JB74ジムニーシエラとJB64ジムニーの足回りパーツに思う

時々J74ジムニーシエラのパーツ情報を収集するためにネット上を徘徊している。
見るたびに新しいパーツがリリースされて目移りがしてしまうのだった。
そんなことを書いてみた。

常に新しいパーツがリリース

新しいパーツを見つけるためにネット上を徘徊するのは大いに楽しい。
それは自分の乗っているJB74ジムニーシエラ用のパーツではなくてもだ。

ほほぅ、こんな使い方があるんだ、と感心してしまうとか。
こんなパーツ売れるんかいな、と思ったりすることもある。
隙間商品というか、よくこんなアイディア思いついたものだと感心することも多い。

JB64ジムニーとJB74ジムニーシエラはすでに発売から3年が経過した。
もう3年も経ってしまったのかと思う。
でもJB64やJB74のパーツって立ち上がりが少々遅く感じたのでこれからもたくさん出てくるだろうと思う。
ショップによってはまだJB64やJB74のパーツをリリースしていないところもある、面白いものだ。

管理人のJB74ジムニーシエラに導入したショップオリジナルのスプリングとビルシュタインダンパー。
管理人のJB74ジムニーシエラに導入したショップオリジナルのスプリングとビルシュタインダンパー。

最近気になっているモノ

管理人的にJB64やJB74の機能パーツで最近気になっているパーツはいくつかある。

アルフィンドラム

ひとつ目はリアのアルミ製のドラム、俗に言うアルフィンドラム。
これはディスクブレーキがまだ珍しい時代からある。
文字とおりドラムをアルミ化しフィンを付けたモノ、軽量化と放熱性能アップを狙う。
言うなればリバイバルなのだが、JB74ジムニーシエラにはピッタンコだと思う。

JB64ジムニーやJB74ジムニーシエラに乗っている人は分かると思うが、ブレーキング時とかにリアのサスペンションがバタバタする時がある。
こういう時にバネ下が重いんだなぁと感じたりする。
実際ドラムブレーキのドラムって外して持ってみると想像以上に重い。
これが軽くなればきっとあのバタバタが無くなるのではないかと想像したりする。

このアルフィンドラムでちょっと心配なのは交換するとブレーキのフィーリングが変わってしまうのではないかということ。
説明書きを読んでみると、このあたりも考慮されているようでブレーキシューが触れる部分には鋳鉄のスリーブが入っているようだ。
なかなか芸が細かい。
少々高価なのでなかなか手が出ないが、そのうちに欲しくて我慢ができなくなると思う(苦笑)。

偏芯キングピン

もうひとつ気になっているものがある。
それはJB64ジムニーやJB74ジムニーシエラのフロントタイヤにネガティブキャンバーを付けることができるパーツだ。
もともとJB64ジムニーやJB74ジムニーシエラってコーナリングを云々するクルマではないことは分かっている。
だけど圧倒的に舗装路を走る割合が高いから気持ちの良いコーナリングができるに越したことはない。
このパーツはダートでのレースのような競技で使用することを想定してあると思う。

原理は単純でフロントに偏芯したキングピン(上下)を装着しネガティブキャンバーを付ける。
キングピンはジムニー系ではセンシティブな部分なので、パーツの吟味はもちろん、しっかりメンテナンスしないといけないパーツだと思うが非常に興味がある。
どんな感じなのか一度走らせてみたいものだ。

このパーツは導入している人も極端に少ないので情報がほとんど無い。
ジムニー系の偏芯キングピンは安全に大いに関わる部分なのでFRやFFのキャンバー設定のように簡単に考えないほうが良いだろう。
偏芯キングピンはキワモノパーツだ。

足回りの怪

JB64ジムニーやJB74ジムニーシエラの足回りで、以前から不思議に思っていることがある。
多くのショップのJB64ジムニーとJB74ジムニーシエラの足回りが共通なのだ。
もちろん、少ないがJB64とJB74が別の設定になっているショップもある。

これっておかしくないか?と思う。
というのはJB64とJB74は、車重が異なる、エンジンが異なるので前後バランスも異なる、さらにはトレッドが異なるという違いがある。
これだけ違いがあるのに足回りが共通なはずが無いだろう、というのが正直なところだ。

