相変わらず「おもろくない」ダイハツのラインアップ コペンGRには期待したいが…

いつからだろうか?ダイハツのラインアップが面白くなくなって久しい。
なにもこれはダイハツに限ったことではない、日産についても現在のラインアップは全くピンとこないのは同じだ。
この事はコンパクトカーと軽自動車しか持たないダイハツは日産以上に深刻かもしれない。
と考えていたら2019年はじめに東京オートサロンでコペンGRが発表になったのはまだ記憶に新しい。
そんな事を書いてみた。

親会社のトヨタだけがはしゃいでいて置き去りのダイハツ

ダイハツからおもろいクルマが消えてしまってから久しい。
かつてはストーリアX4 や ブーンX4がラインアップされて非常にモータースポーツを意識したラインアップだった
2009年にブーンX4 がラインアップから落ちてからはこうしたおもろいクルマがダイハツには全く存在しない。

唯一気を吐いているのはコペンくらいだろうか。
コペンは軽自動車ではあるがオープンにもなるし、走っても楽しいクルマであることには間違いない。
だがダイハツのラインアップで走って楽しそうなクルマはコペンだけだ。

一方、親会社のトヨタはGRシリーズを着々と充実させて来た。
コンパクトカーとしてはヴィッツGRMNなんて非常に高価で限定車ではあるが好き者にはたまらない。
管理人もヴィッツGRMNは申し込むかどうか大いに迷ったものだ(結局申し込まなかったが…)。

こうしたスポーツカーについて親会社のトヨタと子会社のダイハツの落差が大きいと思う。

Vitz GRMNのステアリングホイールは真円

トヨタのスポーツカー戦略についても疑問はあるが

トヨタのスポーツカーについては86しかり、最近発表された新型スープラしかり、他車種をベースとして成り立っているのはご存知のとおりだ。
スポーツカーの開発が難しいのは分かるが、自前で作らずOEMで作ってしまうところがある意味トヨタらしいところだと思う。

こうした事は多少気にはなるがスポーツカーが無いよりはあるだけマシというところだろうか。
今時こうした大衆向けのスポーツカーを作るのは採算面や設備面で難しいようだ。

新型スープラについてはかなり評判もよく受注も好調だとメディアには出ている。
だが最近のスポーツカーが大きく重くなってしまっているのが気になる。
もっと小型軽量なスポーツカーが欲しいところ。
スポーツカーとして現在では86が最も小型なのではないだろうか(軽自動車を除く)。

小型軽量なスポーツカーが欲しい

2015年にトヨタから発表されていた小型軽量FRスポーツカーのS-FRの計画が無くなったのは非常に残念だと思っている。
管理人はS-FRに対してちょうどよいサイズのスポーツカーがやっと出てくると思っていた。

S-FRはたぶん採算が取れないという理由で開発中止となったのではないだろうか。
その結果が他社のクルマをOEMして作るスポーツカーということになっているのだろう。

小型軽量という意味ではヴィッツGRMNは非常に魅力的だがいかんせん価格が高い。
400万円で限定となると庶民にはなかなか手の出ないクルマとなってしまっている。

こうした背景があり今回のコペンGRとなったのではなかろうか。
もちろんトヨタは小型軽量なスポーツカーの拡充を図りたいだろう、ダイハツはパッとしないラインアップに活を入れたい。
思惑が一致したということだと思う。

問題はコペンGRがどれくらいスポーツカーとしての存在感を出せるかという部分にかかっていると思うのだ。

コペンGR
daihatsu.co.jp

日本ではスポーツカーは軽自動車くらいしか手が届かないのだろうか?

管理人も乗っているS660はご存知の通り、かなりとんがった軽自動車で価格もそれなりだ(軽自動車としてはちょっと高い)。
日本国内では昔のホットハッチ全盛期のような低価格でスポーツ度の高いクルマは数が出ないこともあり作れない。
前出のトヨタS-FRも開発断念となり小型軽量な普通車スポーツカーはスイスポ除いて皆無だ。
そこで素性の良い軽自動車に手を入れてスポーツカーに仕立て上げてしまうという方向性になってしまっている。

小型軽量で少しだけ過激なスポーツカーが欲しいが日本国内では採算割れで作れない。
残された道は軽自動車をいじってスポートカーに仕立てる。
そうするとある程度スポーツカーとしては成立するし、買う側も買えそうな価格になる。
これが日本国内の大衆スポーツカーの現状なのだろう。

こういう現実だと、新車ではS660やコペンGRのような軽自動車スポーツカーを買うか(200万円~)、それとも少々お高いのは我慢してもう少し高価なスポーツカー(400万円~)という二択になってしまうのではないだろうか。
どう見てもちょうどよいサイズの小型軽量の普通車スポーツカーが無いのだ。
どうしてもこれに満足できない場合は2000年前後の国産スポーツカーを中古車で購入するしか無い(EK9とか)。
2000年前後の国産スポーツカーについてもタマが少なくなっていて、その結果価格が高くなっている。

なんだか難しい世の中になってしまったようだ。
走って楽しい小型軽量なスポーツカーが無くなってしまったと嘆きだしてから久しい。
コンパクトカー専門のダイハツがなんとかこの現状を打破できないものだろうかと思う。

今回はこのへんで
では