車のボルトに共締めしてアースを取る際に頻繁に使用する、左から2つ目は平型端子、右から2つ目がギボシ端子でオスとメスがある、ギボシ端子は大量に使用するのでストックを持っておきたい、一番右端がこれらの端子に被せるカバーで絶縁のためには非常に重要なパーツ

 

電装弄りの工具その4
↑ 電装弄りの工具その4、こちらも工具と言うよりは材料だ、左からエレクトロタップ、右が配線の固定金具、エレクトロタップの使用はお勧めしない、配線の固定には概ねインシュロックを使用する事が多い

 

広告

電線も重要です

車の電装で引き回す電線も非常に重要なモノであることはお分かりだろう。
電線にはヒューズに容量があるのと同じく電線にも容量がある。
それが2.00sqとか書いてある部分で電線の断面太さを表している。
この断面が太いほど大きなアンペア数の電流を流すことができる。

この電線の容量が不足すると電線自体が燃え上がってしまい非常に危険なのだ。
良く使うのは0.75sqと2.00sqだと思うのでこの2種類は揃えたい。
また極性を判断するのに色違いを揃えておくのも賢い方法だ。

 

広告

意外と多い電源の引き出し作業

車に何らかの機器を取り付けるには電源の引き回しが必ず必要になる。
その電源の引き出し方法には様々なやり方があるので上げてみると次のようになる。

  • ギボシで分岐を加工する
  • 分岐ヒューズを使用する
  • エレクトロタップを使用する
  • カーオーディオの場合の車メーカー別電源取出しキット

ギボシで分岐を加工する

管理人TomTomはできるだけこの方法を取るようにしている。
ギボシを利用するので電気的には確実な結線が期待できるし、ヒューズは元のままだからだ。
ただし分岐元のヒューズの容量を超えないように注意したい。

分岐させたギボシ配線の完成品も市販されている。
ただギボシの量が増えるが自分で作ってもそれほど手間ではないのでトライしてみてはどうだろう。

 

分岐ヒューズを使用する

この方法もかなり簡単で確実だ。
ヒューズボックスの目的のヒューズをこの分岐ヒューズに交換すると電源が引っ張り出せる。
ヒューズが付いたモノを選ぶようにしたい。

 

エレクトロタップを使用する

非常に簡単な作業で電源を分岐できるのだがこの方法はお勧めしない。
何故かと言うとエレクトロタップを取り付ける際に確実に結線が出来ているか分からない。
さらに使用している過程でエレクトロタップが緩むというか接触不良を起こすことが多い。
後付の電装品の電源が落ちて動かなくなるのはたいがいこれが原因だ。

 

カーオーディオの場合の車メーカー別電源取出しキット

カーオーディオの場合は車両側のコネクター形式が自動車メーカー毎に決まっている。
これに対応したコネクターのキットが市販されているのでオーディオやナビの取付けの場合はコレを利用するのが安全確実で手間が少ない。
電源をバッテリー直結(バッ直)にしたい場合は、このコネクターキットの電源部分のみ使用せずバッ直にすればよい。

 

テスターも用意したい

どこに電源があるのか?とか導通しているか?を調べるにはテスターが必要だ。
せっかくギボシを加工して配線したのに導通がされていないと全く無駄になる。
こうした確認を行うために使用するのだ。
テスターはピンきりだが今回は他の部品と同様エーモンのテスターを紹介しておく。

 

広告

電源のバッ直ってなんだ?

時々出てくる言い方でバッ直という言葉がある。
これはバッテリーから直接電源を引き込んでしまうというやり方の事だ。

消費電力が大きい機器やオーディオ等の電源にシビアな機器の電源供給に使用する事が多い。
バッテリーのプラス端子から車内に配線を引き込むという事をしなければならない。
バッ直用の配線キットも市販されているので自分で用意するより安全で確実だ。

 

バッ直の際のミソは3点ある

  • 十分な容量の配線材を使用する事
  • 引き込む配線に必ず必要な容量のヒューズを入れる事
  • 引き込む配線は十分に保護する事

これらが1つでも欠けると配線がショートし、その際には車両火災を起こしてしまう可能性もある。
また車自体を壊してしまう事もあるので慎重に対応したい。

広告

重要な電線の保護材

一般的な車はボディーが配線の一部になっている。
車にもよるが概ねボディーがマイナスとなっている事が多い。

これは作業しようとする車の仕組みを事前に情報として入手する事が重要だ。
従って電源を取り出す場合にも通常なら±2本の電線が必要になるがプラス側1本で良い。

こういう事情があるのでプラスの配線がなんらかの事情でボディーと接触した際にはショートする。
ショートすると通常ならヒューズが飛んで回路を保護するようになっている。
こうならないためにはプラスの配線を保護しなくてはならないという訳だ。

例えば車の振動で電線がボディーと擦れ、配線材の表面の被膜が取れてしまいショートするという事が考えられる。
こうした事を防ぐためにも配線の保護材は非常に重要なのだ。良く使われる保護材には次のような種類がある。

  • コルゲートチューブ
  • スパイラルチューブ
  • 熱収縮チューブ
  • 自己融着テープ
  • ビニールテープ
  • 編組スリーブ

コルゲートチューブ

コルゲートチューブはジャバラ状の割りが入ったチューブである程度の耐熱性がある。
様々な太さがあり自動車の純正の配線にもたくさん使用されているのでエンジンルームでは良く見かけるモノだ。
振動で擦れそうな部分や熱源の近く等はこのコルゲートチューブで配線を保護しよう。

 

