年代別のHIDバルブはかなりニッチなマーケティング 年齢のせいではなく本当に見やすいのはどれだ?

最近カーメイトから40代から50代向けの補修用HIDバルブが発売になった。
この商品の触れ込みは、40代から50代の人には高ケルビンは見えにく低ケルビンのモデルを選択する傾向があるというものだ。
本当にそうなのだろうか?、それとも40代から50代を例えに出した高ケルビンバルブへの反発なのだろうか?
いずれにしても、夜間のドライビングで本当に見やすいケルビンとはどんなものだろうか。
そしてクルマやパーツにも年齢別のマーケティングが必要なのではなかろうか。
そんな事を考えてみた。

ヘッドライトは白ければ良いというものじゃない

管理人TomTomは、以前に高ケルビンのライティングは好みではないと書いた

世間ではここのところ何年かは、なんでもかんでも白っぽい光であれば良いということで10,000ケルビン超えも珍しくなかった。
だが、実際に使ってみると非常に見えづらいということが分かるだろうと思う。
まさにカッコだけなのだ。

管理人TomTomは、HIDバルブで7,000ケルビンあたりまで試してみたが、6,000ケルビンを超えるとドライビング時に見づらいことこの上ない。
なぜ見にくいかと言うと路面の陰影が出ず、ベターと見えてしまうことだ。
つまり遠近感のない視野となってしまい、肝心の路面のアンジュレーションや状況がよく分からない。
さらに雨天時には光が拡散してしまい、肝心な見たい場所まで光が届いていない。

あまり白すぎる色温度もあかんということだ。

年代別のHIDバルブ設定とそのマーケティング

カーメイトの40代から50代向けの5,000ケルビンのHIDバルブ
carmate.co.jp

管理人TomTomは、ハロゲンランプの時代から4,500ケルビンあたりの色温度が好みだ。
だが現在ではメーカー純正のLEDヘッドランプでは5,500ケルビンあたりが主流になっている。
現在ウチにあるBRZもS660もおおむね同じくらいの色温度となっていて、好みの色温度よりも少々白っぽい。。
できれば、心持ち色温度を下げたい気もするが、これでもギリギリなんとかなる範囲だろう。

今回取り上げたのは40代から50代向けのHIDバルブとなっていて、色温度の設定は5,000ケルビンだ。
その背景には40代から50台の人には4,400ケルビンのHIDバルブがよく売れていたということがあるらしい。

マーケティングとしてみれば、これはなかなか画期的なのではなかろうか。
車のパーツで、こうした設定は今まで無かったからだ。

よくよく考えてみると、クルマというのはユーザの年齢層が非常に幅広い。
これだけユーザの年齢層が幅広い商品というのも珍しいと思う。

そこへ年齢別の車のパーツを設定したことが、ある意味画期的だと思っている。
だがよく考えてみると、今まで色温度の高さを競い合ったサードパーティーが別のセグメントを見つけたということも言えるだろう。
サードパーティーが手を変え品を変え商品をアピールするということだ。

前述のように、管理人TomTomは4,500ケルビンあたりが見やすいと以前から思っていたからだ。
白ければ良い、という時代から実質的な時代へと変わってきたように思える。

結局年齢別の設定とはうまい表現だが、実質本位のモノが売れだしたということだろう。
こうしたユーザの動きは興味深い。

クルマ自体も年齢別にセッティングができればよいのに

パーツではこうした画期的な年齢別商品が出てきたが、肝心のクルマはどうだろう?

クルマは、それこそ免許取りたての18歳の若者から、果ては80歳の現役ドライバーまでいるのだ。
それほどユーザの年齢層が幅広いのに、画一的な商品作りしかされていないのが逆におかしい。

さらにユーザのスキルに応じた選択肢というのも非常に限られると思うのだ。
そのあたりの区分けと言うか、セグメント分けがクルマの場合は非常に大雑把だと思う。

例えばスキー板を選ぶ際には、ユーザのスキル別に商品ラインアップがあると思う。
スノーボードでも同じだ。
単純な比較は少々無理があるとは思うが、こうした考え方はクルマにはない、いやこうした考え方をすること自体がタブーなのではなかろうか。

一般車は免許証を持っていれば誰でも運転できるという前提があるように思う。
これが超高級車や特殊な車となると、そうはいかない、車を動かすのに特別なスキルが要求されるようになる。
つまり我々一般人が目にしているクルマというのは、世間一般向けの汎用品で誰でも動かすことができないといけない。
だから、ドライバーのスキルを選ばないし、誰が乗っても動かし方くらいは分かるようになっている。
面白いものだ。

スキルではないが想定するユーザ像を持ったクルマに関してのマーケティングも無いわけではない。
例えば、30代の小さな子供がいる家庭をターゲットとしたクルマだとか、家庭の奥様が子供の送迎やお買い物に使いやすい車だとかだ。

老齢化時代のクルマってどんなものになるのだろう?

最近管理人TomTomは遠近両用のメガネを新調した。
単純に老眼が進んでメガネの度が合わなくなったという理由だ。
老眼は年寄りだけのものではなく、最近では驚くことに30代後半から老眼の兆候のある人が多くなっているということだ。

管理人TomTomの場合は、老眼と言ってもまだマシな方だ。
もっと若い人で老眼が酷くて小さな文字が見づらいという人は周りにかなりいる。

老眼も度を越すとクルマのインパネに書いてある文字が見えにくくなる。
それでも運転しなければならないので、遠くが優先になるのは仕方がない。
だからインパネに何が書いてあるのかよく分からないで運転している人も多いのではないだろうか。

また最近のクルマは運転時の情報量が多くドライバーは大変だ。
メーター自体がディスプレーになっていて、情報の表示やナビも表示する。
さらにタッチパネルがはびこり、ブラインドタッチが出来ないコントロールも増えてきている。
やはりクルマのこtントロール類はブラインドタッチできるものが基本だろうと思う。

管理人TomTomの場合、運転時のことを思い浮かべてみると次のような操作を常時行っている。

  • メーターパネル、主にスピードメーターとタコメーター
  • ナビ画面
  • スマートフォン画面
  • レーダー探知機画面
  • 空調のコントロール
  • オーディオのコントロール

これらはもっともっと単純化していかないと、情報に埋もれてしまい運転がしづらくなることは明白だ。
年寄りにはクルマを運転しずらい時代になってきたのではないだろうか。
それにアフターパーツもこうした事を真剣に考える必要のある時代になってきたと思う。

今回はこのへんで
では