EK9メンテナンス:サーキット走行準備開始その6:ブレーキパッド交換とエア抜き作業

    2018/12/09

昨日セントラルサーキットへ出かけてきた
30分枠を2本走ってすでに擦り減っていたフロントブレーキパッドが終了したのでパッド交換を行った。
そのついでにスライドピンの掃除とエア抜きを行い作業内容を記録したので参考にしていただきたいと思う。
EK9のブレーキパッド交換を今から行うのです
↑ 必要な工具類をあらかじめ用意して今からジャッキアップするところ、ジャッキが小型で短いので車体の前後からジャッキポイントまで届かない、しょうがないので車載ジャッキで使用するジャッキポイントに横からあてがう、EK9の場合はフロントを上げるとリアも上がるのでこの方式(勝手にNASCAR方式と呼んでいる)で前後リジットジャッキをかませられる

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EK9のブレーキと必要な工具類について

EK9のブレーキはなかなか立派なモノが付いている。
EK9のフロントブレーキの構造自体はスライド式のシングルピストンキャリパーだがピストン径も大きくキャリパー自体も大型だ。
今回はフロントのブレーキ作業のみを行いリアはそのままとなっている。
エア抜きは4輪とも作業した。

今回の作業内容

今回の作業内容はフロントのブレーキパッド交換のついでに次の作業を行った。

  • フロントブレーキパッド交換
  • スライドピンの清掃
  • エア抜き

必要な工具や部品

この作業に必要な工具や材料は次の通りである。
ブレーキ関係のみのモノをピックアップしてある。
ブレーキ関係の工具についてはこちらで解説しているので参考にしていただきたい
またジャッキアップの際の工具は別の記事で解説しているのでこちらも参考にしていただきたい。

[工具]

・14mmメガネレンチ:キャリパーの脱着用
・10mmメガネレンチ:ブリーダーバルブ用
ブレーキピストン押し戻しツール(ブレーキセパレーター)
・スポイドのようなモノ:溢れそうになるブレーキフルードを吸い取る
ブレーキエア抜きツール(ワンマンブリーダー)

 

[材料]

・新品のフロントブレーキパッド:今回はアクレのFormula700C
・針金:キャリパー吊り下げ用
ブレーキラバーグリース:スライドピン用
ブレーキシムグリース(必要であれば)
・ブレーキフルード:いつも使っているのはゴールデンクルーザーDOT4

 

 

01車をリジットジャッキ(ウマ)に上げる

ブレーキパッド交換だけならジャッキだけで作業できるが今回はエア抜きを行う事にしたのでリジットジャッキを使用する。
手持ちのガレージジャッキは長さが短く車の前後から突っ込んで車体の全部または後部を上げる事はできない。

そこでサイドの前側ジャッキポイントにかまして車の進行方向左側を上げてリジットジャッキに乗せる。
車にもよるが前側ジャッキポイントを持ち上げると前後輪ともジャッキアップする事が可能だ。
この方法を管理人TomTomは勝手にNASCAR方式と呼んでいる(笑)。
EK9や全長の短いハッチバック車の場合はこの方法が使えることが多い。

タイヤホイールがまだ接地している時にスタッドボルトを緩めておく。
EK9をリジットジャッキに上げた状態
↑ 左右からジャッキアップしリジットジャッキをかました状態のEK9、リジットジャッキをかます作業は結構緊張する、くれぐれも安全に配慮して作業をして欲しい

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02タイヤホイールを取り外す

リジットジャッキに4輪とも上げたらタイヤホイールを取り外す。
クロスレンチを用いてスタッドボルトを外せはオッケーだ。
EK9のフロントブレーキキャリパー
↑ EK9のフロントブレーキキャリパー、度重なるサーキット走行で熱の入った色をしているブレーキ周り、EK9のフロントブレーキキャリパーは結構大きい、形式はスライド式のシングルピストン、ディスクの状態も悪く交換が必要だろう

03フロントブレーキキャリパーを取り外す

フロントのキャリパーを取り外すがキャリパーを固定しているボルトが上下2本ある。
このうち上部のボルトを緩めておくEK9の場合14mmのメガネレンチを使用する。

ブレーキパッド交換だけなら上側ボルトは緩めるだけで下側は外してしまう。
そしてキャパ―全体を上側に跳ね上げるとブレーキパッドにアクセスできる。

今回はスライドボルトの清掃も行うので上下ともボルトを外す。
外したキャリパーはブレーキラインが繋がっているので傷めないように針金でスプリングにでも吊り下げるようにする。
EK9のフロントブレーキキャリパーの固定ボルト
↑ EK9のフロントブレーキキャリパーの固定ボルト、赤丸の部分にキャリパー固定ボルトのうちの1本がある、上下2本のボルトで固定されている、スライド式はこのボルトごと左右に動く、ジャバラ部分にスライドピンが入っていてスライドピン自体にキャリパーは固定されている

EK9のキャリパーの下側ボルトを取り外して跳ね上げたところ
↑ EK9のキャリパーの下側ボルトを取り外して跳ね上げたところ、ブレーキパッド交換だけなら画像のように下側のボルトを外して上へ跳ね上げればパッド交換できる、跳ねあげたキャリパーは針金でサスペンションなどに結び付けて落ちないようにする、ブレーキラインを傷めるからだ

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04パッドを交換する

キャリパーを取り外すとパッドは露出しているので横にこじると取り外せる。
取り外したら押さえの金具を掃除して元に戻しておく。
念のため新しいパッドと取り外したパッドを合わせてみて形状が一致しているかを確認しておく。

