日経の「三菱自の技術者は今何を考えているのか」の記事に思う 何度も繰り返すからあかんのと違うか?

日経の「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」というコラムは自動車に興味を持っている方なら読んでいる方も多いと思う。
管理人はいくつか自動車のコラムを定期的に拝見しているのだが、コレはそのなかの一つで毎週楽しく読ませていただいている。
4回に渡った「三菱自の技術者は今何を考えているのか」というコラムは今までとは明らかに雰囲気が異なり異様な感じを受けていた。
取材する方もされる方も腫れ物に触るような雰囲気があり読んでいてハッキリ言って不快だった。
そしてこのコラムのコメント欄を初めて拝見してみたがさらに不快になった。
そんな三菱自動車工業のことを書いてみたい。
大阪モーター書2015に展示の三菱アウトランダーPHEV競技車のフロント下回り画像

以前から良い印象はない三菱自動車工業

管理人は三菱自動車工業(以下 三菱)のリコール隠しや燃費偽装が発覚する前から良い印象を持っていない。
それは2016年6月にも書いたが1990年頃にパジェロを購入しようと検討した時期があった
その時のディーラーの対応にあきれて、それ以来三菱の車は検討もしたことはない。
一言で言うと非常に高ピーな対応だったのだが、これにはパジェロが大いに売れていた時期であったことが背景にある。

管理人TomTomのような一般ユーザが企業の姿勢を感じるのは主に販売現場である。
その販売現場は自動車自体を作っているメーカーとは別会社だがその姿勢は伝わってくるものだ。
こうした経験はなにも三菱だけのお話しではなく他の自動車メーカーでもこうしたことはある。

だが前述したように一般ユーザと自動車メーカーの直接の接点というのは全く無い。
それだけにディーラーとの接触の中身が全て自動車メーカーに対する印象やイメージとして残る。
だから自動車メーカーもディーラのユーザへの対応について神経を尖らせているのだ

ということで管理人TomTomは三菱自動車工業に対して最初から良い印象は持っていない。
管理人TomTomは三菱に対してはそういった印象を以前から持っているので今回の日経の記事は大いに興味を持って拝見したというわけなのだ。

「三菱自の技術者は今何を考えているのか」記事の中身で気になったこと

まず最初に取材をして欲しいと訴えた女性はどういう人だったのだろうと気になる。
会社としての立場から日経ビジネスにお願いしたことなのか?それともまったく個人的に声を掛けたのか?
たぶん個人的に声をかけたのだろうと思うのだが大いに気になる。

次に日経側も今回だけは文章が大変固い。
ピリピリした感じが読んでいる我々にも伝わってくるのが面白い。
そういったところは大いに楽しめるが内容はつまらないことばかりだ。
ところどころ本質を突く質問は直球過ぎて想定問答集に答えが載っているものでひねりがない。
いつもの軽妙なタッチで進めてほしかった、まるでいつもとは違う別の人が書いているようだ。

それにアウトランダーPHEVを手放しで褒めすぎだ、これなら評論家なんて不要だろう。
何かしら気になったところを自動車メーカーに伝えるのが筋だと思う。
それにブランドの信用度が失墜していることは言わずもがなの当たり前のことで読者はみなそう感じている。

日経のコメント欄でも指摘があったが外注という言葉も大変古い考え方を示していると思う。
もう何年も前から世間ではBP(ビジネスパートナー)や協力会社という言葉に置き換わった。
そんな部分で三菱が世間から隔離された世界で生きているという事がよく分かる。

記事の中に広報からのメールの掲載があるが、これがまたひどい大企業病というかガッカリな内容だ。
それに言葉の端々に燃費偽装では「再発防止と信頼回復に向けて真摯に取り組んできたつもりです。」とある。
もうこれだけやったので十分でしょうというスタンスだろうか。
ユーザはなにも今回だけのことを気にしているのではない。
積もり積もった、度重なる不正の結果として三菱を毛嫌いしているのだ。
こういったところにも三菱の姿勢が現れているのではなかろうか。

残念なのが三菱が作る車がこれからこんな夢のある車が出てきますよ、こんな新技術を実用化しますよ、とか将来に期待を持たせる内容がほとんど無かったことだ。
ユーザから見れば日本ではアウトランダー以外ほとんど魅力のないラインアップとなっていて、どうやって利益を出しているのか分からない状態だと思う。
それが海外比率90%というところに現れていると思う、つまり国内マーケットは手抜きなのだ。

コメント欄は大騒ぎ

管理人TomTomは今回初めてこのコラムのコメント欄を拝見してみた。
なんだか観点のずれているコメントが多く、コメント同士でやりあっているものも多かった。
だが読んでいると管理人TomTomのように三菱に対してやはり不快感を感じているユーザが多いのではないかと感じた。

コメント欄を読んでいると多くの人が三菱に対して不快感と不信感を持っていることが分かる。
それを三菱は軽く考えすぎだ。
日産に救済されたことによる心理的な安心感からだろうか。

だがこのまま行くなら日産の足を引っ張ることにもなりかねない。
まさにその日産も三菱と同様に完成検査不正が発覚したのだからグループ揃って不正行為のかたまりといった印象なのだ。
今やルノー日産アライアンスは世界一の自動車メーカーになったのだから、こうした不正は徹底的に根っこから取り除く必要がある。
もしかしたらルノー日産アライアンスは足かせになる三菱をどこかへ売り飛ばすか畳んでしまうかもしれない。

コメント欄は賛否両論あり、まったく視点のずれた意見があり大いに楽しませていただいた。
むしろ本文より面白いくらいだ。
管理人TomTomが思うに日経側のフェルさんはこうしたシビアな取材には向いていないのだろう。
いつものようにご本人がこのコラムを書いているのだとすれば、まとめが下手くそだし軽妙で独特なタッチが全く無い。
これなら日経の専門記者が取材したほうが良かったのではなかろうか。

我々ユーザが知りたいことは何か?

我々ユーザが三菱に関して本当に知りたいことは何だろうか?
それはきっと三菱が本当に自分で変わる気があるのか?変化しようとしているのか?そしてどのような未来を描いているのか?ということだろう。

三菱に改心の気配があり、その通りに社内外で行動しているならユーザはもう少し見届けてやろうと思うだろう。
今回の日経の記事ではそういった雰囲気はまったく伝わってこなかった。
それよりも今回の燃費不正に対して楽観的過ぎる。
前述したように1度ならまだしも、2度3度と繰り返す体質、ユーザを見下した傲慢な態度が見え隠れする。

三菱が必死にやってますという雰囲気は感じられなかった。
逆に海外比率90%だし、ルノー日産アライアンスの一員になったし、気楽なもんですよという雰囲気がありありと感じ取れる。
これでは日本国内では三菱の存続は難しいのではないかと思った。
ほとんどのユーザがこんな会社の車に乗りたいとは思わないだろう。

三菱はお気楽過ぎる、もっと本気でユーザに向き合わないといけない。
管理人TomTomはこれからも三菱の車を買うことは無いだろう。

今回はこのへんで
では