15MB VS アルトワークス VS S660 それに新型スイフトスポーツ加えて改めて比較してみると…

当ブログの読者の方から問い合わせがあった。
その内容は15MBとアルトワークスで購入を迷っていらっしゃるとのこと。
実はこの2台は管理人も当初たいへん迷った2台だった。
購入するかどうかギリギリまで検討をしていたのだが、S660も候補に入れて再検討をしてみたのだった。
管理人の場合は結局S660に決定したのだった。
そんな経緯も含めて改めて 15MB VS アルトワークス VS S660 +α を比較してみたい。
コンパクトスポーツを検討中の方に参考になれば幸いである。

S660リアサブフレームはアルミ製

最初に検討したのは15MB

管理人TomTomの場合、自分用のコンパクトスポーツを検討するのに2015年10月に発売になった15MBが大変気になった。
モータースポーツベース車という触れ込みでもあったし、1.3Lしかなかったガソリンデミオの1.5L版だったからだ。
そこで15MBの情報を収集し始めたのだった

いずれにしてもハッチバックボディーをベースに考えていたのでこの時のライバルは普通車のハッチバックモデルだった。
この中でも15MBは大変コストパフォーマンスがよくて他のライバルよりもかなり安価に手に入る。
しかしモータースポーツベースというだけのことはあり、ある程度手を入れないと満足できる仕上がりにならないと思った。
最低限でも足回り、タイヤホイール、ブレーキ、できればシートあたりだ。

ということで管理人TomTomのコンパクトスポーツ探しは15MBの登場から始まった。

管理人の場合、優柔不断な検討内容

その後、管理人TomTomの場合は机上でのライバル比較期間が長かったのだ
その際の比較対象としては次の車だった。

  • DJデミオ15MB
  • HA36アルトワークス
  • ZC32Sスイフトスポーツ
  • JW5 S660

一時期は15MBに傾いていたのだが、ランニングコストを考慮すると軽自動車という選択肢も非常に大きなものに思えた。
それに管理人TomTomは常々後々あまり手を入れなくてもある程度走れる車が良いと思っている。
そういう意味ではこの4台はどんぐりの背比べだとは思うが、アルトワークスとスイフトスポーツはシートの質が良いのでしばらくは交換しなくても良いのではないかと考えたのだった。

逆に15MBの装備にはまったく満足できないだろうと想像していて前述した通り足回り、タイヤホイール、ブレーキ、できればシート交換をすることを前提としなければならないだろうと思っていた。
そして最後までDJデミオ15MBは試乗できず、どんな感触なのかは13Sあたりをベースに想像するしか無い。

管理人TomTomの場合はこの4台のなかを行ったり来たりして迷いに迷ったのだった。

背中を押したものは何か?

結局、最後は何が選択の決定打になったかというと管理人TomTomの場合は経済的なことだった。
管理人TomTom専用の車を買うというちょっとだけ後ろめたい気持ちがあるために(苦笑)、ランニングコストはミニマムに抑えたいと思った。
だから選択肢は軽自動車から選ぼうと思ったのだ(これは早計だったかも)。
ということで1次選考で軽自動車の2台が残った、つまりHA36アルトワークスとJW5 S660だ。

実用性を考えて最初はハッチバックのHA36アルトワークスが優勢だった。
この時はもう明日にでも発注しようかという勢いだった。
そんな時にS660を改めて見直してみようという事になったのだった

見直した結果、管理人TomTomの条件から外れるところはあるがS660は大変凝った車であるという事が改めて分かった。
その条件とは次のようなものだ。

  • スポーツカーと言えども2名1泊程度の荷物は積載可能(妥協した)
  • 固い屋根(妥協した)
  • できれば6MT(ピッタシ)
  • 小型軽量であること(少し重いが妥協)
  • なにか惚れ惚れするような部分があること(これはたくさんある)

もちろんアルトワークスもS660も試乗させていただいた。
乗り味はそれぞれ独特のものがあり甲乙つけがたかった。
加えて短時間の試乗ではあるが軽自動車のネガな部分はあまり感じなかった。
つまり極端に安っぽかったりペラペラ感があるということはなかった。

その結果、次のように考えたのだった。

  • せっかく自分専用のコンパクトスポーツを買うなら少々奇抜でもOK
  • 軽自動車だが惚れ惚れするような魅力を持つこと
  • 後々パーツ交換が少ない方が良い
  • 5MTよりも6MT

こういう検討過程を経てS660に決めたのだった。
具体的に言うと次のようなところが決め手だ。

  • S660のミニNSXのようなルックスにやられた
  • 思っていたよりも硬派な車だった
  • 6MTである
  • リアのサスペンションとサブフレームに震えた

こうした反面心配な点もあった

  • やはり荷物載らない
  • やはりロールトップが心配
  • 車重が重い

という具合だ。

好きならあばたもえくぼとなってしまうS660

S660に決めた経緯はここまで書いた通りである。
つまりS660の選択の際の決め手はミッドシップでNSXのようなルックス、それに6MTと日常からかけ離れた部分にあるのだった。
どうせ乗るなら少々奇抜でもイイではないかと考えたのだ。
これは今でもそう思っている。

だが現実はそう甘くはなかったのだ。

人が乗せれない

例えば管理人TomTomはS660の購入当初に友人と日帰りツーリングに出たことがある。
この時は秋口だったが荷物や脱いだジャケットは助手席の友人に持ってもらうしか方法が無かった。
コレ以来スッパリと誰かを乗せて走るという事はやめた。
それくらいあまりに積載スペースが無いのだ。

ブレーキは圧倒的にプア

これは少々誤算だったがS660のブレーキはプア過ぎる。
管理人TomTomのようにサーキットも走っていないのにフロントブレーキパッドは燃え尽きた
ブレーキパッド交換はしてみたが、現在ローターとの相性が悪く近々交換しようと思っている。
なのでフロントディスクはガタガタな状態である。
ダメ押しにブレーキ鳴きどころか共振して低速でブーンと鳴る始末だ(キーキーなるのなら我慢できる)。
ある意味、峠のダウンヒルはサーキットよりも過酷なのだろうか?そうは思えないのだが…。
皆さんS660のブレーキはどうしているのだろうか?