鳴き止めにブレーキシムを使用する場合はキャリパー外側当たり面とピストンの当たり面に薄くブレーキシムグリースを塗っておく。
サーキットで使用するようなパッドの場合はこれはあまり効果が無い。
EK9のキャリパーを跳ね上げてブレーキパッドを露出させたところ
↑ EK9のキャリパーを跳ね上げてブレーキパッドを露出させたところ、キャリパーを跳ね上げるとブレーキパッドは丸見えになる、上下の板バネのような金具で軽く押さえられているが横にこじると外れる、それにしても凄い色になっている

05スライドピンの清掃

キャリパーを取り付けているボルトがねじ込んであったのがスライドピンだ。
スライドピンは引っ張れば抜けるので抜いて綺麗に清掃する。
またゴムブーツが付いているのでこれも外して清掃する。
スライドピンにはブレーキラバーグリースを塗っておくようにする。
取付は先にゴムブーツをキチンとはめてからスライドピンを挿入する。
ブレーキラバーグリースを塗り過ぎるとスライドピンの動きが悪くなったりストロークが出ないので塗り過ぎに注意する。
EK9のキャリパーのスライドピンの位置
↑ EK9のキャリパーのスライドピンの位置、この状態はキャリパーを固定しているボルトを上下共に外して完全にキャリパーを外した状態、赤丸のところにスライドピンが横から刺さっている、スライドピン自体は横に引っ張ると抜ける、抜いたスライドピンとジャバラが左に見える

EK9のスライドピンとジャバラ
↑ EK9の取り外したスライドピンとジャバラ、スライドピンは刺さっているだけだ、綺麗に掃除してブレーキラバーグリースを塗るが塗り過ぎは禁物、ゴムのジャバラも綺麗に清掃する、このゴムのジャバラは結構重要でゴミがスライドピンに付着するのを防止する、ジャバラをキチンと元通りにパチンとはめる込む事が重要だ

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06フロントブレーキキャリパーを元に戻す

ここではブレーキキャリパーを元に戻すわけだがちょいと一工夫が必要なのだ。

ピストンの押し戻し

ブレーキパッドを新品に交換したらピストンを押し戻さないとキャリパーがはまらないので押し戻す。
ブレーキピストン押し戻しツールを使用して万力の逆の動きでピストンを押し戻す。
ピストンを押し戻すとブレーキフルードがマスターシリンダーから溢れるので注意する。
ブレーキフルードが溢れそうになったらスポイドのようなモノで余分なブレーキフルードを吸い取る。
ピストンはピッタリ面一になるまで押し戻す。
飛び出したピストンをブレーキピストン押し戻しツールで押し込む
↑ 飛び出したピストンをブレーキピストン押し戻しツールで押し込む、これをしないと擦り減ったブレーキパッドの代わりに新品のブレーキパッドが入らない、ピストンを押し戻すとブレーキマスターシリンダー内のブレーキフルードが溢れそうになるのでスポイドのようなもので吸い取ってやる

ブレーキキャリパーの取付け

ブレーキキャリパー上部のボルトをスライドピンにねじ込んで固定する。
さらに下部のボルトを同じくスライドピンにねじ込んで固定する。
この時にゴムブーツが捻じれていないかキチンとハマっているかを確認する。
問題無いようであれば本締めを行う。

これでブレーキパッド交換とスライドピンの清掃は終了だ。
ブレーキキャリパーを元通りに戻す
↑ ブレーキキャリパーを元通りに戻す、スライドピンを元に戻した後に赤丸のキャリパー固定用のボルトをねじ込む、スライドピン自体に雌ねじが切ってありそこにキャリパー固定ボルトをねじ込むという形になっている、ボルトを固定するとキャリパーはスライドピンごと左右に動くという訳なのだ

ブレーキパッド交換とスライドピンの清掃が完了した状態
↑ ブレーキパッド交換とスライドピンの清掃が完了した状態、新品のブレーキパッドは気持ちの良いものだ、今回はアクレのFormula700Cを使用している

07エア抜き作業

エア抜き作業は次のポイントを押さえる事が重要だ。

  • 車をリジットラック(馬)に乗せる
  • マスターシリンダーから遠い車輪からエア抜きを行う
  • エア抜きはワンマンブリーダーを使用する
  • マスタシリンダー内のブレーキフルードが減ってきたら継ぎ足す
  • 4輪とも完了すれば終了

EK9のエア抜き作業や他車種のエア抜き作業は過去にアップしているので参考にしていただきたい。

EK9のエア抜き作業

ANM10Wのエア抜き作業

 

現在のEK9仕様

エンジン:ノーマル
エンジンマウント:無限
ミッション:ノーマル
デフ:ノーマルトルセンLSD
吸気系:ノーマル
排気系:マフラー5ZIGEN
ブレーキ:ノーマルキャリパー+ディクセルスリットローター前後
ブレーキパッド:前-アクレFormula700C、後-制動屋SP300
足回り:オーリンズDFVラバーアッパーマウント
無限強化ゴムブッシュ
前-ジェイズレーシング調整式アッパーアーム
後-ジェイズレーシングリアキャンバーアーム
ホイール:エンケイRC-T4(15インチ/7J/インセット+40/5穴/PCD114.3)
タイヤ:ダンロップ ディレッツァ Z2 スタースペック195/55R15
ステアリング:モモ モデル08 レザー/ブラックスポーク
シート:ナニワヤバケットシート×2
ハーネス:サベルト3インチ4点式
ヘッドライト:H4タイプのHID、LEDスモールランプ
所有者:TomTomの友人

今回はこのへんで
では

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