スパイラルチューブ

スパイラルチューブは簡易的に配線を保護するためのモノで文字通りスパイラル(らせん)になっている。
配線した後からでも巻きつけて使用する事が出来るので便利なモノだ。
ただしコルゲートチューブほど耐熱性もないし丈夫ではないので使う場所を選ぶ必要がある。

 

熱収縮チューブ

剥き出しの配線やコネクター部分を保護したい時にこの熱収縮チューブを被せて熱を与えると縮んで密着するチューブ。
配線の末端のコネクターや端子の付近を保護するために使用する事が多い。

 

自己融着テープ

自己融着テープは配線用の特殊なテープでテープ同士が融着する機能を持つ。
ガシっと固めたい部分に重ねて巻きつけるとテープ同士が融着し固まる事により丈夫で十分な絶縁とそこそこの強度を持たす事ができる。
これも持っておいても良いアイテムだ。

 

ビニールテープ

一番身近な保護材であり絶縁材だ。
簡易的な保護にも使用できるし絶縁をすることができる。
その他にも用途が多いので必須アイテムとして揃えておこう。

編組スリーブ

S660のナビ取り付けで配線保護と見てくれの両方を狙って編組スリーブを使ってみた
この編組スリーブはその太さに種類があり目的の配線にあったモノを選択する。
今回は少々太すぎて配線に対して編組スリーブの太さが余ってしまっているのだった。

 

広告

実際のナビの取り付け作業

アイシスへナビを取り付けた例

ここで紹介するのはアイシスにナビゲーションを取り付けた際の電装周りの作業だ。
簡単にナビ等の取付した機器を説明すると次のような構成になっている。

  • ナビゲーション本体(エンジンルームからバッ直で電源確保+オーディオ用市販コネクター利用)
  • バックカメラ(バックドアナンバー上の純正位置に設置)
  • パワーアンプ(運転席の下に設置)
  • サブウーファー(2列目後ろに設置、パワーアンプで駆動)

ナビの取り付け作業、本体取付周り
↑ ナビの取り付け作業の本体取付周り、市販のオーディオ取付用コネクタで車両側の配線を引き出して整理しているところ、ナビの場合は配線がやたらと多い、ダッシュボードの保護のために梱包テープをエッジに張って作業する、ナビ本体とパワーアンプの電源はバッ直で引き込み配線した、赤い線がパワーアンプ用の電源ライン、内装はこうして分解する箇所が多いので以前紹介した内装用のレバーが必須なのだ

ナビの取り付け作業のバッ直バッテリー部分
↑ ナビの取り付け作業のバッ直バッテリー部分、市販のバッ直用のケーブルを利用した、バッ直ケーブル自体にヒューズが組み込まれていてヒューズは必須だ、エンジンルームのバッテリープラス端子から室内に引き込む必要があり結構大層な作業となる、引き込んだ先でナビ本体とパワーアンプに電源を分配している

ナビの取り付け作業のパワーアンプ部分
↑ ナビの取り付け作業のパワーアンプ部分、左上の赤い線がバッ直の電源だが太い電線が無かったので2本束ねて使用しているコレは真似しないように、この電源部分では丸型端子を使用している、また黒い線はアース線でボディーアースするためにココでも丸型端子が必要だ、赤い配線はプラスで黒い線はマイナスと色で区別をしている、左の下が増幅後のオーディー出力でBOSEのキャノンサブウーファーに繋がる、右側の青い線はナビからのオーディオ入力線でRCAプラグで接続する

ナビの取り付け作業のパワーアンプ設置状況
↑ ナビの取り付け作業のパワーアンプ設置状況、運転席下に設置したパワーアンプの様子、フロアマットの下に潜り込ませて配線部分に直接何も触れないようにしている、ビニールテープで気休めの端子保護をしている

ナビの取り付け作業のBOSEキャノンサブウーファー設置状態
↑ ナビの取り付け作業のBOSEキャノンサブウーファー設置状態、ここは2列目シートの後ろにちょうど良い具合に段差がありはまり込んでいる、モノ自体は年代物のBOSEキャノンウーファーだが締まった低音を出すので気に入っている、それに設置するのにこうした隙間に入れる事が出来るので結構便利なのだ

ナビの取り付け作業のバックカメラ設置状態
↑ ナビの取り付け作業のバックカメラ設置状態、ナンバー上のガーニッシュに仕込んだバックカメラ、純正ナビでもここに設置する場所だ、当然バックドアに設置してあるのでカメラの配線をダッシュボードのナビからバックドアのカメラまで引き回さないといけない、これが大変なのだ、所々で配線の保護のためにスパイラルチューブを利用している

ナビの取り付け作業のナビ本体完成の図
↑ ナビの取り付け作業のナビ本体完成の図、設置した機器がキチンと動作するかどうかを確かめてダッシュボードを元に戻す、ナビの横に化粧パネルを入れていないが完成の様子、お疲れ様でした

S660にナビを取り付けた例

他のページで紹介しているのでこちらを参照されたい

次回は電装でもライティングの電球周りの事を紹介しようと思う

ここでは書ききれなかったが電球周りも種類が多いので改めて紹介しようと思う。

今回はこのへんで
では

広告

関連カテゴリー

関連するカテゴリーはこちら、是非チェックしてみて下さい。

おすすめコンテンツ

気に入っていただけたら是非シェアお願いします!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

コメントはお気軽にどうぞ

メールアドレスは公開されません。
*が付いている欄は必須項目です。

内容に問題なければ、下記の「OK!」ボタンを押してください。