少なくてもエンジンが異なるのでフロントの軸重は両車で異なるはずだ。
普通のクルマなら、前後バランスはもちろんだが、1輪ごとのコーナーウェイトまで気にするのにジムニー系なら良いのだろうか。
挙句の果てにはJB74ジムニーシエラでフロント車高が設定値まで上がらない(重いから)のでスプリングにスペーサーを入れて車高調整をする。
どうにもナンセンスな世界だと思う。
コストの問題だと思うが、どうしてそれぞれ専用の設定をしないのだろうか。
実際にはJB64とJB74で足回りが別々に設定されているショップを見つけるほうが大変だ。

もうひとつ足回りで気になっていること、それはアライメント。
ジムニー系って普通の車のようにアライメントの調整する箇所がない、実質フロントのトーインだけだ。
なのにアライメント取りました、なんて大げさ過ぎだろうと思う。
アライメント調整しました、ではなくてトーイン調整しました、で良いと思う。
ちなみにキャスターの変更はパーツ交換が必要だ。

管理人がJB74ジムニーシエラに導入したスプリングとショップオリジナルのビルシュタインのダンパー。JB74の設定があったことが選択の一つの理由となっている。20mmアップだがキャスターの補正はしていない。
管理人がJB74ジムニーシエラに導入したスプリングとショップオリジナルのビルシュタインのダンパー。JB74の設定があったことが選択の一つの理由となっている。20mmアップだがキャスターの補正はしていない。

あのコニーですら共通だ

年寄りの独り言として書いてみる。
昔からコニーのダンパーって、ヘタってきたらシャフトを捻って減衰力を高めて元の減衰に近づくように調整ができると理解している。
あくまでヘタってきてからの調整に使う。

だけどJB64やJB74用のコニーのダンパーは共通なのだ。
しかも、JB64に取り付ける際にはそのまま、JB74に取り付ける際には1回転捻って下さいと説明書にあるらしい。
1回転かどうかは確認していないが、あのコニーですらJB64とJB74で共通のパーツとしている。

昔のコニーの考え方を知っている年寄からするとこれには正直ガッカリした。
だってJB74に取り付けたコニーのダンパーは最初に捻っているので、ヘタってきても捻ることができない。
なんだかコニーダンパーのコンセプトをコニー自ら崩しているようで悲しい。
確認していないが、コニーダンパーのコンセプトが昔とは変わっているのかもしれない。
年寄りの独り言でした。

マフラーの怪

JB64とJB74で、サスペンションが同じということに加えて、マフラーも同じというのに出くわすことも多い。
これもエンジンが異なるのになぜ同じマフラーでまかなえるのか分からない。
JB64は660ccターボ、JB74は1.5LのNAだ。
これだけでも両車とも同じマフラーで性能を引き出せるなんて思えない。

考えてみると同じ車種で軽自動車と普通車のバリエーションがあるクルマなんて他にないと思う。
そういう意味で言えばジムニーって特殊というか貴重というか面白いクルマであることは間違いない。

管理人が足回りをお願いしたショップでも、おおらかに接してみてねと言われたこともある。
確かに乗用車の一般的なセッティングとは大いにかけ離れている部分が多い。
あまりに気にしすぎるとキリがないというのも現実だ。
最近ではJB74に乗る際に、細かいことは気にしないようにしている。
マフラーがJB64とJB74で一緒でも大丈夫だ…たぶん。

もっとおおらかに

文句ばかり書いてしまったが、JB64やJB74に乗るにはもっとおおらかにならないといけないと思う。
今までのように細かいことは気にしないでおこうと思う。

実際に、管理人はJB74ジムニーシエラに乗り始めてゆっくり走るようになった。
速く走れないということもあるが、快適な速度域が明らかに低いから。
それに周りの景色に目が行くようになった。
面白いものはないだろうか、美味しそうなお店はないだろうか、景色の良い場所はないだろうか、なんてキョロキョロしながらJB74ジムニーシエラを転がしている。

S660の時は音楽すら聞かずに走ることに集中していたものだ。
JB74ジムニーシエラでは音楽もよく聞くようになった。
さらにジャンルの違う音楽も聞くようになった、最近はなんとクラシックなんかも聞いている。
ヘッドユニットとスピーカーはこだわったつもりだが、まだまだ満足にはほど遠くスピーカーのエージングが済んだって感じだろうか。
もっと良い音を目指したいものだ。
それにしてもJB74ジムニーシエラの車内はうるさいのだった。

今回はこのへんで
では