趣味の車弄りに必要な工具を揃える-その4:ブレーキ周りの工具

    2018/08/11

前回はジャッキアップして車のホイールを脱着する際に必要になる工具を紹介した。
次の段階として今回はブレーキ周りの作業をする際の工具を取り上げてみよう。

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ブレーキ周りの作業にはどのようなものがあるのか?

ここではブレーキ周りの作業の範囲としてブレーキパッド交換とエア抜きを想定する。
その他にはブレーキラインの交換やマスターシリンダーの交換、それにブレーキキャリパーの分解整備といった慎重さを要する作業は範囲外とする。

EK9のエア抜き作業

ブレーキの整備と言えばこの工具

ブレーキ周りの工具で一番に思い浮かぶのがフレアナットレンチだろう。
これはブレーキラインの繋ぎ目のナットを回す専用の工具なのだ。

ブレーキラインの繋ぎ目には真鍮のナット類が使用されていてコレが柔らかい。
そこで専用の工具の登場という訳だ。
自分でステンレスメッシュのブレーキホースに交換するとかの場合はこのフレアナットレンチが必須だ。
他の工具で代用してはならない、しかも精度の低い工具だとすぐにナットをナメてしまうのでキチンとしたものを購入すべきである。

 

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ブレーキパッド交換に必要な工具

ブレーキパッドを交換するのは良くある事だ。
管理人TomTomはサーキット用のブレーキパッドと普段乗り用ブレーキパッドと交換していた時期がある。
タイヤホイールをサーキット専用のモノを用意するような感覚だ。
しかしだんだんと面倒臭くなり止めてしまった。

しかしスポーツ走行を行うのであれば様々なセッティングを試したいし、ブレーキパッドが擦り減るのも早い。
自分でブレーキパッドを交換するのは必須だと思う。
ということで画像を見てほしい。

ブレーキパッド交換に必要になるピストン押し戻しツール
↑ ブレーキパッド交換に必要になる工具類、右中央のものがピストン押し戻しツール、これでハンドルを回してピストンを押し込む万力と逆の動きだ、そうするとピストンがへっこんで新しいパッドを装着する事が出来る、この際にブレーキフルードの液面が上昇するのでブレーキマスターシリンダーを見ながら行う、ブレーキフルードがマスターシリンダーから溢れそうになったらスポイド等で吸い取って適正な液面に調整することが必要だ、右下のサイコロのようなものはリアディスクブレーキのピストンを押し込むための工具、リアディスクブレーキはフロントのようにピストンを押し込むのではなくピストンを回してへっこますのでやり方が異なるのだ、上にある3本のチューブはブレーキグリースと言いブレーキパッドのピストンあたり面に塗る事でブレーキ鳴りを抑えるためのもの、これをパッドのディスク面に塗ってはいけない

ピストン押し戻しツール

ブレーキパッド交換作業の解説で使い方を解説しているが改めてこのピストン押し戻しツールの使い方を説明しておこう。
ブレーキパッドを交換する際にはブレーキキャリパーのパッドを押さえつけているピストンを押し戻す必要がある。
万力の逆の動きをすると思えば想像しやすいだろう。

つまり飛び出しているピストンをこの工具を使用してへっこめてやるのだ。
そうする事により今まで付いていた擦り減って厚みの少なくなったブレーキパッドに変えて厚みのある新品のブレーキパッドを装着するスペースが確保できる。
昔はペンチ等で無理矢理に押し込んでいたが、かなり力も必要なのでこの工具には重宝している。
ブレーキパッド交換には揃えておいた方が良い。

 

リアディスクブレーキ押し戻しツール

このリアディスクブレーキ押し戻しツールはリアがディスクブレーキの車用の工具だ。
リアのディスクブレーキのパッド交換時にもフロントと同じくキャリパーのピストンを押し戻す必要がある。
リアディスクブレーキはサイドブレーキと一緒になっている場合がほとんどで、このためフロントとは別の構造になっている。
飛び出したピストンを押し戻すにも一筋縄ではいかない。

ではピストンを押し戻すにはどうすればよいのか?

それはピストン自体を回す必要がある。
この時にブレーキキャリパーのメーカーによりピストン表面のパターンが異なる。
その異なったパターンに対応するためのツールなのだ。

サイコロの形の各面は各メーカーのピストンのパターン別になっている。
この工具の形状は正方形なのでその種類は6種という事だ。
ピストンに合った面を選択しピストンを回すわけだがその際にこの工具に開いた穴を利用する。
その穴にはラチェットのエクステンションの先がそのまま合うようになっているのだ。
つまりラチェットハンドルにエクステンションを装着し、その先にこの工具を装着してピストンを回転させる。
そうするとピストンはへっこんで行くという事だ。

 

ピストンを押し戻す際の注意

当然のことながらブレーキフルードも押し戻されるのでボンネット内のブレーキマスターシリンダーが溢れそうになる。
ピストンを少し押し戻してマスターシリンダーよりブレーキフルードが溢れないようにスポイドで吸い取るようにする。

