ゴーンさん逮捕に思う 思い上がりは地に落ち日産は日本では厳しい

突然、衝撃的なニュースが飛び込んできた。
日産のゴーン会長らが金融商品取引法違反で逮捕されたということだ。
すでに日産ではゴーン会長を解任したと発表している。
細かな事情は分からないが自らの会長の報酬の適切な処理をできない日産やルノーはどういった構造なのだろうかと思った。
心配なのは日産のこれからの舵取りだろう、さらにルノーも迷走するのだろうか?
今や巨大なグループになったルノー日産三菱アライアンスの行先はどうなるのだろうか?
そんな事を書いてみた。

日本ではパッとしない日産

何度も書いているが日本ではここ何年か日産のラインアップはパッとしない。
魅力的なクルマが無いのだ。
管理人TomTomの場合は、そんな日産に愛想を尽かしてクルマを選ぶ時に候補から外してすでに10年以上経過するだろうか。
最後はE51エルグランドだったが、トラブルもいくつかあったが決定的なのはステアリングがあかんかったのを思い出す。

ここ何年かの日産は母国と言うか生まれ故郷の日本のマーケットを軽視してきた。
魅力のあるクルマのラインアップをしてこなかったのだ。
その結果、国内ラインアップは寂しい限りで、ノートやセレナがわずかに善戦しているが他はからっきしの状況だと思う。

そのパッとしない日本においての日産を象徴するのがゴーンさんだった。
そしてルノー日産三菱アライアンスでの最近の稼ぎ頭が日産だった。
ゴーンさんの日産というイメージが強いのは間違いないところだ。
その日産の象徴でもあるゴーンさんが逮捕というのだから日産にとってこれ以上の悪いニュースは無いだろう。

日産のイメージ

nissan.co.jp

普通では考えられない構造

普通なら会長の役員報酬の処理は会社ぐるみで適切な処理を施すと思うのだ。
強烈な個性とパワーでこれまでルノー日産三菱アライアンスを引っ張り、ある意味凄い実績を上げてきたのは事実だろう。
それができないくらいゴーンさんは日産から独立した存在だったのだろうし、腫れ物のような感じだったのかもしれない。

これは組織としては大きなリスクだろうし、リスクを避ける行為を取れなかったところを見ると既定路線だったのかもしれない。
長年こうした体制が続き、体制崩壊への道を走り出していたのだろうと思う。

現在まさに日産の西川社長が記者会見をしている最中だが次のような不正があり内部告発もあった模様だ。

  • 有価証券報告書への虚偽報告
  • 投資資金の流用
  • 経費の不正使用

西川社長は第三者のように淡々とお話しをしているが、まさに当事者だろうし他の経営陣にはこうした不正はないのかと勘ぐりたくなる。
日産全体がこのような感じになっているのではないだろうか?
そのへんをハッキリさせないとユーザは安心できないと思う。

まして有価証券報告書というのは上場会社の場合は監査法人が監査して初めて有効になる。
上場会社にとって有価証券報告書は非常に重要なものだ。
その記載内容と実際に差があったというのは考えられないことだと思う。
経営陣や監査法人にも責任が無いとは言えないと思う。

取引先や従業員に影響が出ないようにと言っているが

巨大企業として配慮しなければならないのは取引先と従業員というのは分かる。

しかし一番に考えないといけないのは資本主義であれば株主となる。
次に日産の製品を使用しているユーザのことを考えるべきだろう。

今回のことを振り返ってみてみると日本の国内マーケット軽視による前兆はあったのかもしれない。
自分の生まれ故郷のユーザを大事にできないでグローバルで活躍出来ないと思うのだ。
ここに日産の姿勢が現れている。

これからどうなる?日産

今回の騒ぎは日産経営陣による内部告発を伴ったクーデターなのだろうか?
それはあまりに失うものが多すぎると思うのだ。
下手すると日本での日産ブランドは地に落ち決定的なダメージを受け生き残ろことができないかもしれない。

現在は日産を少し離れて見ている管理人TomTomだが、今回のことで感じたことを次に書く。

  • 自らの会長の報酬を適切な処理ができない会社の構造はどのようなものか?
  • 一人の役員がこうして暴走することをチェックできない体制だったのか?
  • 他の役員陣も同じことをしているのではないか?という疑問
  • 経営陣からしてこの体たらくだから日産は隅々までこんな感じではないのか?という疑問
  • 日本国内でのラインアップに魅力がないのは日本を捨てたということではないのか?

もうこうなるとあらゆることが疑心暗鬼に思うのが人間心理というものだ。
ここに上げたことを一つづつ払拭していかないと日産のクルマを買う人はいなくなるだろう。

今回はこのへんで
では