BRZ脱輪の顛末記その2 代車にイロイロ乗ってみて感じたこと

現在BRZは脱輪によるダメージを修理中である
結局、保険を利用して修理を行うようになったので盛りだくさんの修理内容となった。
その修理期間は長丁場となり約1ヶ月弱かかる予定なので代車をお借りした。
普段乗っているクルマと他のクルマを比較する良い機会だ。
そんなことを書いてみた。

代車はインプレッサスポーツ

代車として最初に借りたのがレンタカーのインプレッサスポーツだった。
グレードは「1.6i-L EyeSight」で、インプレッサスポーツでは一番ベーシックなグレードとなる。
お借りしたインプレッサスポーツの個体はレンタカーではあるが走行距離3,000kmほどの、ほぼ新車だった。

スバルインプレッサスポーツの「1.6i-L EyeSight」

subaru.jp

ドアはペランペラン

第一印象として印象的だったことは面白いことにドアの閉まる音がペランペランだったこと。
運転席に乗り込んでドアを閉める際にドア自体も軽い印象だが、閉まるときの音もペチャという感じだった。
これは管理人TomTomが普段乗りなれているBRZやS660との比較で思ったことを断っておく。

ステアリングは軽々

走り始めてみるとステアリングホイールが大変軽い、いやステアリングホイールだけではなくすべてのコントロール類が軽い。
ステアリングホイールの操作感は少々頼りなく剛性感も感じられなかった。
足回りもダンピングが大いに効いているという状態とはかけ離れていて、フワフワで街中でもかなりの姿勢変化を許す。
街中をゆったりと走るには少々フワフワすることを除くと良い感じだ。

なぜだか運転しやすい

街中を走り始めてみるとクルマのサイズの割に大変運転しやすいことが印象的だった。
ハッキリとした理由はなぜだか分からないが、たぶん次に上げる理由によるものだろうと思う。

  • 運転席と各ウィンドウの関係が適切で見切りが良い
  • ボディーの感覚がつかみやすい
  • ミラーが大きく視界が良い

というような主に視界から来る安心感からだろうと思う。

ミッションはイマイチ

インプレッサスポーツを運転するのは初めてではないが、いつもCVTにはガッカリする。
特に街中での極低速時の挙動には大いに不満。
というのは発進すると、ある程度の速度か回転数でCVTモードに入る。
この時アクセル開度が小さいと失速してしまう、あわててアクセルペダルを踏み込んでもレスポンスが悪くてイライラする。
一定の速度に達してしまうとどうってことはないのだが、街中ではストップアンドゴーが多いから大いに気になるところだ。

代車はLEDヘッドランプだった

代車のインプレッサスポーツに夜乗ってみてビックリしたのはヘッドライトがLEDだったことだ。
「1.6i-L EyeSight」グレードはノーマルではLEDではないが、借りた代車はオプションのLEDハイ&ロービームランプ+ステアリング連動ヘッドランプが付いていた。
これなら夜の視界は快適だ。

鉄チンホイールにホイールカバーと思いきや…

インプレッサスポーツの「1.6i-L EyeSight」は16インチのタイヤホイールを履いているが見た目はしょぼい。
17インチや18インチを履いたモデルでは非常に良いカッコ良い、それと対象的に16インチを履いたモデルは普通の車感が半端ない。
管理TomTomは16インチのホイールを見て鉄チンホイールだと思い、念のために触ってみたらアルミホイールだったというオチが付く。

総合的にインプレッサスポーツ「1.6i-L EyeSight」は良い感じ

ドアの閉める時の音とか内装のチープ感はあるが、運転はしやすいし安全装備も充実、そして何よりも価格が安い。
日常使用するのに十分な装備や使い勝手、安全装備もバッチりでFFで200万円を切る設定となっている。
これにはビックリだ、この価格はS660の安い方のグレードよりも安いのだ。

代車はトレジア

次にやってきた代車はトレジアだった。
最初トレジアって聞いた時に失礼なことだが、どんなクルマ?って聞き返してしまった。
管理人TomTomにとってそれほどトレジアって車名が馴染みのないクルマだった。
現在も代車としてお借りしているトレジアは走行距離15,000kmの比較的走行距離の少ない個体だ。

トレジアってなんだ?

