三菱「アウトランダーPHEV」の電池問題:その2、37万分の3って?

以前も取り上げた三菱自動車のアウトランダーPHEVの件だが中間報告がされている。

電池問題中間報告

それによると異物混入を確認するための工程(スクリーニング工程と言うらしい)にセットする際の人為的な問題だと言う事だ。
つまりスクリーニング工程に入るために、製品を検査機械に人間がセットするらしいのだが、この時に衝撃を与えた事が原因ではないかと言う事である。この衝撃により内部の部品に損傷が生じたのではないかという見解だ。
今回の場合で厄介なのは、外見からは判断が付かない事で、内部の損傷が37万分の3と言う確率で起こっているらしい。これにより内部短絡(ショート)が起こり溶損に至るということらしい。
いや難しい時代だ。自動車の部品でも精度の求められるモノは沢山あるが、必ず動作させてみて正常に動くかどうかをチェックするだろう。今回のリチウムイオン電池の問題は新たな問題を露呈した形だ。

難しい事前のテスト

しかし、今回のようなケースだと実際に充電してみて車から煙が出るかどうか?!のようなテストになってしまう。
車に搭載する前に充電のテストはできないものなのだろうか?していないのだろうか?個人的には非常に気になるポイントだ。なんらかの事情があってこういうテストをしていないのであろうが、ここは実際にやるべきであろう。
細かい事情は分からないが、機械でもソフトウェアでも納品前に十分テストを行い要求されている性能が出ているかどうか、また不具合は無いかと確認するのが当たり前だと思う。この当たり前の事が出来ていないのは全く基本が出来ていないのでは無いんだろうか?
この辺りはより詳しい説明が欲しいところだ。

今日はこのへんで
では