新型4代目プリウスに採用されたTNGAってなんだ?

    2015/10/14

トヨタの4代目となる新型プリウスの発表があったがこのプリウスはTNGAと呼ばれるトヨタの新しいプラットフォームが採用されている。
このTNGAとは何なのか?、どうも単にプラットフォーム(車台)が変わっただけではないようなのだ。中身はユーザーにとっては少し分かりにくいので調べてみた。
TNGAによるプラットフォーム画像その1
↑ TNGAによるプラットフォーム画像その1、これだけ見ても我々ユーザーにはどこが良いのか分からないがTNGAはトヨタにとって一大改革であるようなのだ、画像はメーカーサイトより拝借

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新型4代目プリウスは世界戦略車

新型4代目プリウスのアウトラインが発表されて皆さんも目にしたことだろう。我々ユーザーはどうしてもその外観やらその機構を吟味してしまい表面的な車しか見ない事が多い。

しかし今回の新型4代目プリウスはトヨタの非常に強い危機感が表れた車となっている。それはやはりグローバルでの競争力、具体的には競合する自動車メーカーとの生き残り合戦である。
現在世界規模での車両生産量の1位2位を分け合っているのがトヨタとVWだ。つい先日も日本市場に新型のプラグインハイブリッド車であるゴルフGTEを投入したばかりだ。

そんな背景を持って生まれてきた新型4代目プリウスはまだ細かいスペックの発表はまだ無いが日本でも2015年12月に発売開始が予定されている。今分かっているスペックは次の通りだ。

サイズ:全長4,540mm(+60)×全幅1,760mm(+15)×全高1,470mm(-20)、()内は現行プリウスとの比較
ホイールベース:2,700mm(±0)
未確認情報:
 外部への給電機能が付く?
 燃費は40km/Lを超える?
日本発売:2015年12月予定
新型プリウスのフロント画像その2
↑ つい先日発表された新型4代目プリウス、グローバル戦略に沿って大型化が進む、ミライと共通のデザインであることからイメージとして連続性のある印象がある、つまりプリウスの続きにはミライがあるんですよというメッセージだ、画像はメーカーサイトより拝借

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新型4代目プリウスは全く新しいTNGAを採用している

新型4代目プリウスはこれまでのプラットフォームや車両の設計製造等々のマネージメントを一新したTNGAというコンセプトを採用した第1号車となる。
このTNGAとはどういったものなのだろうか?
プラットフォームと言うとやはりVWのMQBをはじめ、ルノー日産のCMF等々がある。これらのプラットフォームはより柔軟な車両サイズへの対応とパワートレインへの対応(ガソリン/ディーゼル/ハイブリッド等々)を念頭に置いたモノだ。もちろん製造コストを下げるのにも貢献している。

TNGAは良く見ると単にプラットフォームとしての機能だけではなく、車の製造に関するありとあらゆることを包含した会社全体の取り組みなのだ。
TNGAによるプラットフォーム画像その2
↑ TNGAによるプラットフォーム画像その2、今回とは全く関係が無いがこうした屋根の無い状態でボディー剛性が確保されているのだろうか、ちょっと気になるところ、画像はメーカーサイトより拝借

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TNGAの概要

2015年3月26日にトヨタはTNGAに関しての発表を行っている。
そこから管理人TomTomが読み取った内容は次のような内容となっている。

TNGAの管理人的解釈

TNGAとは「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」というプラットフォームの名称
内容は多岐に渡りプラットフォームのみならず開発から調達や製造までの全てを含んだ総称
プログラムで言うとサブルーチンのような形で開発に関わる工数削減と期間短縮
あらゆる車種に柔軟な対応が可能
エンジンは前方吸気/後方排気に統一(ちなみにMQBは前方吸気/後方排気)→排気がエンジンの下を通らないので搭載位置を低くできる
リアサスは独立式

TNGAのプレス資料から

「経営を取り巻く環境が激変する中で、もはや、これまでと同じ考え方や仕事の仕方では、持続的な成長は望めない。トヨタ自らが新しいビジネスモデルを構築することが必要な時代に入った」(豊田章男社長)との認識に基づき、トヨタでは、クルマづくりのすべてを見直す活動に取り組んでいる。取り組みの中核は「Toyota New Global Architecture」(以下、TNGA)に基づく商品開発と競争力のある工場づくり、それらを支える「人材育成の強化」である。

