自動運転と白タク解禁 高齢化と地方の交通事情を考えてみた

先ほど自動運転について書いたがさらに白タク解禁との関係も考えてみたい。
ここでいう白タクとはUberのようなサービスを含めたサービスと考えていただきたい。
さらに地方では足として自動車は必須であるがドライバーの高齢化の問題も絡んで真剣に考えないといけない時代になって来ている。
一世を風靡したナメ猫の運転免許証

高齢化と運転免許証

最近のニュースで高齢者の交通事故が大きく取り上げられる。
これも運転能力の問題と単純に済ませる事は出来ないだろう。
しかし運転能力が不足していると判定されると運転免許証を取り上げられ車の運転をできなくなる。

管理人TomTomの父親も元気なころは自動車の運転は好きな方だった。
それが年老いて傍から見ていても運転が怪しくなり始めた事があった。
本人はそんなことはちっとも気が付いていないし自分は大丈夫なんて思い込んでいる。
そういう中でも周りで何度か説得して免許証返上をしたのだった。
まだ歩いて日常の所用をこなせる場所だったし姉が近所に住んでいてサポートできたからそれほど支障は無かった。

父親が亡くなってから思い出してみると自動車を運転していた時分から認知症の症状が出始めていた事が分かった。
身近にいると少しづつ変化するので気が付かない事が多いのだろう。
やはり周囲がこの点を気を付けて見守ることが必要だと思う。

地方の足の確保は切実な問題だ

地方でバスや電車の便が無いところは足の確保は切実な問題だ。
管理人TomTomの親戚や知人も車が無いと生活が出来ないという生活環境に住む人は多い。

こういった前提の上で高齢化もこの問題に拍車をかける。
高齢化のため自動車免許証を返上すると途端に出掛けれなくなってしまう。
日常の買い物や病院等々の所用をこなせなくなるのだ。

これをカバーする手段はなかなか見つからないのではないだろうか。
地域によってはフリーライドバス(どこでも手を挙げれば止まってくれるバス)が走っていたりすることもあうだろう。
しかし全ての地域がこうした交通手段を持っているわけではない。

白タク解禁には反対だが

管理人TomTomは白タクには微妙に反対である。
というのはやはりプロフェッショナルであるということは責任を取る事と考えるからだ。

この問題を除いて考えると地方の足の確保に白タクは有効なのではないかと思えてきた。
ボランティアでは無くキチンと対価をもらって近所の人が自分の車で送迎するという形だ。
だからと言ってUberをそのまま導入という訳にもいかないだろう。

一方、既存の業態として福祉タクシーと言うジャンルもあるのだ。
これはお年寄りや体の不自由な方向けのタクシーだ。
また普通のタクシー会社がこうした分野に参入している例もある。
だが近所にこうした福祉タクシー等が無い地域ではたちまち困ってしまうのだ。

自動運転も解決方法の一つ

先ほどの記事で自動運転の一つの形は「自動運転車と言う電車」だと書いた。
特に高齢化が進んだ地域の足にしようと思えば「自動運転車と言う電車」は非常に有効だと思う。
現実的には解決すべき問題がたくさんあるのは分かるが自動運転の良い利用方法だろう。
だが乗る人は無人だと気持ち悪いだろうから工夫が必要になるだろうと思う。

デジタルデバイドと高齢化

白タクを考える上でUberのようなシステムだとスマートフォンは必須となる。
しかし高齢化の現状を考えるとスマートフォンやタブレットを使いこなせるのか?という問題が浮上する。

ここはもっと現実的な方法を考えるべきだろう。
Uberのようなシステムでは無く行政や福祉を巻き込んだ形の高齢者向けのシステムが必要だ。
IT技術やビジネスモデルだけで解決する問題では無い。

プロとアマチュアの線引きが微妙なシェアの時代

最近はあらゆる職業のアマチュアのセミプロ化が進み境界が曖昧になってきた。
これは規制緩和やIT技術や社会状況等々の様々な要素が絡み合っていて複雑だ。

これには基本的にシェアと言う考え方が入ってきているからだと思う。
一部にだけ蓄えられた知識やノウハウがITの効果で表に出る、それを利用する人が増えるという構図だ。

もちろんこうした知識やノウハウが表に出ない業界や分野も当然あるだろう。
そうした業界や分野は今まで通りのやり方を続けていくことになる。

高齢化、地方の交通事情、白タク、自動運転というキーワードはこれからの日本のカギとなるキーワードだと思う。

今回はこのへんで
では