シートが圧倒的にプア

最初は印象の良かったシートだが乗り込んでいくうちにますますダメなことがわかった(見てくれは良い)。
元々ホンダのシートの設計思想にはあまり関心はしてないのだが、それにしても腰の決まらないシートだ。
軽自動車なだけにピッチング等々の不利な条件を受け止めるだけのキャパがない。
それに管理人TomTomは身長177cmだが、もう少し小柄な人を想定しているようだ。
なんせシートのサイズが不足している。
という事でシートはフルバケットシートに交換予定にしている

柔らかい屋根がダメだ

管理人TomTomは幌車は怖くてダメだ。
当初ロールトップで走っていたがやはり怖い。
結局7ヶ月待って無限ハードトップを装着した
これで精神的安心だし、耐候性も十分あり普通の車になったと思う。

S660はコレだけ割り切って乗る必要があると思う。
だが、割り切ってしまえば大変楽しい車に間違いない。

軽自動車だからといってランニングコストがビックリするほど安いわけではない

管理人TomTomの場合はS660が軽自動車であるということがある意味背中を押した。
だが実際に支出等をまとめてみると意外なことに気がつく。

世間では軽自動車だからランニングコストが安いというがどの部分だろうか?
例えば自動車税は1.5Lなら34,500円、軽自動車なら10,800円、その差は23,700円/年である。
確かにこの部分はかなり差がある。

また車検の際の法定費用についてもそれほど大きな差があるわけでもない。
普通車1tまでなら法定費用43,330円ほど、軽自動車なら32,770円ほどとなるのでビックリするような差ではない。

日頃直接関係する燃費に関してはS660の場合は大変良いしレギュラーなので助かる。
管理人TomTomの使い方、つまり郊外のツーリングがほとんどで街中は少しだけ、という走行内容なら燃費は20km/L以上は行く。
普通車ならこうは行かないと思うのだ。

管理人TomTomは任意保険がキモだと思っている。
任意保険は車種とグレードに加えて契約者の等級で決まる。
管理人TomTomの場合はS660は増車だったので新規スタートで割引がほとんどないので車両保険込で年間7万円以上かかる。
それも運転者限定+35歳以上という条件を付けてだ。

コストを比較するにはその車の任意保険も含めて比較するのが良いだろう。

加えて気になる選択肢の新型スイフトスポーツ

もし管理人TomTomがまだ自分用の車を購入していないなら、この2017年9月に発売になる新型スイフトスポーツは大いに気になるところだ。
これまでの情報ではダウンサイジングで1.4Lから140PSとなるようだが、先行公開サイトのタコメータ表示を見てガッカリする。
レッドゾーンが6,300回転なのだ(スポーツモデルとしては少しさびしい)。

新型スイフトスポーツの噂を総合してみると次のようになる。
あくまで噂なので実際に発表されないと分からないのでご了承いただきたい。
最高出力:140PS
車重:970kg(6MT)
燃費:16km/Lくらい
価格:180万円+αくらい

ちなみに上記の数値で計算したパワーウェイトレシオは6.93kg/PSとなり、かなり良好だ。
もし発売価格が180万円少々ならなかなか頑張った価格ではないだろうか。

最後に、もし管理人TomTomがまだ自分用の車を購入しておらず下記の選択肢から選ぶとしたら何を選ぶだろうかと考えてみた。

  • DJデミオ15MB
  • HA36アルトワークス
  • JW5 S660
  • 新型スイフトスポーツ

1位は新型スイフトスポーツで、現在は発表前なので発表されてから吟味してみる事が必要だ。
特に回らないエンジンが気になる。
他の部分はZC31に乗った経験では合格点にあるので大丈夫だろうと思う。
2位はDJデミオ15MBだ。
こちらは発売されてからかなり経つが決定的な欠点は無さそうで評判もそこそこ良い。
インテリアに少々難があるが、ここは我慢できる範囲だろう。
3位と4位はもう好みの問題だと思う。
大いに魅力的だが実用性のない走るだけの車のS660か、実用性がキチンとあり大変軽量でコンベンショナルなHA36アルトワークスか、というところだろう。

上記の順位で管理人TomTom的ポイントは軽自動車であるがゆえの部分をどう捉えるか?ということに尽きる。
管理人TomTomが考えるそのポイントは次のようなものだ。

  • 軽自動車がゆえのディメンジョンから来る影響(乗心地やピッチング等)
  • 軽自動車がゆえのシートの作り(レカロ入っているなら安心だが)
  • 軽自動車がゆえのコストダウンが見える部分(防音遮熱や防錆処理等)

これらのことは長距離走行をするなら気になる部分だ。
長距離走行の機会が少ないならあまり気にすることは無いと思う。

今回はこのへんで
では