TNGAの内容は多岐に渡り相当に難しい内容を含んでいるようなのだ。これはトヨタ全体に関わり経営にも大きな影響を及ぼすものだ。つまり経営方針の1部と成り得る内容だと思う。
TNGAによるプラットフォーム画像その3
↑ TNGAによるプラットフォーム画像その3、最近のトヨタ車はリアサスに独立式を採用するのがトレンドだ、新型アルファードだったり新型シエンタの4WDもそうだ、当然プリウスのリアサスは独立式になると思われる、これでゴルフと同じになった訳だ、このサスペンションの違いは斜めに段差を乗り越えるような時に差が出るのだ、画像はメーカーサイトより拝借

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TNGAのポイント

TNGAのポイントを管理人TomTom的に読み解くと次のような具体的な項目が上がっている。
「意志ある踊り場」という一時期トヨタが表現した言葉がキーワードだ。

全体

パワートレーンユニットとプラットフォームを一新、一体的開発、基本性能と商品力を向上
グルーピング開発による共用化推進
仕入先との原価低減をさらに推進

「新パワートレーンユニット」

パワートレーンシステム全体(エンジン・トランスミッション)で燃費約25%、動力性能は約15%以上向上
ハイブリッドシステム(エンジンを含むシステム全体)で燃費15%以上向上

「新プラットフォーム」

パワートレーンユニットを低重心・低配置化
ボディ剛性の向上(従来比30~65%向上)
ボディ接合にレーザー溶接技術を採用することなどでボディ剛性を更に高めていく
2020年頃には全世界の販売台数の内、約半数に導入される見込み

「既存工場・設備の使い切り」

新工場の新設の凍結を行い既存工場の活用
稼働率はグローバル全体で2009年の約70%から90%を超えるまでに向上

「モデル切替時の設備投資の低減」

2015年には車両モデル切替時の設備投資額を2008年比約50%低減することを目標

「従来以上に競争力のある工場づくりに向けた取り組み」

工場の初期投資については、2008年当時と比較して約40%低減
CO2排出量も2008年比55%程度削減

「生産技術分野発の『もっといいクルマづくり』の推進」

ここは具体的に何か良く分からない

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TNGAの次に来るのはなんだ?

きっとV2X通信を含めた車と社会全体の関係の確立だろうと思う。
「IT」だの「IoT」だの「通信」だの「クラウド」だのという難しい事はさておいて車と社会の定義を刷新しなければならない時期に来ていると思うのだ。

もうこうなると車を作るのは社会的なITシステムを構築するのと変わりないような事になる。しかし重要なのはいつも言っているが機械やITは進化するのだが人間の進化は非常にに遅いという事なのだ、そして非常に多様だ。
つまり人間が進化しない分を機械やITが補完する形にならないといけない。特にその接点であるマンマシンインターフェースは重要だと思う。
PCにキーボードとマウスが定着しているように、車にはコレという事が出てくるだろうと思うのだ。

こうした事を含めた自動車メーカーの自動車構築システムが必要になるだろうと思う。

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ユーザーの欲しいのは、より良い、より安全で、より楽しく、よりカッコ良く、より低コストな車

管理人TomTomが考えるに現在の車に関わるコストは高すぎると思う。
地方では生活必需品でもあり、一部では趣向品であり、また一部では高級動産なのだ。こうした非常に多様な側面を持つ自動車はいずれそれぞれの方向へと分岐していくような気がする。
まぁこれらが分かれていくのはずーっと先の事だろうから今はまだ車を楽しめる時代なのだ。当ブログもそうだが「車を楽しもう」というコンセプトが前提にある。これが無くなってしまうと随分味気無いモノになってしまうだろう。

こうしたユーザーの欲張りな要望をTNGAが満たす事は出来るのだろうか?

例えばVWのゴルフを例にとるとコスト分だけの満足度はある車だろう。ベーシックなモデルでもある水準に達していてユーザーにとってはベーシックだが手を抜かれていない印象が強いために満足感が大いにある。ただ楽しいかと言えば??となる部分もある。
反面、トヨタの車は現在のところグレード間による格差が大きくってベーシックモデルは手を抜いたなと分かってしまうのだ。
これはトヨタ以外のメーカーでも同じ事で一部のグレードのためにその車全体の評価を下げているような部分がある。

つまり骨格等の基礎的な部分からしっかり作り込まれた車はたとえベーシックなグレードでもユーザーを失望させてはならないと思うのだ。こうした事をTNGAが実現できるのであれば大変有意義だと思う。
もちろんそこには製品に対する満足感はもちろん、安全で楽しくてカッコ良くて安ければ言う事ないのだ。

こうした意味でも新型4代目プリウスに注目してみたいと思う。

新型プリウスのサイド画像
↑ 新型4代目プリウスのサイド画像、今までのプリウスは楽しい車とは言えなかった、でも走らせるとそれなりに速い車ではある、4代目では楽しい車になっているのだろうか、画像はメーカーサイトより拝借

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今回はこのへんで
では

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