本日国内発売!新型ランクル300狂想曲に思う これはクルマじゃなくてもう投機対象

管理人はクルマの流通に関しては詳しくはないが最近話題の新型ランドクルーザー300はもう異常だと思う。
クルマそれも新車がこれほど投機対象になったのはあまり聞いたことがない。
そんなことを書いてみた。

クルマの資産価値って?

管理人は今までクルマの資産価値とは無縁だ(これからもそうだが)。
でも限定車とか発売前からすごい人気だとかというのは最近多いような気がする。

例えば管理人が前に乗っていたS660が現在絶版車種となってしまったので中古車価格が上がっていると聞く。
実は管理人は2021年2月にS660を売却したのだが、もう少し後にしたら良かったと思った。
が、よく考えてみると普通に5年弱乗った軽自動車としては非常に良い価格で買い取ってもらったのだった。

在りし日の管理人のS660、コーナリング良し燃費良し、荷物積めない…
在りし日の管理人のS660、コーナリング良し燃費良し、荷物積めない…

さらに管理人が現在乗っているJB74ジムニーシエラは注文から納車まで10ヶ月を要した。
こんなに待ったことは輸入車も含めて過去にない。
最近は落ち着いたようだがJB74ジムニーシエラの中古車価格も非常に高かった。
1年近く待つか、それとも少し割高だが走行の少ない中古車を狙うかということも一時は検討した。

非常に高価な希少価値のあるクルマや歴史的価値のあるクルマなら分かるが、こうした一般のクルマでも需要と供給の関係で価格が高騰することもあるにはある。

個人的には今までクルマの資産価値ってあまり考えたことは無い、資産価値が付くようなクルマにも乗ったことがない。
しかし下取りというかそのクルマを降りる時の売却額はいつも気になる。
できれば5年後とかの買い替えの時期に買取が高価であるに越したことはない。
でもそれだけを考えると好きなクルマに乗れなくなるし、道具として使い倒すということができなくなるのは本末転倒だと思う。

オフローダーって冒険へ出掛けるみたいでワクワクする。JB74ジムニーシエラ林道にて。
オフローダーって冒険へ出掛けるみたいでワクワクする。JB74ジムニーシエラ林道にて。

日本で実際に使われているクルマのサイズ

最近つくづく感じていることだが、日本メーカーの国内市場軽視がどんどん進んでいると思う。
どこの自動車メーカーでもそうだが一番売れる国や地域に向けてラインアップを組む。
それは組織としては当たりまえの戦略だとは思う。
だが母国というか土台がある日本のマーケットに合ったクルマ作りをしているのか?というとそうではないと思う。

管理人が特に感じているのがクルマのサイズだ。
安全面から大型化するのはある程度仕方がないとは思うが、北米仕様などをそのまま持ってくる例も多い。
コストの関係から仕方がない面があるのは理解しているが、日本においてのクルマの使われ方と乖離していると思う。

管理人が住む兵庫県の東の端っこはどちらかと言うと都会の部類だが狭い道路も多い。
今どき5ナンバーサイズにこだわる必要は無いかというとそうでもないと思う。
実は5ナンバーというサイズ(特に車幅)は非常に重要だと思っている。

だから大人数乗らないような普段乗りの使われ方だと軽自動車が一番使い勝手が良い。
でも軽自動車では遠出がしんどい、乗り心地もそうだがもう少しパワーもほしい。
軽自動車ではなく少し大きいサイズで品質が良く、よく走るクルマを作ってくれないものかと思う。

トヨタ ハイラックスtoyota.jp
トヨタ ハイラックス
toyota.jp

オフローダーとしてのランクルとJB74ジムニーシエラ

管理人が現在乗っているのはJB74ジムニーシエラだ。
このJB74ジムニーシエラのサイズは日本の狭い林道とか田舎道で使用するには使い勝手が非常に良い。
だが、JB74ジムニーシエラのオーバーフェンダーは魅力だが、オーバーフェンダーの幅のボディが欲しいと思う。
つまり、JB74ジムニーシエラのボディは少し小さすぎて居住性や積載性が悪い。
ちなみにJB74ジムニーシエラのサイズは全長3,550mm×全幅1,645mm×全高1,730mmだ。
軽自動車と海外でのミニマムなサイズの両方を狙ったためにこのサイズになったと思うのだが、もう少し大きくてよかった。
そうすればホイールベースも伸びて乗り心地も良くなるし荷物ももっと積める。
全幅が5ナンバー枠(1,700mmまで)に収まっていたら日本の狭い道(林道等も含めて)でもなんとかなるサイズだと思う。

一方、新型ランクル300のサイズはどうだろうか?
新型ランクル300のサイズは全長4,985mm×全幅1,980mm×全高1,925mmとなっている。
管理人は過去にメルセデスVクラス(全幅1,890mmだった)に乗っていたことがある。
これでお買い物に行くと駐車場を選ばないといけない、狭いスペースに停めるとドアを開けれなかった。
普段使いには難しいサイズだろう。

新型ランクル300の横幅はこれを大きく凌ぐ全幅1,980mmなので使われる場面が限定される。
都会で太い道路の場所なら問題ないだろうし、中東の砂漠地帯のような場所では全幅が問題になることもないだろう。
だが全幅1,980mmのクルマで日本の林道はまったく無理だ。

日本において新型ランクル300はオフローダーと言うよりはやっぱり高級SUVなのだ。

トヨタ ランドクルーザープラドtoyota.jp
トヨタ ランドクルーザープラド
toyota.jp

新型ランクル300は納期が4年!?

メディアでは新型ランクル300の納期は4年になってしまったと書いてある。
なんと納期4年…、これはどう見ても異常だろう。

メーカーのトヨタだってキチンとしたマーケティングを行い生産計画を立てた結果だろうから完全に予測が外れたということにはなる。
この中に転売目的の購入が数多いと聞く。
その主流が登録なしで購入し、そのまま海外へ輸出するということになる。

管理人はクルマの輸出入には詳しくはないが国内仕様の新しいクルマを登録せずに即輸出するのが可能なのだろうか?
可能かどうかは別にしても、仕入にかなりの金額(新型ランクル300の価格)が掛かるにも関わらず儲けが多いのでこうしたリスクを負った方法なのだろうと想像できる。
こんな事情があるとはいえ受注が予定を大幅に超え4年にもなったことは今まで聞いたことがない。

それほどランドクルーザーのブランド力が強力であることを証明した形になるが、ブランド力が悪い方に出てしまっている。

トヨタ新型ランドクルーザー300toyota.jp
トヨタ新型ランドクルーザー300
toyota.jp

小さなランクルが欲しい

現在のトヨタの本格オフローダー(SUVではない)のラインアップではオフローダーの頂点が今回の新型ランドクルーザー300だ。
その下にランドクルーザープラドやハイラックスがある。

これらのモデルはやはり北米や中東向けのサイズ設定だろうと思う、日本で使うには少々大きなサイズだ。
かつてはランドクルーザー70シリーズ(4ナンバーや1ナンバー)があったが、安全基準に対応不可なため国内向けとしては現在は設定されない。

ここからは管理人の妄想だが、できればタフで本格的なオフローダーとしてJB74ジムニーシエラよりも少し大きな5ナンバーサイズの本格オフローダーは出てこないものだろうか?
それもランドクルーザーの名前を冠したモデルだったらなおうれしい。

今回はこのへんで
では