ブレーキのエア抜き作業に必要な工具

ブレーキパッドの交換ができたらブレーキのエア抜き作業も行いたい。
そこでその作業に必要な工具を説明してみよう。

現在では大変便利な工具が考案されていて、昔は2人一組で行っていた作業も1人でこなすことができる。
その最たるものがワンマンブリーダーと呼ばれるエア抜き専用の工具だ。

このワンマンブリーダーがまだ無い時にはどうしてたかというと。
シリコンのチューブと適当な容器を用意しブレーキキャリパーのブリーダーバルブからブレーキフルードを抜き取っていた。
その際に1人はブレーキペダルを踏む役、もう一人はブリーダーバルブを開閉する役目を果たしていたものだ。
この時掛け声をかけてタイミングを合わせなければブリーダーバルブからエアが逆行し最初からやり直しとなったものだ。
これがワンマンブリーダー
↑ これがストレート製のワンマンブリーダー、チューブの先の黒い部分をキャリパーのブリーダーバルブに装着する、チューブの途中には銀色の逆流防止バルブがセットされている、押し出されたブレーキフルードはボトルの中に溜まる、ボトルには作業時に吊るしておくフックが付いている、非常にシンプルな構造だが逆流防止バルブのおかげで文字通り1人で作業できるようになった事が大きい

ワンマンブリーダー

ワンマンブリーダーの構造を少し説明しなければならないだろう。
以前は2人で作業していたのだが、その役割はペダルを踏む人とブリーダーバルブを開閉する人だ。
ブリーダーバルブはペダルを踏んだ時のみ開いて、踏み終わると閉じるようにする。
つまりブレーキフルードが押し出されるときにのみブリーダーバルブを開く。
この目的は古いフルードを押し出すと同時に空気を吸い込まないという事にある。

ワンマンブリーダーの場合は装着したうえでブリーダーバルブを開きっぱなしにする。
こうしたブレーキペダルを踏むとブレーキフルードが押し出され出てくる、ペダルを離すと逆に吸い込もうとする力が働くがワンウェイバルブが内蔵されていて逆流を防止する仕組みとなっている。
この仕組みがあるからこそ1人でエア抜き作業が可能となっているのだ。
ワンマンブリーダーについてはストレート製のモノが一番使いやすいのでお勧めだ。
エア抜き作業その2、ワンマンブリーダーを利用してエア抜きをする
↑ ワンマンブリーダーの使い方、ホースの先の黒い部分は先にメガネレンチをブリーダーバルブに差し込んでおいてから装着する、ボトルはブリーダーバルブより高い位置に設置しブレーキフルードを押し上げるようにする、ブレーキのエア抜きはマスターシリンダーより遠い順に行う、通常の国産車なら左後輪→右後輪→左前輪→右前輪の順だ、この画像は右前輪なので最後となるのでボトルには半分以上押し出されたブレーキフルードが溜まっている

 

 

さらにワンマンブリーダーには先端がロックできる抜けにくいホースが別売されていてこちらも使い勝手が非常によさそうだ。

 

小さなメガネレンチ

ブレーキキャリパーに付いたブリーダーバルブはおおむね8mmか10mmだがこれを回すにはメガネレンチが必要だ。
管理人TomTomはそのメガネレンチも通常のモノだと長過ぎてトルクが掛かりすぎるので短いメガネレンチAmazon)を使用する。
車のボルトやナットはトルクを掛け過ぎてナメてしまったり折れたりするので本来はトルクレンチで適正なトルクを掛けるのが正しいやり方だ。

エア抜き作業その3、ブリーダーバルブ部分の様子
↑ ワンマンブリーダーのホースの先の黒い部分のアップ、ブリーダーボルトに短いメガネレンチをセットしその上から黒い部分を装着する、セットしたらブリーダーバルブを開けておいてブレーキペダルを踏むとブレーキフルードが押し出されてくるという仕組み

 

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その他気になるブレーキ周りの工具たち

ちょっと気になるブレーキ周りの工具を紹介してみよう。
作業としては今回の範疇から外れるかもしれないが参考にして欲しい。

ブレーキピストンロッキングプライヤー

この工具はブレーキキャリパーからピストンをひっぱっり出すのに使用する。
普通はキャリパーのブレーキフルードが通るブリーダーバルブからエアコンプレッサーにてエアーを吹き込んでピストンを押し出す。
この工具自体はプライヤーのようにパチっと固定されるので使いやすそうだ。
ブレーキキャリパーをオーバーホールするのには是非揃えておきたいツールだ。

 

次回は車の電装関係を弄る際の工具を紹介しようと思う

電装関係はそれほど専用の工具は多くない。
どちらかというと材料が沢山必要になる。
これも合わせて紹介するようにしようと思う。

今回はこのへんで
では

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