クラッチスタートシステムは安全のために何かを捨ててしまったのか?

 

最近のマニュアルミッションのクルマにはクラッチスタートシステムなるものが装備されているのは皆さんご存知のとおりだ。
このクラッチスタートシステムはおおいに邪魔に思う人も多いようだ。
管理人はこのクラッチスタートシステムが全く気にならないのだった。
その理由はいくつかあるが、クルマに乗り込む際には一種の儀式的なことをしているからなのかもしれない。
そんな事を書いてみた。

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昔々、クルマが丈夫じゃなかった時代

 

S660のクラッペダル改善、ハイリフトクラッチペダルカバーを装着

管理人TomTomが若い頃、クルマをいたわるためにイロイロと教わったことがある。
その内容に納得ができたので、いまだに実践しているのだった。

昔のクルマと言っても、管理人TomTomが若かりし頃(30年くらい前)なので、それほど遠い昔のことではない。
その頃のクルマの弱点は、電装品だったり、バッテリーだった。

だから、赤信号等で停止すると、ハロゲンランプのヘッドライトをこまめに消灯して電気の消費を少なくした。
エンジンをスタートさせる際にも、必ずクラッチを切って、セルモーターの負担、ひいてはバッテリーの負担を軽くしようとしていた。
クラッチを繋げたままセルモーターを回すと、ミッションのカウンターシャフトまでセルモーターで回すことになる。
寒いときなどはミッションオイルは相当固くなっているから、かなりの負担がセルモーターにかかることになるのは容易に想像できる。
さらに、雨の日はクルマが赤信号等で停止するとワイパーも停止している。

昔のクルマはこうしたことに気を使わないといけなかった。
現代のクルマはそれほど気にすることはないと思うのだが、管理人TomTomはこれらの事は今でも実践している。
ただし、ヘッドライトは消さなくなった。

緊急措置は必要なくなったのだろうか?

もうひとつ重要な事がある、それは教習所で習ったことなのだが、今では通用しないか不要なことなのだろう。

それは踏切の中でエンストし、クルマが停止してしまったときの事だ。
この時はミッションを1速に入れて、クラッチを繋いだままセルモーターを回すことで、少しづつクルマを移動させて踏切の外に移動するという緊急手段を教わった。

これは現代のクラッチスタートシステムが装着されているクルマでは不可能なことになる。
それではこうした緊急事態に対応する手段が、現代のマニュアルミッション車に残っているか?と問われると、無いということになる。
クラッチスタートシステムにより、こうした緊急対応手段が消えてしまった。

しかし、この事は表と裏の関係になる。
リモートスタートシステムのような、無人でのエンジン始動や、ウィンドウから手を入れてエンジンを始動する際に、クルマが意図せず動いてしまう、というデメリットを回避するということを重要視したのだろう。

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クルマを乗り出す際の儀式的なもの

皆さんも、今からクルマを乗り出すという時に、何かルーチンワーク的なものをしているのではないだろうか。
スポーツ選手のように毎回決まった動作をして、感触を確かめながら順序よくこなしていくようなことだ。

管理人TomTomの場合は、それがシートに座って、クラッチを踏んで、エンジンを始動するということなのだ。
順番に上げていくと、毎回次のようなことをしている。

  • クルマのまわりを一周して観察する
  • ロックを解除してドアを開けて車内を観察する
  • シートに乗り込んでポジションを確認する
  • クラッチを踏んでエンジンを始動する
  • エンジンが掛かったら回転計を見て回転数を観察する
  • いつもと変わった音がないか観察する
  • 乗り出すための準備を行う(ミラーを合わせたりシートベルトしたり等々)

と言った具合だ。

そうこうしていると回転数の高かったアイドリングも徐々に低くなってくるのでスタートする。
暖気運転とまではいかないが、すぐにはスタートしない。

マニュアルミッション車のサイドブレーキは信用ならん

S660マニュアル駐車のページ

もひとつ、エンジン始動時にクラッチを必ず踏む理由がある。
それはマニュアルミッション車のサイドブレーキを信用していないからだ。

サイドブレーキがディスクブレーキにつながっているクルマは特にサイドブレーキが甘い。
坂道でサイドブレーキだけでは停止ができなかったり、動いてしまうことは日常茶飯事だろう。
だから駐車する時には、1速かリバースギアに必ず入れるようにしている。
ミッションがギアに入っているので、始動時には必ずクラッチを切らなければならないわけだ。

管理人TomTomの場合は、こうした理由でエンジン始動時には必ずクラッチを踏むようにクセが付いている。

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そもそも無人でエンジンを始動すること

管理人TomTomは関西に住んでいる、それも大阪に近い兵庫県の東の端っこという場所だ。
このあたりは、1年のうちでも道路に積雪があるという日が無い年のほうが多い。
つまりスタッドレスタイヤは不要だ。
現に管理人TomTomもスタッドレスタイヤは持っていない。

こういう地域なので、朝一番でクルマに乗り込む際に、寒くてどうにもならないという事はない。
ましてガソリン車なら、結構短い時間でヒーターから温風が出てくるようになる。
これがディーゼル車ならかなり時間がかかるだろう。
住んでいる地域により、こうした事は異なってくると思うので、一律にああだこうだと言っても始まらない。

だが、クルマに乗り込むということをしないまでも、クルマのそばにいるということなら理解できるのだが、遠く離れたところからクルマも見ないでリモコンによりエンジンを始動するという事が理解できない。
エンジンをかけるだけだから、クルマが動き出すわけではないが、日産の提唱している猫バンバンみたいなこともあるだろう。
やはり実車を確認しないと不安に思うのだ。

技術は進化しているがクルマは機械モノだ

S660の洗車:S660のエンジンルームは水が上からかかることが想定されている

クルマに限らず機械はどれでもそうだと思うが、動き始めの暖気運転のような、慣らしのようなものが必要だと思っている。
機械自体の精度が上がり、フリクションが小さくなっていたり、オイルの性能が良くなっているので昔ほど長い暖機運転は不要だろう。

エンジンの中を想像するに、放置した後の動き始めは油膜が薄いか切れていることもあるかもしれない。
そうした時にエンジンを始動して、すぐに回転を上げてしまうのは機械に良くないのは目に見えている。
こんなことを考えながらクルマに乗り込んでいるというわけだ。

忙しいのにそんな事を考えていられるか、というご意見もあるだろうが、クルマ好きならこうしたことに思いを巡らすのもたまには良いだろう。

今回はこのへんで
では

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