MINIからメガネをかけるタイプのAR技術が登場「MINI Augmented Vision」

自動車をドライビングしている際に車の死角を補うデバイスは各自動車メーカーが研究し製品化している。
つい昨年末にもジャガーランドローバーが「360 Virtual Urban Windscreen」という仮想の運転補助システムを発表したところだ。今回はMINIからメガネを掛けるタイプのデバイス「MINI Augmented Vision」が発表になっている。

ジャガーランドローバーはメガネ不要でAR

ジャガーランドローバーの仮想運転補助システム「360 Virtual Urban Windscreen」は車内の死角ができる部分、つまりAピラー等にその死角にある風景を投影するような動きをする。
さらにナビゲーション時にはゲームに良く出てくるようなゴーストカーが出てきて先導してくれる。つまりドライバーは裸眼で運転するのだ。
今回発表されたMINIの「MINI Augmented Vision」はGoogleGlassのようなメガネと言うかゴーグルをかけて運転する。
ジャガーローバーの「360 Virtual Urban Windscreen」
↑ ジャガーローバーの「360 Virtual Urban Windscreen」、Aピラーに死角となっている風景が映し出されている、フロントウィンドウ上にはナビゲーションや案内用のゴーストカーが表示されている、ナビゲーションはゴーストカーについていくように運転する、画像はメーカーサイトより拝借

MINIの「MINI Augmented Vision」はメガネでAR

ジャガーランドローバーの技術に対して今回発表されたMINIの「MINI Augmented Vision」はメガネをかけるタイプだ。
メガネ内にディスプレーを仕込んで実際の視野に仮想映像をオーバーラップさせる。この部分はGoogleGlassと同じような仕組みだ。この「MINI Augmented Vision」にはクアルコムが協力していて車内だけではなく車外とも通信を行うようになっている。
MINIAugmentedVisionの前から
↑ MINIAugmentedVisionを前から見たところ、なんだかクラシックなモーターサイクル用のゴーグルのような感じ、画像はメーカーサイトより拝借  

MINIAugmentedVisionの前からその2
↑ MINIAugmentedVisionを斜め前から見たところ、かなりごついデザインで装着感が悪そうだ、レンズ奥に何か見えるがこれがスクリーンだろうか、画像はメーカーサイトより拝借
MINIAugmentedVisionの横から
↑ MINIAugmentedVisionを横から見たところ、横から見るとレンズ部分がかなり分厚いのが分かる、ツルの部分も通信機能を内蔵するため太い、上部に熱を逃がすための開口部がある、画像はメーカーサイトより拝借

MINIAugmentedVisionの上から
↑ MINIAugmentedVisionを上から見たところ、これを掛けて運転は結構つらいかもしれない、今後どれだけ小さくできるかがこうしたデバイスのカギとなるのは間違いない、壊れた時は何かサポートする仕組みがあるのだろうか、画像はメーカーサイトより拝借
MINIAugmentedVisionの操作部アップ
↑ MINIAugmentedVisionの操作部アップ、電源と音声通話と何かのボタンが配列されている、ツルの部分が非常に太い、通信機能と電源を内蔵しているためだろう、画像はメーカーサイトより拝借

MINIの「MINI Augmented Vision」の機能

MINIの「MINI Augmented Vision」には次のような機能がある。

車外にいる時の車との通信方法の指定

車と同通信するかを選択する機能

現在位置から車まで、車から目的地までのナビゲーション

人間のナビ機能

ヘッドアップディスプレー機能

速度や速度制限等々の表示を行う機能

アナログなナビゲーション伝達

地図ではないく図示する機能

メッセージの表示

メールやその他情報を表示する機能

「X-Ray View」

これがAR技術でピラーやドアを透視するAR映像を提供する機能

仮想駐車補助

駐車をよりしやすくするためのAR映像を提供

MINIAugmentedVisionのドライビング中の図
↑ MINIAugmentedVisionのドライビング中の図、この画像では顔の大きなモデルさんを採用しているのか大きさは気にならない、現在のところこうしたAR利用のドライビングデバイスは試行錯誤が激しい、画像はメーカーサイトより拝借

MINIAugmentedVisionのフロントウィンドウの見え方の図
↑ MINIAugmentedVisionのフロントウィンドウの見え方の図、ブルーで示されているところがアナログでのナビゲーション、下の丸く25とあるのは速度制限だろう、最下部には走行速度等が表示されている、ヘッドアップディスプレーとこちらとどちらが良いだろうか、画像はメーカーサイトより拝借

MINIAugmentedVisionの死角画像の図
↑ MINIAugmentedVisionの死角画像の図、死角になっている部分の映像がARで合成されてこのように見える、実際に運転すると少々煩いだろう、安全には大変貢献すると思う、画像はメーカーサイトより拝借画像はメーカーサイトより拝借

MINIの「MINI Augmented Vision」は上海モーターショーで発表される予定

この「MINI Augmented Vision」は2015年4月20日より開催される上海モーターショーで詳細が発表される予定になっている。
リアルな車の運転もこうしたゲームのような方式となるのだろうか。個人的にはこうしたバーチャルなデバイスに頼るのは少々怖い感じがする。しかしバックカメラ等はすでに我々も慣れてしまって使いこなしているではないか。人間は思っている以上に順応性が高いのだ。何年か先にこうした時代が来るのは間違いない。

今回はこのへんで
では