いよいよ予約開始のVitz GRMN 痛いのはお財布と足か!?

以前から気になっていた Vitz GRMN を扱っている GR Grage に出向いてみた。
それも過去に出かけた2店舗とは異なる3店舗目だ。
すると、なんと Vitz GRMN の実車が展示してあるではないか!
管理人は先代の Vitz GRMN も含めて初めて実車を見た。
外観はカタログやWebサイトで見るモノとそう変わらなかったが、いくつか新発見もあった。
そんな事を書いてみた。

Vitz GRMN に感じた意外とストイックなトヨタの考え方

以前にトヨタのGRMNシリーズについては、意外とストイックなモデルだと書いたことがある
それは印象として今でも変わらないし、Vitz GRMN 実車を目の前にしても改めてそう思ったのだった。

今回出かけた GR Grage は管理人TomTomの自宅からそう遠くないところにある。
以前から気になっていたのだが、やっと訪問することができた。
突貫工事でなんとか間に合わせたらしく、4月に入ってからもいまだにスタッフがあわただしく動き回っていた。

ショールームに入ると、4台ほど展示があり、その中の1台が Vitz GRMN だった。
実車の外観はカタログやWebサイトの通りだ。
それなりに外観は空力付加物が付いているが、思ったほど派手ではないところが気に入った。

ざっと一周りして一番気に入ったところがステアリングホイールだ。
ステアリングホイールの形状は今どき珍しく真円となっている。
他の自動車メーカーでは真円ではなくD字型のシェイプものが多い。
ステアリングをクルクルと回すとよく分かるが、真円でないと次に掴む時にうまくつかめない。
管理人TomTomが乗っているS660のステアリングホイールもD字型のシェイプをしているが、操作しづらいことこの上ない。
さらにステアリングホイール上部にセンターマークが施してあり、まるでラリー車のような仕立てなのだ。

Vitz GRMNのステアリングホイールは真円

こうしたところを見ると、トヨタは我々が思っている以上にストイックなクルマを作ろうとしていると感じる。

Vitz GRMN の実車を見て新発見いくつか

やはり百聞一見にしかず、とはよく言ったものだ。
Vitz GRMN を眼の前にして見るといくつか新発見があった。
それは管理人TomTomが知らなかっただけというしょうもないこともあるが、メディアでは紹介されない部分もあった。

1本ワイパーに驚く

Vitz GRMN を見てびっくりしてしまったのだが、なんと1本ワイパーなのだ。
管理人TomTomは1本ワイパーは、あまり好きではない。
雨天の時に拭き取り範囲が狭くなるのが嫌だからだ。
なぜ、わざわざ Vitz GRMN は1本ワイパーなのだろうと思った。
それをスタッフに質問してみると、Vitz自体が1本ワイパーであるということだ。
これは知らなかったというか興味がなかったから気にも止めていなかった。
ベース車の普通のVitzが1本ワイパーなら、それほど心配せずとも良いだろう。

今どきのVitzは1本ワイパー

なかなか良い感じのコントロール類

ドライバーズシートに座るのが許されたので、じっくりとコントロール類を観察してみた。
前述のようにステアリングホイールは良い感触だ。
太すぎず細すぎず、グローブをした手にちょうど良い太さで真円である。
テレスコピックとチルトが効くのである程度は調整できる。
だが、シート高が最低位置でもまだ高い、もう少し低くしたいところだ。
また噂通り、ウィンカーは左側にある、当然右はワイパーとなる。
車内の質感は400万円のクルマとしては満足できないが、内装で購入するクルマではない。

Vitz GRMNのインパネはやっぱりVitz

クラッチが重い

次にクラッチペダルを踏んでシフト動作をしてみた。
するとクラッチペダルがかなり重いではないか!
管理人TomTomが普段乗っているのがS660なので比較すると、かなり重く感じた。
きっと今のままの体力だと、渋滞中は運転がつらいかも知れない。
200馬力を制御するクラッチだからある程度重いのは覚悟していたが、想像よりも重かったのが印象的だ。
シフトはS660よりもショートストロークで、かなりゲートが正確に感じられた。
きっとこのシフトフィールなら楽しく乗れるはずだ。

他で見たことのないマフラー位置に驚く

Vitz GRMN をリアから覗き込んでみて仰天した。
マフラーのタイコ分が右リアホイールのすぐ内側にあり車体の中で一番低い位置にある。
この部分のこの高さはちょっと難儀するかも知れない。
例えばサーキットで内側の縁石から、さらに内側のダートに落としたような時にタイコ部分が縁石に接触する可能性がある。
また道に比較的大きな石があり、それをまたいだような時にも接触するかも知れない。
段差に片輪を上げて駐車するような場合にも当たるかも知れない。

Vitz GRMNのマフラーはタイコが右リアホイールのすぐ横にあるし低い
Vitz GRMNのマフラーは床下で一番低いのではないか

エンジンは無駄な装飾が一切ない

Vitz GRMN のエンジンルームに目移してみると、これまた面白い。
というのはエンジンに装飾が一切なされていない。
通常ならヘッドカバーに見栄えを整えるようにプラスティックのカバーが付くのが当たり前になっている。
だが Vitz GRMN ではそうしたエンジンルームの装飾が一切排除されている。
なかなか質実剛健というかストイックな印象。

下はVitz GRMNのエンジンルーム、装飾が一切ないところがストイックだ。
エアクリーナーの右側にあるのは、展示中の電源供給装置なので関係ない。

Vitz GRMNのエンジンルームは一切装飾がない

シートの座り心地は上々

標準でついてくるシートはリクライニングバケットという風情のシートだ。
かなり深いサポートを持つほうだとは思うが、スポーツ走行を本格的に行うのであれば役不足だと思った。
さらにシートのハイトが、最低位置でもまだ高く、スポーティな雰囲気がでていない。
もう少し低くしたいところだ(管理人体型による)。

Vitz GRMN の実車の全体的な雰囲気は合格

マジマジと Vitz GRMN の実車を見て全体的な雰囲気はストイックで派手さはないが合格だと思った。
Vitz GRMN は意外と通好みのクルマに仕上がっているのが良い。

ところで Vitz GRMN については商談予約が始まり、どうしようかと思案するのだった。
なんせ価格が400万円もする。
以前も書いたが、これはZC33Sスイフトスポーツの2台分の価格なのだ。

希少価値や値落ちを考えると買いだと思うのだが、先立つものが無いのが現実である。
スタッフによると商談予約はキャンセル自由なので、とりあえず申し込んでみたらということだった。
だが、買えもしないモノに予約しても悲しくなるだけだろうと思う。
それとも、何か新しい支払方式の提案でもあるのだろうか。
さらに重いクラッチに耐えるだけの体力についても自信がない。

Vitz GRMN を手に入れるにはお財布と体力が必要なようだ。

最後にスタッフによると、試乗車も近々用意できるとのことだったので試乗してからでも遅くない。
そうなるとますます Vitz GRMN の呪縛から逃れることができそうにない。
悩ましいところだ。

今回はこのへんで
では