ダイハツ新型「ロッキー」は少々軟弱になったが今どきの装備がてんこ盛り

ダイハツ「ロッキー」といえば懐かしく思う人も多いだろうと思う。
初代の「ロッキー」は一昔前にダイハツから出ていたクロカン4WDの名前だった。
今回ダイハツからやっと出てきた新型「ロッキー」は先代から見ると少々軟弱になったという印象だ。
だがよく見てみるとかなりの力作となっていて力の入れようが分かるモデルとなっている。
そんなことを書いてみた。

貴重な5ナンバーのSUV

ここではあえて新型「ロッキー」のことをSUVと表現することにした。
成り立ちとして明らかにクロカン車ではないからだ。
新型「ロッキー」のライバル?となるかどうかまだ分からないが、新型「ジムニーシエラ」とぶち当たると思う。

このサイズ、つまり5ナンバーサイズのSUVはモデルが絶えて久しい。
新型「ロッキー」は生産が終わったビーゴ/ラッシュの実質後継となるモデルだ。
このクラスのSUVはトヨタでもラインアップがなく日本ではしばらくビーゴ/ラッシュの独占だった。
もちろん当時のジムニーシエラはあったのだが、実用的な4座を備え、4WD機構があり、ということでは少々性格が異なる。
決定的に異なるのはキチンと4人乗車ができるかどうか、というポイントだろうと思う。

4WD機構に期待

冒頭に軟弱になったと書いたが、それは4WD機構のことを指している。
先代「ロッキー」はもちろんクロカン4WDなのでパートタイム4WDだった(副変速機とフリーハブを装備する)。
一方、今回の新型「ロッキー」はダイナミックトルクコントロール4WDという機構を持つ。

管理人も4WD車に乗っていた時期がある。
クロカン4WDの部類だったので副変速機とフリーハブを備えたモデルだった(ビッグホーンと初代ランクルプラド)。
実際に自分でクロカン4WDに乗ってみて、実際に4WDへ副変速機を選択し、フリーハブをロックしたことは何度あっただろう。
管理人はスキーが趣味だったので雪山に行くと4WDが実力を発揮したものだ。
その回数は1年に多くて4回~5回くらいだった、その他の季節は2WDで走っていた。
管理人が住んでいる場所は兵庫県の東の端っこだが、家の近辺は雪は全く積もらない。
日常では4WDは全く不要なのだ。

最近、管理人は4WD車が欲しいと考えている。
それは冬の間に様々な活動をしてみたいという考えからだ。
冬の間、管理人の居住する地域には積雪はほぼ無いが、積雪地域へ出掛けていこうと思うのだ。
それには今乗っているクルマにスタッドレスタイヤを履かせれば良いことだというのは分かる。
だが、ちょっとした冒険ができなくなってしまう。
例えば除雪された幹線道から外れて入り込むとか、林道に入ってみるとかとうことなのだ。

今回の新型「ロッキー」のダイナミックトルクコントロール4WDはかなりよく考えられた機構だとメディアにあった。
各メーカーが出していた俗に言うスタンバイ4WDは一般道を普通に走るには差し支えない。
だがシビアな状況になったときに少々難がある。
ダイナミックトルクコントロール4WDがこうしたスタンバイ式の4WD機構の弱点を払拭できるのかどうかが気になるところ。

ダイハツ新型「ロッキー」の4WD機構の説明画像、たったこれだけしか説明がない、本格的な用途には向かないとメーカーが自ら主張しているということなのだろうか?
ダイハツ新型「ロッキー」の4WD機構の説明画像、たったこれだけしか説明がない
daihatsu.co.jp

1.0Lガソリンターボというのもベストチョイスだろう

世間では一時期のディーゼル熱がスッカリ冷めてしまったようだ。
輸入車が多少頑張っているが、国産車で力が入っているのはマツダくらいだろうか。

この原因はいくつかあるだろうが、ひとつには使い方の問題があると思う。
買い物用途のようなちょい乗りが多いとディーゼルには厳しい。
管理人のように一気に400kmも走ってしまうような使い方のほうが向いているのだろう。

それに管理人は強く感じるのだが、最近の輸入車のディーゼルって車内は静かだが外はトラックみたいな音がする。
配達のトラックが来たと思って外を覗いたら輸入SAVだったということが何度もある。

SUVは車体が大きく重いという特性があるのでトルクが必要だ。
今回の新型「ロッキー」の1.0Lガソリンターボという選択はそういう意味だと正解だと思う。
1.5Lターボ無しガソリンよりも確実にトルクは出るだろうし、小排気量ターボのほうが燃費も稼げる。
新型「ロッキー」のスペックを見たみたが、4WDモデルの最上位グレードでも車重が1,050kgしかない。
これはかなり軽い部類になるだろう。
ちなみに軽自動車の新型ジムニーのMTモデルで1,030kg、ATモデルで1,040kg、新型ジムニーシエラのATモデルで1,090kgとなる。

安全装備も現在の最先端だと思う

スペックを見ただけだが、安全装備についても現在考えられるベストな装備となっていると思う。
さすがにトヨタ/ダイハツが満を持して投入するコンパクトSUVだと思う。
これだけの安全装備ならSUVでなくても最先端だ。

管理人が特に注目しているのはADB(アダプティブドライビングビーム)と呼ばれるヘッドライトの仕組みだ。
コストで厳しいコンパクトカーにこの技術を投入してくるのは、かなり気合が入っていると見た。
高級車では輸入車を中心に国産車でも用いられている技術だ。

そのうちに自動ブレーキの実態などはメディアが明らかにしてくれるだろうと思う。

本物感を求めるかどうかだろうと思う

管理人の勝手な妄想だが、ココで言う本物感とは何か?
具体的には新型ジムニーシエラか?、それとも新型「ロッキー」か?ということだ。

本当の道具感のあるクルマって様々なところが日常仕様にはオーバークオリティだ。
車重もそうだし、装備もそうだろう、効率も機能や頑丈さを優先するあまりに悪い部分がある。
それは本当に必要なときに性能を発揮できるようにするための保険のようなものだ。

管理人が4WD車を選ぶとしたら、果たして自分の使い方にどちらを優先するか?という部分が問題となる。
重くても効率悪くても頼りになる本物を選択するのか。
それとも発揮する機会が少ない機能には目をつむり実用性を重視するのか。

こういう選択をしなければならない時にいつも思うのは複数台数を目的別に所有できれば問題は一気に解決するということ。
一般人には制約がたくさんあるのでいつもココで大いに迷うことになる。
長くじわじわと味わうのであれば本物と付き合ってみたいという願望は大いにある。
悩ましい問題なのだ。
まだ買いもしないのにこうしたことに妄想を膨らましているのがおかしい。

今回はこのへんで
では