VWのEA189エンジン排ガス不正問題に思う

    2017/10/30

エンジンのかなりの部分をソフトウェアで制御する現代のエンジン。
そこにECUに含まれるプログラムが重要な役割を果たしているのは周知の事実だ。
VWはそのソフトウェアを細工してテストの際にだけ良い結果を得るという方式でアメリカの排ガステストに臨んでいたという不正だ。
VWロゴ

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スペック通りのNOx排出ができないエンジンEA189

ソフトウェアの操作によりテスト時のみクリーンな排気となるが、それ以外の時はNOxが何十倍も排出されてしまう。
これは元々エンジンの性能が基準に達していないという事だ。

VWにはTDIエンジンでディーゼルエンジンの世界最先端を走っているというイメージがあるが今回の件で根底から覆ることになる。
VWには子会社が数多くありこのEA189ディーゼルターボエンジンを採用している車も非常にボリュームがある。
なんと世界中で1,100万台、アメリカ国内では48万台が対象となる。

このEA189エンジンは日本国内では採用されていないようだが大幅なイメージダウンは避ける事は出来ない。
これはVWもアウディも含め日本に入っていない他のグループ会社も同じだ。
さらに3.0LのV6ディーゼルターボについても現在調査対象になっているとのことだ。

VWグループのブランド
↑ VWグループのブランド、日本で我々が見聞きしている以上のブランドをVWグループは持っている、あのベントレーやポルシェそれにランボルギーニもそうなのだ、世界的に見ればVWブランド信用失墜の影響は計り知れない、画像はVWグループサイトより拝借

幸いなことに日本でのクリーンディーゼルはこれから

今回の件では日本国内での勢力図を書き換える可能性がある。
日本ではクリーンディーゼルに対してやっと最近人気が出てきた。これからディーゼルエンジンの本格的な普及を迎える日本の乗用車マーケットとしても大きな打撃というか足かせになるかもしれない。

VWのライバルメーカーはチャンスとばかりに畳みかける戦略を取るはずだ。
相対的にVW以外の自動車メーカーのディーゼルエンジンが株を上げる事になる。
例えばメルセデスは最近VWより日本国内での販売台数で首位を奪ったがこの動きが加速することになる。
その他のディーゼルエンジンを展開する輸入車メーカー、BMWやボルボについても相対的に人気が出る事だろう。

日本車メーカーでも海外でのみディーゼルエンジン搭載モデルを展開しているが、これを国内投入の動きを加速することになると思う。
ひょっとしたらスバルのボクサーディーゼルがやってくる可能性もある。

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どうやってソフトウェアのコントロールをしたのだろう

実際のVWの不正の内容はこれからの捜査を待たなければならないと思うが、どういうカラクリなのだろうか。
簡単にごまかせるようなテスト内容なのだろうか。
もしそうであればテストのやり方も見直さないといけないだろう。

これは日本国内での排ガステストや認定についても同じことが言える。

2015/09/24追記

問題のエンジン制御ソフトの動きが少しづつ見えてきた。
それらを総合すると次のようになるらしい。
・制御ソフトは常に動いていて車のあらゆる部分を監視している
・その監視内容はステアリング操作、スピード、エンジンの状態等を監視
・監視内容がテストのためのパターンと同じかどうかを常にマッチング
・テストのためのパターンと判断すれば排気ガスを綺麗にする

という動きをしているらしい。つまり自動的にプログラムが判断をしているという事だ。
テストではないモード(ユーザーが使う)であればNOxが40倍にもなる。
こんなソフトが仕込まれたエンジンが全世界で1,100万台も出回っている。
これは酷いとしか言いようがない。

現代の車はソフトウェアで走る

現代の車はソフトウェアの塊だ。
ありとあらゆる箇所にソフトウェアが内蔵されて制御を行っている。

管理人TomTomはこうしたソフトウェア偏重には少々疑問が残るが、この方式以外に車が直面する問題を解決する方法も無い。
このまま行くとソフトウェアの検査が必要になったり、ECUを封印したりという規制に発展する可能性もあるだろう。

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VWはどうなる?

これからVWは制裁金、リコールに関する費用、これから起こされる裁判での費用等でのダメージは非常に大きい。
この金銭面でのダメージでVW自体が潰れることは無いと思うがかなり深刻だ。

しかしユーザー側ではこの件のエンジン改修はリコール扱いで良いと思うが、VW側は確信犯なだけにその費用の全額損金算入はどうかと思う。

管理人TomTomはこれが悪い方向で株式問題でこじれているスズキへ向けられない事を祈るのみだ。

2015/09/26追記

スズキとの問題はお互いの株式の売却が今月末に完了するようなので一安心だ。

元々非常にお固いイメージのVWだけに今回の件でユーザーの受ける印象は非常に悪い。
その結果ユーザーの信用は失われ販売面においても深刻な打撃を与える事になる。

問題はそこからユーザーに対してVWがどういう手を打つかにかかっている。

2015/09/26追記1

VWでは9/25に監査役会を開催し様々な決定を行うようだ。何かしら発表がある事だろう。

2015/09/26追記2

VWの会長に現ポルシェの社長が就任したようだ。

VWのEA189エンジン排ガス不正問題シリーズ記事

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今回はこのへんで
では

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