よく考えてみるとトレジアはスバルの車名、オリジナルはトヨタのラクティスといえば分かりやすい。
ラクティスならそこら中に走っているクルマだと思う。
うちの近所にも生息しているのだった。

絶版となっているラクティス/トレジア

現在では絶版車となってしまっているラクティス/トレジアだが、そこそこ売れたクルマだという印象がある。
管理人TomTomの個人的な印象では、なんとも中途半端なコンセプトのクルマだという感じがする。
というのはサイズはコンパクトなのに背が高い。
背を高くするなら、もう少し前後にサイズがほしいところだと思う。
確かに乗り込むと天地方向には余裕があり開放感がある。
だが同じビッツなんかと比較すると天地方向以外は同じサイズ感なのだ。
ここのところが非常に中途半端だと思う。

全体的に剛性感がない

トレジアに乗ってみて強く感じたのは剛性感が無いことだ。
ボディは街中を走っただけでも頼りなく感じるし、ステアリングは不快な振動を伝えてくる。
サスペンションはふんわりしてストロークはあるが、やはり頼りなく感じる。
そしてブレーキも剛性感がなく、どれくらい踏んだらどれくらい効くのかがよく分からない。
設計が古いのが影響しているのか全体的に剛性感がなく頼りない感じが強い。

やはりCVTって…

インプレッサスポーツのCVTもそうだったが、トレジアでもCVTの印象が大変悪い。
やはり発進直後にひどい失速感が伴うのだった。
街中での極低速時の扱いで大いに不満が残る、みなこれで満足して乗っているのだろうか?

やはりドアがペチャという感触

ドア自体が軽いということもあるし、閉まる時の音がなんともだ。
音で表すとペチャという感じだろう。
できればドアは閉まるときに車内の空気が邪魔をする感があって、ドア自体が少し重たくて、閉まる時の音がバフンという感じが好きだ。

トレジアは設計が古いという印象

何日かトレジアに乗ってみて感じたことは設計が古い印象があるということだ。
現代の感覚では、しっかり感に乏しく剛性感が感じられない。
また運転席から見る視界にもそれが現れていると思った。
背が高い割にはそれほど視界は良くないのだ。
やはり新しいクルマのほうが安全に快適に走れるように思う。

スポーツカーは付加価値

今回BRZの修理にともない代車として2車種を借りたことでよく分かったことがある。
それはボディの剛性とか、ステアリングホイールのしっかり感、ブレーキのリニア感、それに気持ちの良いエンジンの感触がスポーツカーには備わるということだ。

普段使いは普通で良い

逆に言うと普段使いのクルマではこうしたスポーツカーの感触は不要だということだ。
近所へのお買い物や家族の送迎ではこうした感触はなくても全く問題は無い。
普通に運転できて燃費が良くて安全であればOKなのだ。

スポーツカーの存在意義

でもドライビングする立場に立つと気持ち良いに越したことはない。
スポーツカーはドライビングする人間の感性を刺激し満足させる要素が必要だ。
こうした部分にコストを掛けてしっかりしたクルマを作るということがスポーツカーだと思う。

S660に改めて感じたこと

もう一つ感じたことがある。
S660のこうした感触がかなり高レベルにあるということに気がついた。
軽自動車だからといってスポーツカーとしてのこうした感触に関することに手抜きがないということだ。
今回他のクルマを運転比較してみて、改めて感じた。
やはりホンダのSシリーズというバッチが付いていることは伊達ではない。

やっぱりスポーツカーは気持ちの良いものだ。

今回はこのへんで
では