S660のローターを交換した スピンナーハンドルとショックドライバーが大活躍!
以前からS660の純正ディスクローターに不満タラタラだったので改善したいと思っていた。
このすべての原因はS660のフロントディスクローターがソリッドだということに尽きる。
さらにそのディスクローターの材質が悪いのではないかという問題もある。
フロントブレーキをベンチレーテッドのキットに交換するという最高の方法もあるがより現実的にローターをサードパーティ製のモノに交換することにした。
材料が揃い時間が取れたのでこの3連休に自分でS660のディスクローターを交換した。
そんなことを書いてみた。
今回用意したもの
今回ブレーキローターを交換するに当たって用意したのは次のモノだ。
- ブレーキローター フロント
DIXEL PD 3315115 - ブレーキローター リア
DIXEL PD 3355102 - ブレーキパッド フロント
DIXEL ES 331446 - ブレーキパッド リア
DIXEL ES 335112 - ショックドライバー
STRAIGHT ショックドライバー 12-847
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ブレーキパッドに関してはなんと2018年5月に発注し手元にあったものだ。
これは今まで使用していたDIXEL ESブレーキパッドの耐久性が思いのほか良く長持ちしたので1年以上も手元に温存していた。
通常ブレーキパッドはすり減ってくると後半は加速度的に減りが早くなりあっという間に限界まで達してしまうという印象があったためだ。
使い方にもよると思うがサーキット以外では随分長持ちするという印象を受けた。
ショックドライバーに関しては以前書いたが手元にはいつもあったのだがあまりに使用しないので捨ててしまったようだ。
今回ディスクロータを取外すのに必要なため改めて調達した、管理人のお気に入りの安価な割には品質の良いSTRAIGHT製である。
今回大いに役に立ったのはショックドライバーとスピンナーハンドルだった
ショックドライバー以外にもう一つ役に立ったものがある。
それはスピンナーハンドルだった、簡単に言うと長い柄が付いているレンチと思えば良い。
腰を守るためホイールボルトを緩める際に少ない力で作業できるツールが欲しかったのだ。
このスピンナーハンドルが役に立ったのはフロントキャリパーベースをハブキャリアから外す時だ。
ここはさすがに高トルクで締まっていて通常のメガネレンチでは緩めることが難しい。
ホイール用の14mmソケットとスピンナーハンドルを組み合わせてやっと緩めることができた。
たぶんスピンナーハンドルが無かったら今回の作業は諦めていたに違いない。
ローター交換作業を順を追ってみる
今回のローター交換作業を順を追って書いてみると次のようになる。
リジットジャッキに上げる準備をする
まずホイールボルトを緩めてホイールを外す準備をする、リジットジャッキに上げてしまうとホイールボルトにはトルクを掛けれないからだ。
スピンナーハンドルを利用してホイールボルトを緩めると楽ちん。
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リジットジャッキに上げて4輪ともホイールを外す。
左フロントの状態
ブレーキ周りの状態を確認する
やはりS660のディスクロータは筋が入ってサビサビなのが見て取れる。
右フロントの状態
左リアの状態
キャリパーを外す
キャリパーベースからキャリパーを外す。
ブレーキパッド交換のみなら下側のネジのみを外し跳ね上げるだけで良いが今回は2本とも外してしまう。
外したキャリパーは針金等でストラットにでもぶら下げておくようにすると良い。
ブレーキパッドも取り外してしまう。
キャリパーベースを外す
キャリパーベースをハブキャリアから外す、ここは高トルクで締まっているのでスピンナーハンドルが活躍した。
キャリパーベースが外れるとローターを邪魔するモノは無くなる。
ローターを外す
ここでショックドライバーが活躍する。
最初のローターはショックドライバーの使い方が要領を得ず平ネジを取外すのに手間取った。
コツとしてはバックラッシュを詰めた状態でショックドライバー自体が回らないようにしっかりと力を入れて保持すること。
ショックドライバーを叩くのは鉄製のハンマーを使用することだろうか(プラスチックハンマーではなく)。
ショックドライバーのコツが分かればバンバン外せるようになる。
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ローターを外せばハブとバックプレートが見えるようになる。
よく観察してみるとバックプレートには熱害が出ていて塗料が浮いているのが分かる。
ローターが外れない時はネジを使用する
ローターが固着して外れない時はローターに開いたネジ穴を利用してネジを入れる。
ネジを締め込んでいくとローターが外れる。
新しいローターを装着する
新しいローターの装着は簡単、平ネジを取り外した順序と逆にショックドライバーで固定する。
スライドピンをきれい掃除する
スライド式の片持ちキャリパーはスライドピンに沿ってキャリパーが動く構造となっている。
このスライドピンを一旦引き抜いてきれいに清掃しラバーグリースを入れて元に戻す。
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新しいブレーキパッドを入れてキャリパーを元に戻す
ピストン戻しを使用して出っ張ったピストンを押し戻す。
ピストンを押し込むとブレーキフルードが溢れる事があるので余分は吸い取るようにする。
新しいブレーキパッドを装着しキャリパーを元に戻す。
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ブレーキのエア抜きをする
ブレーキのエア抜きはここでは省略するがこちらを参考にされたい。
ホイールを装着する
今回は車検用として2年ぶりにノーマルホイールを装着した。
リジットジャッキより下ろした後にホイールボルトをトルクレンチで締め込んで終了だ。
外したローターとブレーキパッドを観察する
せっかく交換したので取り外したローターやブレーキパッドをよく観察してみた。
ローターの状態
中心部のサビが酷い、管理人のS660は屋根ありシャッターありガレージ保管だがこの状態だ。
ローターを取り外してみるとハブキャリア側の錆もかなり酷かった。
材質や表面加工が悪く錆びてしまうのだろうと想像する。
ローターのブレーキパッドが当たる部分はスジスジになっている。
管理人の場合こんなにスジスジになってしまうローターは初めて見た。
ブレーキパッドの状態
S660用のDIXELのESブレーキパッドは管理人のようなストリートの峠レベルで限界のようだ。
かなり熱が入って炭化寸前のような状態だった。
自分はかなり攻め込むという人はもう1段階上の熱耐性のブレーキパッドを選択するのが良いと思う。
ちなみに管理人の場合は装着していたDIXEL ESは2017年7月に走行距離7,300km時に交換、現在は27,702km走行なので2年2ヶ月、走行距離20,402kmで2部山といったところ。
六甲山を下って当たり付けと熱入れ
ブレーキパッドとローターを交換したので念の為に試運転してきた。
そのために3連休で混雑しているだろうと思われる六甲山に登ったのだった。
これには魂胆があり、どうせ混雑しているから走れないのは分かっているがかなりの勾配で下りが長く続くからだ。
案の定、混雑していて下りはゆっくり流れている。
この後について行きほとんど4速に入れたままブレーキを踏みっぱなしで六甲山を降りてきた。
速度が遅いため多少匂いがする程度の熱入れだった。
ロータを観察してみるときれいに表面のコーティングが取れて平滑になっている。
管理人は今までこういた平滑なローターしか見たことが無かったのだ。
S660のノーマルディスクローターのようにスジスジになるのはなんだか妙な感じがする。
まだまだブレーキパッドの当たりも不十分だし、熱の入りも中途半端なのでブレーキの慣らしは続けないといけないがコレが思い描いていたブレーキの状態にやっと戻ったと思った。
20190923追記
その後300kmほど走ってきたがまだまだ当たりが付かず、特にリアはブレーキパッド全面がディスクに当たっていない。
フロントブレーキの状態はスジスジにならず良い感じだ。
今回はこのへんで
では
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